現在、私は、大手自動車メーカーにてサプライチェーンマネジメントを管理統括する部門に勤務しております。入社してから、工場での生産管理や生産と販売を繋ぐ生販計画、また、ロジスティクス関連の業務に従事し、1999年から2006年までの7年間はアメリカ・オハイオ州の工場で生産管理のマネジャーとして駐在しました。帰任してからは、企業プロジェクトなどを経験しながら、日々新しいことにチャレンジしています。アメリカでの業務・生活は、自分の視野を拡げることが出来たと同時に、より高みに登るために自分に足りないものを感じさせてくれました。
もう一段上のスキルを身に付ける前に、今一度、自分のこれまでの経験や実務から学んだことを整理し直す必要性を感じました。どこかで頭の整理をロジカルにしてみたい、と。 また、同じ会社に長く勤めていると、自分の価値が世間一般でどれだけ通用するのかがわからなかったので他流試合もやってもいいのかな、と。
そこで、頭の整理をロジカルにでき、スキルアップを図りながら自分の付加価値を高めることができるということで、ビジネスに直結しているMBAを取得することを考えました。
MBAの学校を選ぶにあたって、当初は通学制の学校も考えておりましたが、通常の業務状況を考えると、なかなか決まった時間を割くことができないことがネックとなりました。そこで、大前研一学長が指導しているBBT大学院を候補にしました。
大前学長のことは、著書等でよく知っていましたし、教授陣がアカデミックスマートというよりはビジネス直結の実務経験者が多いこと、それに伴うカリキュラムが実務者寄りであることが、BBT大学院に決める主な要因でした。また、自分には情報リテラシーが不足してましたので、そのスキルを補う上でも、最新のシステムで遠隔授業を展開していく遠隔教育が自分に最適であると感じました。
これまでの業務で直接携わってこなかった、ファイナンス系の科目に苦労しました。企業活動ではお金の動きは非常に重要と判っていても、組織の中で実務として担当することもなかったため、財務3表など真剣に見るのが初めてでした。ある程度のレベルになるためには、個人的な学習努力も必要でしたが、同じ状況で苦労しているクラスメートと切磋琢磨しながら、刺激し合って学びを深めました。結果、何とか単位取得をクリアできるレベルを認めてもらいました。
現在の業務に一番活かされているのは、物事を多角的に見る目を養うことができた、大前学長の毎週2時間のライブ授業です。経済だけでなく、政治は勿論のこと生活全般に渡り取り上げられるニュースの切り口は毎回新鮮でした。また、番組の途中には「RTOCS(Real Time Online Case Study)」があります。このケーススタディのお題が前週に提示され、番組が始まる前までに自分なりの結論をもって臨みます。お題になるテーマは旬なものばかりですので、そのテーマになった企業が、後々ニュースなどに出るとRTOCSで議論した中身とどう違いが出るのかと実際の企業活動に即して結果を比べることができました。
自分が学んだスキルが現在の業務に即、活かせているというのが満足するところです。それぞれの科目における知識レベルの向上もさることながら、考えるベースとなる論理思考がしっかり2年間で身に沁み込みました。問題発見思考から問題解決思考へとファクト情報から仮定して結論を自ら導き出す力、知識を知恵に変える力が付きました。また、サイバーでの講義・ディスカッションは個人の時間管理のもとで遂行できるので、業務を持ちながら学習する社会人にとってはペース管理ができ、有効で有難かったです。
正直、家族の助け、理解なしには卒業は無かったものと思います。BBT大学院での学びを始めるにあたって、今までの時間管理では到底こなせる量ではありませんでしたので、何かが犠牲になります。最初は家族との団欒が殆ど無くなりました。ですが、学習を続けていく中で、時間管理が今まで以上にうまくなるというか、時間を生み出すことが出来るようになってくることでその問題も解消されていきました。レポート提出が重なる時はそれでも厳しいのですが、ワークライフマネジメント力がついて、仕事に遊びにより充実させることができたと思います。
学習を始めて1年次を何とかクリアした段階で、学習に対する生活リズムはマネジメントできていましたが、このままをもう何年も続けられる体力と環境は無いのではないかと考えだしました。40歳半ばを過ぎていましたので、どうしても最短の2年で卒業することを目標として臨むようにしました。授業に遅れずについていくことと、しっかりレポートで合格点を貰うように学習の質を高めることは、日々精進をしながらもプレッシャーがかかりました。もう少し、どっしり構えて複数年での受講という選択肢もありかと思いますが、卒業後も経営関連の学習は継続できると考えて最短で卒業することを目指しました。
日々の業務の中に限らず、常に思考を重ねるタイミングで、これまで学んだ論理的に考えることが活かされています。論理的に考えるためには、左脳を主に使っているのですが、議論を拡散するための右脳の使い方も学びます。右脳であらゆる可能性を模索しながらあたりづけをして仮定していき、それを左脳でロジカルに収束していくことが身に付きました。これまでぼんやりとして議論していたものをより定量的に判断し易く話ができるようになりました。また、これまで自分が弱かったファイナンス関連についても、数字を追って客観的な判断をする場面での一助となっています。
変化というより、自分のプレゼンスが高まったと感じてます。個人的には起業する予定はないのですが、他の会社に移ることになったり、退職後でも自分のビジネススキルで世の中に役立つ貢献ができると考えております。また、社内や関連業務の方としか接触していなかったのが、異業種のクラスメートやBBT大学院のネットワークで世界各地の方とつながることができたのが、大きな財産になっております。今でも、何かあったときは、クラスメーは勿論のこと、BBT関連の方に気軽に相談できます。特に、大企業の中にいると埋没してしまうものですが、外部との大きなパイプができたことでそういったことにはなりませんでした。
今の会社の定年まで、ちょうど後10年を切ったところです。BBT大学院で学んだ知識、知恵、スキルを活かして、残り10年を日々チャレンジしながら着陸していくこと、その後のアクティブシニアを充実させるための仕込みを考えています。大前学長のいう、50代からの選択です。定年時に現在の自分の価値以上のパフォーマンスを発揮できるよう、実務に即したストリート・スマートな学びを深め、スキル、ネットワークづくりを通してパーソナル・ブランディングしていきたいです。
他の大学院とも比較されている方が多いと思いますが、BBT大学院は何より、実務に直結したカリキュラムになっています。取りも直さず、教授陣は大前学長をはじめとして、その道の専門家というよりプロフェッショナルな方々だからです。実社会で直ぐに使えるスキルを身に付けることができます。
遠隔教育ということで、通学制に比べるとFace to Faceの機会は少ないですが、最新のAirCampusにて充分補えます。AirCampusでは通勤時間など、自分の都合で受講できる利点をフルに活用することで、時間の創出や考える時間を確保できます。入学を考えていらっしゃる方は、卒業生の声が聴ける説明会に参加されてはいかがでしょうか。