銀行系の準大手金融会社の経営企画部門に所属し、事業計画策定および計画達成へ向けた各種施策の企画・推進、また、新規事業の企画・推進を担当しています。これまでのキャリアとしては、大学卒業後、リース会社へ就職し、主に国際営業部門にてクロスボーダーリースの組成・運営を経験し、その後、会計事務所系コンサルティング会社とIT系コンサルティング会社にて企業の業務改革や経営管理体制再構築といったプロジェクトを経験しました。その後、現在の会社の前身の会社へ移り、クレジットカード部門の業務部門の予算策定・管理および施策の企画・推進、各種プロジェクト推進、コンプライアンス体制強化等を経て、現在に至っています。
私は、これまでのキャリアの中でその時々で必要となったことを都度、学ぶテーマとして取り上げて、BBTのような学校等の講義を受講して身につけてきました。たとえば、コンサルティング会社に勤めているころは問題解決の講義を受講したり、現在の会社に入り、事業開発を担当するようになった際にはBBTのイノベーション講座を受講したりといった具合にその時々で必要になったテーマを学んできました。これまでは個々の必要になったテーマを学んできていたのですが、職業人人生の集大成となる50代を前にして、また、今後はもっと企業経営に貢献できるようになりたいと考え、これまで身につけてきたこと、また、経営に必要だけれどまだ学んでいないことを含めて、今一度体系的に身につけたいと思いました。
これまで、都度担当する仕事に必要なスキルを身につけるために、本質的問題発見講座・大前経営塾・イノベーション講座といったBBTの講座を受講しておりました。これらの講座の受講を通じ、自分のスキルの向上を実際に感じることができ、また、仕事上でも昇進・昇格につながりました。また、Air Campusを使った学習は時間と場所に制約なく学ぶことができるため、働きながら限られた時間を使って学ぶには非常に効果的な方法だという点も実感していました。このような経験をしておりましたので迷うことなく、MBA取得を考えたときはBBTに決めていました。
苦手と思う科目は特にありませんでした。どの科目も楽ではありませんでしたので、すべての科目が苦手だったと言えるかもしれません。自分が理解できない内容についてはAir Campus上でのディスカションに疑問を挙げることで詳しい方からの返答をいただくことができ理解することが多かったと思います。
科目ではないのですがRTOCSが役立ったと思います。限られた時間の中で自分の知らない業界、会社についての情報を収集し、収集した情報を読み解き、そこから問題をあぶり出し、解決策を打ち出すというのはたいへんだったのですが、この苦労を繰り返すうちに情報収集から問題発見・解決までを早く進めることができるようになったと思います。
カリキュラムの内容についてはRTOCSをはじめとして、とりあげられるテーマが最新のものであり、また、実務に携わっている方が講師であることから、現実のビジネスに即していて、強い興味を持ちながら取り組むことができたことがよかったです。方法論としては、遠隔授業では対面に比べて、伝わる密度が低くなったり、議論が薄くなったりするのではないかと思いがちですが、Air Campusを通じた講義、ディスカションは逆に密度が濃いと感じました。講義は十分理解できなければ何度でも聞けるし、スピードも変えることができて緩急をつけられる。また、ディスカッションも講義時間という限られた1時間とか2時間という時間でなく、数日から数週間というかなり長い時間で行なわることとなり、より深い議論ができていると感じました。また、教務の面でも、仕事等の都合もある中、期限等について柔軟に対応いただけたことも非常に助かりました。
仕事には影響を与えたくなかったので、仕事以外の時間で家族との時間と勉強の時間をいかにバランスよく確保するかに腐心しました。家族には勉強に充てる時間を事前に宣言し、協力を求めました。事前に伝えておくことで家族のほうでも心づもりができ、都合がよかったようです。平日は仕事以外の時間はほとんどすべてを勉強に充てていましたが、週末は家族との時間も大切にしました。週末は家族といっしょに食事をとる、長期休暇時は家族旅行に行く、普段の週末も家族との外出等のイベントをある程度は入れるようにするなど、週末は家族との時間も作るようにしました。また、修了式は家族もいっしょに参加できるのですが、これは家族の者にも達成感をいっしょに感じてもらえるよい機会となりました。
勉強する時間を作ることに最も苦労しました。1年次の4月に始めた際には講義を聴くだけでいっぱいいっぱいでAir Campusでのディスカッションが十分できないような状況でした。そのような状態が1カ月程度続いたあと、1日6時間の時間を確保しようと考え、朝は4時に起床して2時間、通勤の往復で2時間、帰宅後2時間を勉強に充てることを目標にしました。それでも6時間できる日もあれば、体調や仕事の関係で十分時間がとれない日もあり、実際には平均すると4時間程度だったのではないかと思います。それでなんとか1年次はすべての科目をこなすことができました。それでも1年次が終わるころ、1年を振り返ると、多くの科目をこなすことが精いっぱいで十分に消化できていないという思いから、当初は2年での卒業を目指していたのですが、少しペースを落として密度を上げるために3年卒業を目指すこととしました。
自分としてはじめてのこと、自社としてはじめてのことに取り組むにあたり、抵抗感が非常に低くなったように感じます。大学院のカリキュラムを通じ、ビジネスに必要な知識を幅広く、ひととおり学んだことではじめてのことでもなんとなく当たりがつくようになったこと、海外情勢や日本経済、企業のおかれている環境等について一定の知識が得られたことでこの抵抗感を低くしたのではないかと思います。また、はじめてのことであっても、どのような情報を集める必要があるか、どうやって集めるか、集めた情報をどう整理するか、それらの情報からアイデアをまとめていくということも、在学中に繰り返し行なったことで身に着き、そのまま実践に役立っていると感じています。
考える目線があがったこと、視野が広がったことが挙げられます。BBT大学院でとりあげるテーマは企業経営に始まり、政治、経済、海外情勢、はたまた、ライフスタイル・趣味といったところまで広がっています。会社の中で仕事をしていると、どうしても自分の業界、自分の会社、さらにせまく自分の仕事の領域で物事を考えがちですが、BBT大学院で学んでいるうちに、それまでとは違う視点、視野で考えている自分に気づくことが増えてきました。
企業の成長に貢献できる人材となり、その企業の成長を通じて、日本の社会・経済が発展していけるように少しでも貢献できるようになることを目指しています。そのためにもこの3年間に学んだこと、身につけたことがただ学んだだけに終わらずに、日々の実務で発揮しなければならないと思っています。
検討している方の多くが仕事をしながら学業をこなすことができるのだろうかということを懸念されているのではないかと思います。私も願書提出を決意するまでは、始めたはいいが仕事との両立ができずに途中で挫折しないかが不安でした。しかし、飛び込んでしまえばなんとかなる、というのが今の私の思いです。確かにこれだけのカリキュラムをこなすのはたいへんですが、いっしょにがんばる仲間もいますし、はじめてしまえば、多少の無理はしているのだと思いますが、なんとかなってしまったという感じです。自分の成長に対する思いを強く持って入学すれば、道はおのずと開かれると思います。