現在、ロボット開発のベンチャーで営業をしています。
入学当初はIT系大企業で働いていましたが、起業の想いを抱いてBBTに入学。
在学中に出会った教授、そして仲間と講義だけでなく学外での活動を通して、今の道に進むことを決断しました。
起業までのステップとしてベンチャー企業で大企業に染まった自分の常識を、ベンチャー企業の感覚に入れ替えながら、新たなビジネスチャンスを探っています。
そんな想いを抱きながらも、現在は新進気鋭のロボット開発ベンチャーで日々の刺激的な仕事にワクワクしています。
自分の一つひとつの考え、判断、活動が、会社の動きを作っていくダイナミックさに日々の成長を感じています。
今のこの成長を感じられるのも、BBTで学んだ日々があったからこそだと実感しています。
起業はしたいけど、なんのバッググラウンドもありませんでした。
よく「失敗はしたほうがいい」なんて言いますが、誰も失敗したくてする人なんていません。
きっと成功の方程式なんてなくて、陥りやすい失敗をひとつひとつ回避していく先に成功があるんだろう、と考えたのがMBAを取ろうと考えたきっかけでした。
MBAというタイトルにはほとんど興味がなく、さまざまなケーススタディや講師の体験談を通して、失敗の引き出しを擬似的に作っていくことが、私のMBAに期待する最大の目的でした。
入学にあたってはいくつかのビジネススクールを調べました。
学費、講義カリキュラム、講師など、一通り比較もしています。
その中からBBTを選択した最大の理由は講師陣だったと思います。
講師陣は現実世界のビジネスで失敗も経験しつつ、最後には大きな成果・成功を収めている実務家ばかりです。
これらの先生方から、アカデミックな理論ではなく、実体験に基づいた経験談を聞くことができるだろう、という点が最も魅力的でした。
また私は会社のお金でMBAを取るわけでもなく、会社には内密にしたことからも、時間的な制約がなるべく少ないオンラインを選ぼうというのも、一つの理由でした。
入学当初は財務諸表の読み方すらままなりませんでした。最初アカウンティングの講義が始まったときは大変な苦痛だったことを覚えています。
この意識が変わってきたのは、「アカウンティング」という講義の枠を飛び出して、Real Time Online Case Study(RTOCS)で毎週のように財務分析を始めたことです。
RTOCSはまさに今の現状をどう打開するかを徹底的に訓練するため、財務諸表の読み込みが絶対に必要になります。これがただの知識ではなく、何かを見つけ出そうというリアルな目的の下で財務諸表を分析する癖がつき、財務分析はまったく苦ではなくなってきました。この変化は正直、自分でも驚いています。
BBTの大前学長科目では、「Real-Time-Online-Case-Study(RTOCS)」といって、実在の起業を題材に取り上げ、私がその経営者だったらどうする?ということを繰り返し訓練します。
この訓練では、経営戦略、アカウンティング、組織論、マーケティングなど、あらゆる科目の要素が絡み、多面的な分析から自分なりの方向性を見つけ出すことを繰り返します。
まさに「実学」として生きてくる最大の特徴的な講義で、これを継続するだけでもかなりの考える力が身につくこと間違いなしです。
また、個人的には『起業論』が私のBBT生活を大きく変えてくれました。
私自身も近い将来に起業を考えていますが、アントレプレナーには何が必要なのか、ビジョン、組織、事業プランなどが講義に盛り込まれるのもそうなのですが、実際のアントレプレナーが登場して実体験を語られる部分が、本当に心を熱くしてくれました。
大学院の2年間は、始めの1年間は毎日睡眠時間4時間で本当に勉強しました。
2年目は、私は「講義」の枠にとらわれずにBBTをもっと活かすには、課外活動でアウトプットをもっとしようと精力的に活動を行いました。
例えば、自分たちでスタディツアーを企画してシリコンバレーへ訪問しています。
ツアーでは、ただの「視察」ではなく、スタートアップのCEOへRTOCSさながらの「提案」を持って乗り込み、アントレプレナーと議論をするというBBTならではのツアーとして仕立て上げました。
ツアー中も6名の仲間と毎日夜中までディスカッションや翌日の準備を行うなど、本当にすばらしい経験をしたと思います。
もちろん勉強に集中してすばらしい成果を納めた同級生もいます。
つまり私は受身ではなく「意志と過ごし方」で在学期間の教育はいかようにでも一生の宝にすることができるんだな、と確信できたのが本当に良かったと思っています。
私は入学と同時に妻が妊娠し、ツワリで苦しむ妻を横目に申し訳ないと思いながら勉強をしていました。
毎日夜中の2時ころまで勉強をしていると、あまりケアをしてあげられる時間もありません。
そんな中でも理解を示してくれた妻には本当に感謝の念が絶えません。
しかし、子供ができた1年次末からは、さすがにこうはいきませんでした。
仕事をしながらもやはり子供の世話もしなければならなかったことから、なるべく土日のどちらかは家族の時間として確保しようと決め勉強から離れるようにしました。
当然仕事も集中的に忙しいときがありましたが、そういう時はある程度割り切って「今は仕事!落ち着いたら取り戻そう」と目の前にあるやるべきことを軽視せずに集中するようにしました。
BBTはマラソンのような長期戦ですので、あまり短期的なイベントに囚われず、長い目で見て大切なものを大切にすることが大切なのだと思います。
私は元来、短期集中型(飽きっぽい性格)というのもあり、ひとつのことに集中するのは得意でした。
しかし、1年目の後半からは、複数科目の勉強をしながら仕事も手を抜かないこと、そして生まれたばかりの子供の世話と家族のケアなど、やることが一気に増えた時期になり、非常に苦労をしました。
その中で、本気で留年をしようか悩んだ時期もありましたが、ここで自分を引き上げてくれたのは、同級生でした。
大変なのは皆同じ。まだ結果も出ていないのに諦めるのか?やるだけやって駄目でも誰も笑いはしない。
そう自分の気持ちを奮い立たせてもらったことで、辛い時期を乗り越えることができたことは、本当に感謝しています。
BBTの同級生。オンラインなのに誰よりも近い仲間達で、卒業後も変わらず切磋琢磨できる関係を続けられています。
まず、スキル面でいうと、「ファクトに基づいた分析的アプローチ」については驚くほど付いたことを実感しています。
実際の仕事の場面で、営業分析をするとき、どんな数字を見てどのように分析をすると効果的か、RTOCSや問題発見・問題解決でやってきた手法を素直に実行するだけでも、回りの反応は非常に納得感のあるものになります。
ここは自身を持てる成果だと思っています。
また、大きな変化は「目線の高さ」が2年間で大きく変わり、世の中の動きを敏感に感じることができるようになったことは、大きな変化だと感じています。
ニュースを見るとき、それまでは単純に日経新聞の中身を信じていましたが、複数のソースや長期的な変化などを見る癖がつき、世の中の動きをもっと高い目線から俯瞰できるようになりました。
2年間の訓練を通して、世の中で起きていることの本質を捉えられるようになっていることは間違いありません。
入学当時、私の世界の見方は本当に偏っていたと今では実感しています。
偏った情報ソースから思い込みによる見方の塊でした。
しかし、1年目の大前学長の毎週の講義を聞きながら、多様性に富んだ同級生とのディスカッションを通して、その情報ソースの多元化と、ファクトに基づいた考察が少しずつながらできてきたことは、自分の中でも大きな化学変化でした。
仕事での話し方も徐々に変わって行ったのをよく覚えています。
また、2年目はよりアプトプットに力を入れて、課外活動を積極的に行いました。勉強会やシリコンバレー視察を通して、私は自分の進む道を見直すことができ、2年目の後期に入ったところで仕事を変える決断をしました。
このような決断を下すことができたのも、BBTで世の中の見方と心構えを学んだことが大きかったことは間違いありません。
入学前からもっていた起業意識は今でも変わっていません。むしろBBTの学びと経験を通して強くなったと思います。
今はその修行としてベンチャーに転職するという一歩を踏み出しました。これからはベンチャーを経営することの実態を経験しながら、自らの起業ネタを練っていく予定です。
今から3年~5年後には、本当に自分がこれだと思う分野と事業を絞り込んで、羽ばたきたいと思っています。
BBTで学んだ仲間とのつながりも大切にして、BBTの経験と実務経験を混ぜ合わせながら、自分なりのビジネス筋力を作っていくのが目下の目標です。
失敗することもあるかもしれません。それでも、自分の夢に向かって進もうと決心しています。
最初の1年は特に大変だと思います。
もともと論理的に大前学長のような思考と視点を持っている人は少ないでしょうから、まずは自分ができないことを実感するところから始まると思います。
しかし、それをひとつずつこなしていると、気がついたときに「あれ?こんな見方ができるようになってるぞ?」と気づくことがあります。
それがひとつの自信になり、この自信を積み重ねていける2年間はとても濃いものになると断言できます。
仕事、家族、趣味、財産、仲間。。。考えることはいろいろありますが、BBT生活を通して本当に自分が大切にするものを探す旅でもあると思います。
2年間は「勉強」ではなく「人生の転換」だと、私は卒業した今振り返っています。
ぜひ、BBT仲間として皆さんと言葉を交わせる時がくればと思っています。