フランスの某ブランドにて管理部門を統轄するポジションでCEOとともに会社の戦略実行を行っています。フランス本社とのプロジェクトの遂行、アジア地区中国本部への報告などグローバルな環境の中で、異文化ゆえの衝突や問題を乗り越えながら成果を出すことにやりがいを感じております。
入学当時はスペイン企業の日本支社に勤めており、頻繁にコンファレンスコール、スペイン本社でのミーティングに参加しました。日本のマーケット状況、業績の分析報告、組織面でのイッシューなど報告する中で、英語で議論する力が弱いと感じていました。ただの報告ではなく”So what?”と聞かれた時に要点をまとめて話すこと、ロジックが一貫せずに説得力が欠ける、相手の話すことに同意するばかりで批判的な視点に欠ける。インフォーマルな場でのコミュニケーションも下手でソフトスキルも未熟でした。そんな中でグローバル企業で働くマネージャーにもとめられるスキルをつけたいと切実に思い、スペインの関係者がほぼ皆MBAホルダーであったことから学ぶ必要性を感じていました。
グローバル企業で通用する確かな実力とプラクティカルな内容があることが魅力的でした。スペイン本社の上司に相談した時はMBAランキングを参考にするようアドバイスされました。講座の内容の充実度とリアルビジネスに密接した内容が自身のニーズに近いことからBBT大学院に決め、日本の上司にも相談したところ「大前研一のビジネススクールなら間違いない」とスペインの上司に太鼓判をおしてくれました。MBAスクールを選ぶ時は内容だけでなく評価、評判もグローバルには重要であることを知りました。
特になし
グロバリゼーションのコースはプラクティカルで即スキルとして役にたちました。Negotiation skillでは自分だけでなく相手にとってもwin-winを可能にするBATNA(Best Alternative to a Negotiated Agreement)や相手の背景の理解など事前準備を徹底すること、Steps to Leading Globallyではグローバルリーダーとしてのビジョンとスタイルが明確になりました。経営の方では、毎週異なる企業のcase studyを通して戦略的思考を鍛えるRTOCS(Real Time Online Case Study)が役に立ちました。自分の知らない業界でも一から資料を集め問題分析し、自分なりの切り口で戦略を組み立てることがチャレンジングながら鍛えられました。問題解決思考も「ようは何か?」と本質的な問題にせまるアプローチを学び、ようは?を意識する問題意識をつけられました。
オンラインとはいえ教務課、教授、同期の学生との連帯をとても感じられました。教務課はとてもサポーティブでオンラインでモニタリングされており、しばらく授業に参加しないと仕事とのバランスはどうかなど、必ずフォローしてくれました。教授も講義だけでなくディスカッションに入ってこられ、各々の学生の意見をリスペクトされ、リアルなフィードバックをいただけるのは大変モチベーションがあがりました。同期の学生とはオフラインでもよく会いましたが、皆向上心が高く情報共有も頻繁で、自分だけではなく仲間と成長しようという気概にみなぎっていました。オンラインで孤独を感じることなく、ACを開いて皆と出会うことが楽しみでした。
シングルで小学生の子供を育てながら仕事と学びの両立はタイムマネジメントが課題でした。海外とのコンファレンスコールは時差のため夜遅くなるため、勉強は早朝にまとまった時間をとりました。通勤電車や移動、会社の昼休みの隙間時間は必ずAirCampusにログインして、仕事以外の時間は勉強のことばかり考えていました。常にPCを持ち歩き、海外出張も旅行の際も空き時間は勉強時間とばかりに活用していました。プライベートは無駄な付き合いはやめ、本当に重要な友人との出会いだけに絞りました。土日は必ず子供との時間を確保した上でまとまった勉強時間をとりました。RTOCSの締め切りが日曜日の夜8時でギリギリまでやって子供をお腹をすかせたままにしていたことも度々やりました。
授業を複数とっている時は、ほぼ毎週発信される講義視聴を行った上でディスカッションに参加するのが難しかったです。タイムリーにやらないとディスカッションが先にどんどん進んで、置いてきぼりになってしまい焦りました。
問題解決力;ロジックツリー、イッシューツリーなどフレームワークを使って職場の問題をとらえる基本姿勢がつきました。GMBA (グローバリゼーション専攻)ではマネージャーが遭遇する様々なシチュエーションに応じたロールプレイを行ったことでコミュニケーション力に自信がついたことから、センシティブな人事系のイッシューやコンフリクト、外部パートナーとの交渉、プロジェクトマネージメントをやりやすく、動じなくなりました。
MBAで得られるインプットのボリュームと豊富さ、さらに求められるアウトプットは大きく、とくにBBTではアウトプット(ディスカッション、課題など)を重視されました。たとえ仕事が多忙でも課題は提出しなければなりませんし仕事も言い訳はできません。どんな状況でもアウトプットを繰り返すうちに、限られたリソースで解決へ導く力とスピード、ロジックも身についてきて、「どんな状況でも必ず結果をだせる」と自信がつきました。
BBTには起業家精神旺盛な人が多く、GMBAの卒業研修でオーストラリアのBond大学で学ぶ間に、素晴らしい女性の起業家・マネジメントの方に出会いました。自分で練ったビジネスプランを基に小さくともオリジナルな会社を作り、生き生きと経営されている姿が印象的でした。今までグローバル企業で働いてきて、次は自ら異国へビジネスプランを携えて事業を興す挑戦をしてみたいと夢を抱いています。
BBTで学んだことで、時間の使い方も付き合う人も変わりました。BBTを通して出会った同級生、OB/OGの方、教授の方々とは卒業後もつながっており、仕事の相談にのってもらったり、テクニカルなアドバイスをいただいたり助けられています。みなさん向上心高く、エネルギッシュに生きているので卒業してもお会いできるのが楽しみです。人生でそんな貴重な仲間に出会えたことが有り難く、皆さんにもぜひジョインしていただきたいです。