来日13年の中国人です。専門学校卒業後、5年ほど料理人として働いていました。15年前上海にある日系企業に転職し、メーカーでのキャリアが始まりました。今まで、人事総務、品質管理、生産管理、Supply Chainを経験し、2016年から営業にチャレンジすることにしました。
5年前に管理職になってから、自分自身が管理職に必要な知識・技術が少なすぎることに気づきました。チーム全体のパフォーマンスを最大限に引き出すために、まず自分自身をレベルアップしないと、チームメンバーが可哀そうだと思いましたので、MBAにチャレンジすることにしました。
勤務先が郊外のため、学校に通うことが物理的に難しく、BBT大学院のオンラインで受講可能という点が非常に重要なポイントでした。また、通常のビジネススクールと違って、10年前のケースに基づいて勉強するのではなく、今まさに起きていることに基づいて、議論を展開していきます。その議論を通じて、自ら答えを導き出す形式のため、正解のないビジネスの世界においては非常に実用的な教育内容だと思いました。
普段の実務と全く無縁の『コーポレート・ファイナンス』を受講した最初の段階は非常に苦労しました。たくさんの専門用語と計算式を理解するのは大変でした。ただ、AirCampusを通じ、当該科目を得意とする同期との議論、そして、教授及びTAからの丁寧な指導により、何とか乗り越えることができました。
毎週「Real Time Online Case Study」のテーマに基づいて、情報を集め、同期と議論した上で、自分の結論(提案)を導き出すプロセスは決して楽ではありませんでしたが、とても良い思考力のトレーニングになりました。
多くの大学院と違って、会社に勤めたことがない教授ではなく、実務経験が豊富な教授陣により、実務的且つ実用的な内容を教えて頂けたのが良かったです。10年前の事例を勉強するのではなく、直近或いは現在進行中のケースを勉強するため、すぐに今の実務に応用できることが多いです。
いくらタイムマネジメントを行っても、仕事上或いはプライベート上のトラブルにより、予定通りうまく行かない時があります。従って、私がこの2年間バランスを取るために何かをしたというよりは、この2年間家族・同僚が私をサポートしてくれました。
毎日会社の仕事をやりながら、2年間でBBT大学院を卒業するのはかなり大変でした。通常の業務が終わってから、家に帰って、勉強を始めるのは大体夜10時以降になります。従って、勉強の時間を確保するには、睡眠時間を削るしかありません。お蔭で、この2年間のコーヒー消費量は3倍ほど増えました。
「問題解決」で勉強したロジカルな思考回路、プレゼンテーション資料の作成方法・発表のコツなどはすぐに日々の実務に応用することができます。問題が発生した時に、職人のようにKKD(感・経験・度胸)に頼って真の原因を見つけるのではなく、正しいアプローチ方法・分析方法で真の原因を導き出すことができれば、どんな問題に直面しても、解決することができます。
BBT大学院に入学してから、普段なかなか出会うことがない、まったく違う業界や職業の人と出会って、一気に自分のネットワークと視野を広げることができ、とても刺激になりました。お蔭で、今までと違う視点で物事を見ることができたと感じます。
中国は世界の工場と呼ばれていましたが、自国のブランドが少ないです。しかも、近年、企業の経営者は実態経済に専念せず、儲けるために経営の重心を不動産に移すケースをよく耳にします。中国という巨大市場に自国のブランドがないのは、色々な要因があると思いますが、その一つはまだ世界に通じる経営者が少ないことだと思います。将来、世界に認められる中国のメーカーを作るのが私の夢であります。
個人的にこの2年間BBT大学院での勉強は決して楽ではありませんでした。統計、ファイナンス、組織論など今まで触れるチャンスがあまりないことを勉強するのは大変でした。でもそれと同時に、自分自身の成長を感じることができました。変革が求められている今の時代において、BBT大学院で取得した知識・技術がきっと自分のキャリア成長に役立つと確信します。