前職では研究等が主であり、ほとんど同じ専門性を有する方々と仕事をすることがメインでしたが、現在の職業では様々な分野の方とチームを組み、自分の専門外の企業様と業務をする機会が増えました。BBT大学院学んだことが実際の業務でも活用できますので非常に充実した気持ちで業務を行っております。
長いこと同一業務でほぼ変化の無い世界で業務に従事してまいりましたが、十数年前からこれまでとは大きく異なるパラダイム変化が起きていると感じるようになりました。重厚長大、大企業、大組織、年功序列といったことが機能しなくなる時が近いのでは、という危機感も感じていました。こうした中で大前学長がBBT大学院のMBAコースを設立されました。ここで思考力、構想力、経営スキルを向上させると共にグローバルマインドを学びたいと思いMBAを取得しようと決意しました。
事業を取り巻く環境が著しく変化する中にあったは、これにマッチングするような戦略を構築することが重要であると思います。BBT大学院の経営戦略論等ではRTOCS(Real Time Online Case Study)、輪読会、大前研一LIVEを通じて、“常に現在ビジネスで起きていること”を題材として経営を学べるので迷わずBBT大学院を選びました。またオンライン教育で講義をいつでもどこでも繰り返し聞けることやACを使用して時間や場所を選ばずに講義のディスカッションに参加できることも魅力の一つでした。各科目も豊富で内容も興味あるものが多く、講師陣も経営者、コンサルの方など、ビジネスで活躍されている方が多いのも魅力でした。
苦手意識と言うよりは、どの科目も中身が充実しており理解に時間がかかりました。克服法としては隙間時間を見つけ講義を何度か聞くことを心がけ、教科書だけで無く参考書籍も購入し時間を見つけて読みながら知識や理解の向上に努めました。また困ったときには同じ受講生やTA(ティーチング・アシスタント)の方が助けてくださいました。こうした皆様の支えもあり、無事に科目を修了できたと感謝しています。
RTOCSは各科目で学んだこともベースとして、常に最近起きている事柄をテーマとし企業経営、公共事業、政治的課題について決められた期間内で考え、経営者やトップとしての考え方を結論づけます。限られた時間の中で情報を集め、仮説を立て、AirCampus(AC)でシェアしてクラスメートと議論をしながらもう一度自分の仮説を見直し、アクションプランを構築し結論を出す。これを毎週繰り返すことにより、論理的に考える習慣、多様な意見を取り入れること、最後まで粘り強く考え抜く力がついてくるのが実感できます。また経営者としての考えをまとめますので、部分的な視点ではなく全体を俯瞰するという行動様式も身につきます。現在の職でもこうした経験は非常に役立っております。
通勤移動中でも、レジャーへ出かけていても、入院中でも講義は聴くことができますし、ディスカッションも可能でした。結果、通学スタイルよりは遙かに効率的にタイムマネジメントができ充実した学習が可能だったと思います。また多くのディスカッションはテキストベースでACに書き込みますので、相手に理解を得られるように工夫する習慣が身についていきます。科目の内容や試験も考える力を養成していくことに重点が置かれ、課題の設定も現実にトピックになっている題目が多いので実践的にも有効であると思いました。
時間はなさそうで意外と作り出せる(作り出す)ものであると言うことに気付かされました。大前学長の書籍『企業参謀』では、伊勢のバス旅行を題材として、テニスを楽しみ食事を堪能するコアな時間帯と”無駄時間”について分析している下りがあります。しかし、この”無駄時間”は現在のIT社会では有効な時間へと変換することが可能です。BBT大学院へ入ってしばらくは、これまでのだらだらした習慣を引きずって苦労しましたが、次第に通勤時間帯や休憩時間、旅行時もコアな時間帯以外は講義を聴いたりディスカッションを行ったりとバランスを保つ事に慣れてきました。
グローバリゼーションの2年次は必修、選択科目を含めほとんどが英語になります。そもそもが外資系でもなく、英語を頻繁に使用する業務でもないので、英語科目は最後まで試練が続きました。講義での発言やレポートの作成は日本語の科目に比べてどうしても時間がかかりますので、予習も復習もこまめにして講義にキャッチアップするようにしていました。しかし、それでも試験期間は徹夜になることがしばしばありました。
BBT大学院では経営課題を考察していくプロセスで、ケーススタディの中に予め情報、条件等が提示されることはありません。情報収集の段階からクラスメートとシェアしながら情報を分析していきます。そしてこれらに基づき論理的に考察し、仮説を構築し、経営戦略を考えながらトップの視点で方向性を提示します。現在の職業でも顧客企業の事前分析を行いますので、こうしたBBT大学院での経験はかなり役に立っております。またトップやマネジメント層の方へもインタビューすることもありますので、経営者視線というものを培ってきたことが活きてきていると感じております。
BBT大学院ではかなり多くのタスクを課せられます。限られた時間の中で優先順位をつけながらこなしていかなければならい状況になることがほとんどであり、「もう限界だ!」と思うことも何度かありました。それでもなんとかタスクをこなして卒業を迎え、振り返ってみると、これまであきらめがちなことが多かった自分と大きく変わってきたと思います。これはBBT大学院の過程を通して時間管理を習慣づけるようになったのと、論理的に物事を考えながら結論を出していくスピードが向上してきたことが変化を遂げられた要因ではないかと思います。
ここで学んだことを仕事に活かしていきながら、これからも様々なことを学び続け、より充実した人生へと繋げていきたいと思います。まだまだやりたいことはたくさんありますし、学長のお言葉の通り「やりたいことは全部やる」気持ちで邁進していきたいと思います。
人生には色々な節目があると思います。学びたいと思った時には、そう考える背景や目的があるのではないでしょうか。なりたい自分と現状のギャップをなんとかしたい、自分のいる組織をなんとか変えたい、先端の経営を学んで起業したいなど、BBT大学院には高い目的意識を持ったクラスメートが多数おります。共にディスカッションし切磋琢磨を繰り返していくうちに、自己の考え抜く力や情報分析力の変化に気付くときが来ることは間違いないでしょう。