工業大学院を修了後、現在の設計会社へ入社しました。以来、親会社の研究所対応業務として無線端末用アンテナなどの小形アンテナの設計・開発に従事しているエンジニアです。仕事内容としては、実験やシミュレーションソフトを使った解析を基に研究所担当者とともに新しいアンテナの開発に取り組んでいます。
また、課の研究開発のとりまとめなども経験し、アンテナに関する研究開発成果を展示会へ出展して新規顧客獲得に向けた活動も行っています。
はじめMBA取得は頭になく、組織について学びたいと思って科目等履修生として『組織行動論』を受講しました。そこで、講義やAir Campusによるクラスメイトとのディスカッションがとても面白く、もっと他の科目も学びたいと思うようになり、追加で2科目学ぶことを決めました。せっかく3科目学ぶなら、本科に入ってしっかり体系的に学びたいという想いが出て来て大学院入学を意識するようになったのがMBA取得を本気で考えたタイミングだったと思います。
起業したいという強い想いはなかったのですが、経営のわかるエンジニアになれば新しい付加価値がつけられるかなとも考えました。最終的には、ついていけるかどうかわからないけど、もっとこの大学院で学んでみたいという気持ちを優先しようと決めて、MBA挑戦を決めました。
学びやすい環境だと感じたのがBBT大学院を選んだ一番の理由です。仕事をしながら学ぶことを考えていたので、夜遅く講義を聴くことができたり、ディスカッションにいつでも参加できる点がとても魅力でした。
また、PCとネット環境があれば出張先や実家に帰っても受講できる点は2年間という長期戦を戦う上で安心感がありました。PCだけでなくスマートフォンで講義受講やディスカッションが出来る点も限られた時間を有効に活用できる点で嬉しいシステムです。
あとは、やはり大前学長の講義が聴けるというのが大きな魅力です。
苦手な科目は、『アカウンティング』と『コーポレート・ファイナンス』です。初めて聞く単語が多く、似たような単語もあって理解するのが大変でした。
克服には簡単な会計や財務の本をいくつも読みました。マンガでわかるとか、同級生がわかりやすいとおススメしていた本を読んで、ひとつの単語に対して違う解説を読むことで自分にわかりやすい表現を見つけるようにしました。
『問題発見思考』が一番効果をわかりやすく実感できました。
私は論理的にものごとを考えることが苦手だったこともあり、企業分析や市場分析などで論理的に考える訓練ができたことはとてもタメになりました。また、この科目ではグループ課題もあり、グループで取り組むと一人で考えていたこと以上に気づく点が多いことを実感できましたし、他のグループの考え方を知ることで自分の足りない点に気づくこともできました。
講義もディスカッションも非常に充実していました。
ビジネスの第一線で活躍している方の授業は刺激的でしたし、ディスカッションも科目によっては確認するのが追いつかないぐらいの発言数になったり、資料を基に議論をすることで集団知の重要さを感じることができました。
特にRTOCSは、リアルタイムのケーススタディなので、今起きていることを基に考える楽しさを実感できました。テーマによっては対象となるお店に行ってみて、机上だけでなく現場を観察できる点も面白かったです。
事務局や教務課のサポートも非常に親切に感じました。ネットでのやりとりがメインだからこそ、とても素早く丁寧な対応をして頂けたと感じました。
仕事はできるだけ残業しないようにタイムマネジメントに気をつけました。遅くまで仕事をしないで早く帰る習慣をつけた時に、対応先の方々もそれを理解してくれて、「明日やれることは明日でもよい」というように配慮してくれたように感じました。
そういう意味では周りの人たちに恵まれたことが2年で卒業できた一番の理由かもしれません。
時間を管理することに一番苦労しました。私は自分の考えを素早くまとめるのが苦手で非常に時間がかかるので、一つの発言をするのにもかなり時間がかかります。そのため、ディスカッションで発言の流れに遅れないようにするためには毎日の時間管理がとても大変でした。
忙しい時は休日にまとめてやればよいと思っていましたが、休日まで待っていたら話の流れから遅れていくので平日の時間確保がとても大切です。じっくり考えて発言できるメリットもありますが、気をつけないと時間だけが過ぎていくことにもなるので、時間の管理にはとても苦労しました。
大学院を卒業した後にチームリーダーになりましたが、リーダーとしてどうやってチームをマネジメントしていくか、リーダーとしての考え方や立ち振る舞い方は「起業論」「企業再生論」などで学んだことが活きていると感じています。
第一線で活躍してきた教授陣の教えだからこそ自信をもって実践できていると思います。
クラスメイトには、やっぱりすごい人がたくさんいて、そういう人たちは自分自身に対する基準が高く、常に学び続けているし、勉強会や懇親会の開催でも主体的に行動するし、とても謙虚で人間力の高い人が多いと感じました。
経営スキルや問題解決力を磨けたことも大きな変化ですが、人間的な魅力をたくさん持っている人に出会えたことが自分の基準をさらに高くしてくれた大きな変化でした。
大学院で学んだことを実務で活かせる実践者として、高い志を持ってさらに成長し、新しいことに挑戦し続けるプロブレムソルバーでありたいです。
そして、現在所属してる会社の企業価値をさらに高められるように邁進していきたいと思います。
大学院生活を振り返ると、かなり大変な毎日でしたが、すごくすごく充実していて楽しい学生生活でした。
まずは、科目等履修生としてでも、説明会に参加してみるでも良いと思います。一歩踏み出すことで新しい発見があるはずなので、挑戦できるチャンスがあるのなら、ぜひ挑戦してもらいたいです。