現在の職種内容は、非常に広範に渡りますが、大別すると3つあります。1つ目は海外のグループ各社の業績および業務支援活動です。2つ目は次期進出国の検討に当たり、インターネットや各種セミナーの参加を通じ、情報収集を行い、取りまとめを行うデスクマーケティングです。そして3つめは、海外からの関係先様の国内視察のアテンドを担当しております。
新卒として現在の会社に入社し、初任配属は比較的多忙な現場でした。入社2年目頃までは、実務を日々こなすことで精一杯でしたが、徐々に仕事に慣れ、自身の総合職としての役割の在り方や、物流現場の改善に強い思いを抱きました。その反面、自身のスキルやマインドセットでは、実現は難しいと考え、大学院への入学を決意しました。
今考えれば、ロジスティクスやSCMを専攻するという道もあったと思いますが、その当時からの考えとして、日々の改善では抜本的な解決に至らないのではないかと考えていたため、より企業経営活動を包括的に学ぶことができるMBAを取得することを考えました。
数あるMBAの中でも、BBT大学院に決めた理由は2つあります。1つ目は、働きながらMBAが取得できるという点です。入学当時は、勤務体系がシフト制だったため、時間帯も曜日も不規則な生活を送っていました。したがって、大学院入学を考えた時、専業学生に戻るか、または仕事と並行するかの選択肢がありました。そうした中、BBT大学院での学びはネットを通じ、いつでも・そしてどこでも就学できる、という点は当時の私に打って付けでした。そして2つ目は、社会人としての経験が豊富であり、視座の高い方々と一緒に学ぶことができるという点です。その背景として、学部時代に英語学校をダブルスクールし、視座の高い社会人の方々と学び、成長することの楽しさを知り、自分も常にそうした社会人でありたいという想いがあるからです。そういった点では、BBTには世界中に様々なバックグラウンドを持つ方々と交流の場を持つことができるので、とても刺激的でした。
社会人経験が浅かった上に、学部時代は経営とは無関係の学部であったため、全てが初めてで、どの科目を取っても苦労は多かったです。まず苦手意識を自身に植え付けないことが大切だと思いましたので、どんな科目も新たなことを学ぶことができる、という新鮮な気持ちを持つように心掛けました。あとは、講義動画以外にも理解できない部分があったら、Air Search(株式会社ビジネス・ブレークスルーが持つ4000時間を超えるCSビジネス・教育番組から、キーワードや講師名で検索でき、自由に視聴ができる仕組み)で同じ科目や分野でも、また違った角度から解説を行っている番組を探し、視聴するが効果的だったと思います。
言わずと知れていますが、企業経営と一言で表しても、非常に広範な分野を含み、なおかつその企業が持つ固有の課題は、それぞれ根本的な問題が異なる、ということを痛感しました。これに加え、同科目では“再生”が必要な企業を事例として取りあげ、いかにして復活させるかという点に的を絞っており、非常に実践的で、“実学”の典型であると感じました。最終課題では学生自ら課題であると考える企業を選定し、現状分析に加え、今後の戦略を考えると言った非常に実践的な内容でとても楽しかったです。
BBTの考えである、教えてもらうのではなく、自ら考えたり、動いたりして学びに行くという姿勢が身についたのは大きな財産であると思います。決まった時間に、決まった講義を受けるのではなく、就業しながらも学習時間を捻出するタイムマネジメントが必要になりますので、常に頭をフル回転させ、仕事と学習を両立させる習慣が身に付きました。これを実現するためには、当然ですが仕事も効率的に行う必要がありますので、主体性を持って取り組むことがとても大切だと痛感しました。今となっては、自ら考え、自ら行動することを大切にするBBTの教育は、人生において一番大切なことであると気付かされ、感謝しています。
日々の仕事を効率的にこなすことは当然のことですが、月・週・日単位でどの程度仕事が忙しいのか、ということをしっかりと把握することで、比較的余裕がある時期に事前学習を行い、講義が初見にならないようにしました。特に『アカウンティング』と『コーポレート・ファイナンス』は苦手意識を持たないように、春期休暇中に入門書を数回読んだり、Air Searchで同様の講義を視聴するなどしました。
前述の通り、社会人経験が浅い上に、学部時代は理系だったので、経営に関しての知識がほぼ皆無だったため、最初の半年間くらいは議論について行くのが大変でした。加えて仕事と両立させるペースをつかむ必要もあったので、今考えると何もかもが手探りだったと思います。
現職では、前述の通り非常に広範に渡る業務を担当しております。したがって、様々な分野に対応する力が必要となりますが、BBT大学院での学びを通じ、対応力が身についたと感じています。具体的に“対応力”を深掘りすると、スキル・知識的な部分と、ロジックの部分があると思います。例えば、社内でM&Aの話しが出た場合、そもそもM&Aとは何なのか、そしてどのようなフローかつアクションが必要なのか、概要が頭にあるため、会議などで出た内容がすんなり入るという点です。そしてこれに加え、ロジカルシンキングを学ぶことで、相手がどのような前提に立ち、今後どのような議論を展開するのか、という視点で物事を捉えることができるようになったという点です。
以上から、初見のことであっても、整理する軸と考え方が身についたことで、自ら考えて行動することができていると思います。
BBT大学院入学以前は業界の独特な問題として、全く前提を疑わず、解決策を考えようとしなかったことも、今では前提を疑い、“自分ならいかにして解決するか”と言うことを考えらえる素地が身についたと思います。加えて、役職や年齢に縛られず、問題に対して自身の考えを持ち、それを相手に伝えることの大切さを知りました。以前は役職者がどうにかしてくれる、といった受け身の姿勢や、自身の知見を超えることに関しては、思考停止してしまうこともありましたが、今では自分自身で取り組み、何事にも粘り強く取り組めていると思います。
今はまだ漠然としていますが、一生に一度しかない人生において、仕事を通じて多くの人がやりがいを感じ、幸福な時間を過ごせるような組織や会社を作りたいと考えています。理想主義者のように聞こえるかもしれませんが、仕事は人生において本当に大きな部分を占めると思うので、大変なことも当然多いですが、一緒にいてワクワク感を与えられるようなビジネスパーソンになりたいと考えています。
私自身、社会人経験が浅い上に、経営に知見がない中で、若さとワクワク感で飛び込みましたが、今となっては知らないからこそ決断できることもあるのではないかと思います。入学に当たり、資金のことや家族や仕事との兼ね合いもあり、チャレンジングになることは間違いないですが、やはり一歩踏み出し、行動することでしか道は開けないと思います。加えて常に高い視座を持ち、学び続けることはとても楽しく、自身の知らなかった様々な世界が開けていくワクワク感があると思います。