産業用制御機器に関する販促企画業務を担当しています。最近、過去の知識や経験だけでは対応できないプロジェクト型テーマが多くなり、BBT大学院で身につけたことを直接活かせる機会が増えてきているように思います。2年間の在学中は長男が幼稚園~小学校1年生で、次男が2~3歳でした。
実は入学前、MBAという学位には関心がありませんでした。入学前からBBTプログラムに取り組んでおり、その延長線上にあったプログラムにたまたまMBAという学位がついていた、という感じです。ですので、MBAを取得するという意識はありませんでした。
LTE(現BBT大学院オープンカレッジ)で論理思考を学んだことで、世の中の見え方が変わるほどのインパクトを受けました。正しいものの考え方を学んだことで、もっとビジネスを勉強したくなりました。経営に関する人類最高峰の教授陣から直接指導をたっぷり受けられるのは世界でここしかないと思いましたので、LTE修了後、即刻入学を決意しました。
入学以前には馴染みのなかった「アカウンティング」などの科目には苦手意識がありました。ただ、実際やってみると、その考え方や知識は思ったほど難しくなかったと感じています。講義もかなりやさしいところからスタートしますし、自分自身の理解をAirCampusに書き込むことで自律的に学びを深めることができました。そして何より講義や課題、議論内容そのものがビジネス実務につながったものであったため、最後まで興味深く取り組むことができました。
やはり大前学長が担当する科目で行う「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。RTOCSでは経験則が通用しない経営課題に対して、ファクトとロジックをベースに具体的な解決策をアウトプットすることが求められます。これに毎週必死に取り組むことで、いわゆる社内評論家に負けることがない「素手での戦闘力(問題解決力)」を身につけることができました。これは企業戦略や論理思考法に関するビジネス書をいくら読んでも身につけることができないものだと実感しています。
最高の実務家による実践的な講義もさることながら、アウトプット主体の学習スタイルが効果的でした。いかに素晴しい講義を受けても、インプット主体だとどうしてもその場限りになってしまいますが、考え方や知識は「使えてナンボ」です。BBT大学院での実践的なアウトプット訓練は、考え方や知識を実際の現場で使えるものとするうえで大いに役立ちました。
また、リアルの教室での議論では「思いついたことの言いっぱなし」になりやすいですが、AirCampusでの発言はテキストで、しかもロジックツリーの形で振り返ることができるので、自分自身の思考プロセスを可視化するのに役立ちました。時間や空間の制約もないAirCampusは最高の思考ツールだと思います。
大学院の勉強には1週間に30~35時間程度必要でしたが、健康管理がすべての前提条件と考え、睡眠時間を最低6時間確保することにしました。朝の出勤前には2時間程度、帰宅後は1時間半程度の時間をコンスタントに確保し、週末はどちらか1日をフルに勉強に充てました。
仕事では少々残業もありましたが、時間を切ってできるだけ早く帰るようにしました。昼休みの時間も可能な範囲で勉強時間に充てました。家族とのコミュニケーションという点では、遊びたい盛りの子供たちには少々つまらない思いをさせてしまったかもしれませんが、週末のうち半日は家族のために時間を確保するようにしていました。
健康管理には十分に配慮していたのですが、2年次以降やや体調を崩すことが多くなり、健康維持管理には苦労しました。ただ、学習内容がたいへん興味深いものであったため、勉強それ自体が健康維持に役立った側面もあります。学習内容そのものを楽しむことができたため、「ほとんど苦労はなかった」と言えるのかもしれません。
前例のない問題をゼロベースで考えることが好きになりました。こういった問題はみんな避けて通りたがるのですが、こうした問題に喜々として取り組むことができるのは自分自身にとっても組織にとってもたいへん意味あることだと思います。難しい仕事になればなるほど、仕事を楽しむことができるようになりました。
1週間あれば、どんな問題に対しても事実とロジックに基づいて自分なりの答えを出せるという自信がつきました。情報収集の実践的訓練を通じて、「専門知識や経験がないこと」に対する不安感もなくなりました。未知の問題や困難な課題に対してたじろぐことなく、それ自体を楽しめるようになったと感じています。
業務では、大学院で培ってきた問題解決能力を駆使して、顧客や自組織の仕事が前向きで楽しいものになるようにしていきたいと考えています。また、現在はBBT大学でLA(Learning Advisor)を務めさせていただいておりますので、この役割を通じてさらに学びを深めながら、実践的に学ぶことの楽しさや価値を現役学生の皆さんと共有していきたいと思っています。
MBAという学位を最小の努力で獲得したい方にはお勧めできません。楽しいですが、きわめてハードな毎日です。
また、アカデミックな専門知識を求める方にもお勧めできません。実戦で使わない知識は与えられません。
しかし、自分でつかんだ情報をもとに、自分の頭で正しく考え、仲間と高め合いつつオリジナルな解決策を生み出す能力を身につけたいという方には、世界中のどんな教育機関よりも楽しくて役に立つ大学院だと思います。