現社に新卒で入社して以来、人事部門にて、主に採用業務に従事しています。役職のないメンバーではありますが、私の上司が役員という、実質的な上司が不在な組織構造の為、全体の企画から実行までを責任を持って担当しています。
ある程度成長した(≒と思い込んでいた)社会人4年目の夏、他部署の部長との打ち合わせがきっかけになりました。社会人として成長した気になっていたが、それはただ単に「自社内」の「人事」として、だけでした。広く共通の「ビジネスマンとして」は未だ未だクソみたいなものだと痛感したとともに、このまま人事として普通に業務に取り組んでいては状況は変わらない、と思いました。
「広く一般のビジネススキル」を身に付けるにはどうするか?真っ先に思い浮かんだのは、MBAでした。というか、MBAしか思い付きませんでした。でも、仕事は本気でやりたいから、夜に定期的に通うなんて無理だな、、、と思っていたら、たまたまBBT大学院を見つけ、「オンラインでいつでもどこでも」という思想だと知り、すぐに説明会を予約しました。
あくまでMBAを取ることが主目的ではなく、すごいビジネスマンになるために、自分の能力を磨きたいと考えると、ビジネスマンが仕事に本気で取り組まないのはありえない。となると、選択肢は、オンラインMBAのBBT大学院しかありませんでした。
最後の決め手は、「文字でのやり取りの為、対面のような、雰囲気で相手を納得させることはできない。論理性が、全て。」という説明。対人能力は決して低くない自負はあったが、それは、論理でなく、「何となくの雰囲気で何とかしてきた」だけだなぁ・・・と。
学費の300万円は高いと思いましたが、悩んだ末に止めることって、大抵は後々後悔するので、やりたいと思ったんだからやろうと即日に決めて、申し込みをしました。*当時婚約中でしたが、婚約者には、事後報告。
好きなものは、統計やファイナンスといった数的なものと、面白いビジネスモデルや最新技術を知ることができる系統の科目。嫌いなものは、倫理観系の、答えのないもの。
もともと人事のため、特定分野のビジネスノウハウが皆無のため、ある意味全て苦手、全てが初見、全てが新たな発見でした。
RTOCS(Real Time Online Case Study)という、ある企業や政府のトップとして自社の課題解決を構想する毎週の課題は、非常に役に立ちました。その企業や業界への知見が深まるだけでなく、そもそもの思考スキルといいますか、情報収集の仕方、情報の統合の仕方、一段上の発想への持って行き方など、多方面の力がつきました。
また、学長科目はそのほかにも、昔からの大事なビジネスノウハウや、昨今の注目すべき技術動向・地域に関する課題が豊富に出るので、必死についていくので精一杯でしたが、それだけでも圧倒的に一般的なビジネスマンの先を行く知見が身についたと思います。
仕事をしているだけでは得られないであろう多種多様な知見を得られ、また、思考の仕方についても何度も何度も反芻させられるので、思考が深くなったと思います。
上記は、おそらくどこのMBAでも変わらないでしょうが、BBT大学院ならではは以下二つ。
・仕事に本気を出しつつも、学べる。学びをすぐ仕事に実践できる。
・同じように働きながら大学院に通う志高い仲間に出会えた。
時期にもよりますが、基本思想は「仕事は100%やる」「大学院も100%やる」。プライベートは全てをその両者に捧げる、というものでした。
当時、婚約者がいましたが、土日は一日中勉強をしていたのでデートはしていませんし、友人と遊ぶこともありませんし、会社の飲み会も多くても週に1回にセーブしました。途中からランチも抜いて勉強の時間、又は昼寝の時間に捧げるぐらい時間管理は大変でした。
卒業研究提出直後に結婚式を入れてしまったため、最後結婚式準備をしながらの大学院は大変でした。あまりイベントを入れることは、お勧めしません。
基本的にはオンラインでの学びのため、強制力が弱いです。そのため、仲の良い友人や上司からの遊びや飲み会の誘いなど、誘惑に負けてしまいがちです。負けても良いのですが、その場合は、どこかで時間を捻出しなくてはならず、結局しわ寄せが行きます。
いかに自分で時間をコントロールするか、そのコントロールをしようというモチベーションを維持するか、が最大の課題でした。
何かの特定の「知識」を得たのではなく、汎用性の高い「知恵」を得られたので、具体的な何かに活きるというよりは、仕事の全ての場面で活きていると感じます。
一次情報を集める癖、数字で見る癖、要は何?と考える癖、情報をただまとめるのではなく、まとめた上で一段上の構想をする癖、漏れなく被りなく考える癖、ストーリーを考える癖、視覚的に分かりやすくする癖、「自分ならば」と当事者になって考える癖、考えても考えても答えはないのだから行動に移さないと意味がないという経験、など、挙げはじめたらキリがありません。
物事の見方が変わりました。データで見る、一次情報を取る、分解する、統合する、世の中の大きな流れ、小さいが強い流れ、自身の所属する会社を取り巻く環境、他社の現状とこれから、、、などを広く深く見るようになりました。
そして自信がつきました。人と接している中で、ふとした時、過去の作成資料と現在を見比べ、自分自身で成長実感を得られたし、単純にこの2年の自分の行動量に自信がつきました。
付き合う人も変わりました。高校、大学の友人と社内の人間だけでなく、同じ志を持つ多種多様な業種や様々な年代の方々との絆ができたことは非常に大きな財産です。
自社で新規事業を立ち上げること、自分で会社を立ち上げることなど、特段何かを決めていないですが、思いついたことを全て行動に移して実現して行きます。たくさん失敗はするでしょうが、失敗のない人生ほどつまらないものはない、そんな風にさえ思うようになりました。
・仕事を本気でやりたい、、、けど、それ以外でも学びが得たい
・プライベートを一定犠牲にする覚悟がある
・自分で自分をコントロールするのが得意
上記全てに当てはまったら、超お勧めします。一個でも当てはまらなかったら、辞めておいた方がいいと思います。