制御系システムエンジニアとして社会人生活をスタートしました。その後、Web・モバイル系のIT企業にプログラマーとして移り、在学中(2年次)にその企業から独立して自営業のプログラマーとして活動し始めました。現在はスマートフォンアプリやWebシステムの開発をメインとしています。
社会人としてキャリアを開始する時にいずれは独立したいと漠然と考えていました。その後、具体的に独立を考え始めた時に、自分には圧倒的に考える力が足りないと感じ、MBAのプログラムが考える力を鍛える良い訓練になるのではないかと思ったのがきっかけでした。
以前から時間や場所にあまりとらわれない生活を志しておりまして、元々持っていたその価値観がBBT大学院の遠隔教育システムと合致しました。また、大前研一学長など考えることを常に武器としている一流の教授陣の指導が受けられるとあって、一番の目的である考える力を鍛えるためには、まさにうってつけの学校だと思い決めました。
組織系の科目が苦手でした。今まで小さな組織にしか属したことがなく、また役職についたこともなかったため、それまで組織について考えたことはありませんでした。同級生の中には大企業に勤めている人達も大勢いますから、その人達とディスカッションをすることにより、大きな組織の問題点や苦労等を知ることができました。
「問題発見思考」です。この科目は全ての科目の土台になったのではないかと思います。
効果的に問題を解決するためには、何が本質的問題なのかがわからなければなりません。これは当たり前のように聞こえますが、実際は何が本質的問題かを定義しないまま単なる表面上の現象を問題と捉えて手当たり次第に対応しようとすることの方が多いように思います。 そうならないためにも、本質的問題を発見するプロセスを学べ、様々なことに応用が利くとても効果的な科目だったと感じています。
通勤中や会社での休み時間、旅行先でも講義の受講やディスカッションに参加することができ、遠隔教育のメリットを多く享受することができました。また、サイバーディスカッションは対面でのリアルタイムなディスカッションと異なり、時間をかけて事実の調査や思考をすることができたので、とても深いディスカッションが行えたと思います。
最初は通勤中などの隙間時間を利用して、課題図書を読んだりディスカッションについて考えたりしていました。ただそれだけでは授業についていくことができなかったので、飲み会の誘いはできるだけ断ったり、外出しても用事が済んだらすぐに帰宅したりするようにして勉強時間を確保しました。結果的にはプライベートを若干犠牲にした形になります。
入学時は全ての科目について知識ゼロの状態からのスタートでした。そのため、講義を受講したり教科書を読んだりしても理解できないことが多々ありました。同級生の中には元々その道のプロと言う方も多くいたので、その同級生の発言を読んだり、実際に質問したりして何とか授業についていくことができました。
問題の解決能力が向上したことによって、結果的に業務スピードが早くなりました。最初に問題が何かを具体的に定義してから、どうやってその問題を解決するかのプロセスが身に付いてきていますので、脱線した無駄な調査・作業が少なくなったためかと思います。
入学前の目的には無かったのですが、視野が世界にも向かうようになりました。入学前は完全に国内のことしか考えていなかったのですが、グローバルな視点の授業や、既にグローバルに活動している同級生から多くの影響を受けた結果です。やり方によっては自分のような自営業者でも世界を相手にできると意識の転換が起きました。人間何歳になっても変化できると実感しました。
しばらくは、自分で小規模なサービスを作りそこから収益を得る、そのプロセスを繰り返すことで自分で仕事を創りだすといった経験を積んでいきます。それに並行して仕事をする場所や時間を今以上に自由にできるように変えていくつもりです。そして比較的場所や時間から自由になったライフスタイルを利用して新しい経験をし、次の行動に移すといったプラスの循環ができればと思っています。まだ見ぬ今後の自分がどうなるのか楽しみです。
入学後はかなりのお金と時間を費やすことになります。ですので、一旦冷静に自分の人生にとってBBT大学院をはじめ、MBAを取得することができる大学院への入学が必要か否かを考えた方が良いと思います。もし「必要」との結論が出た場合には、迷わず進みましょう。とてもしんどい日々になりますが、必ず成長の実感が得られます。