企業の役員として2003年に上場を果たしましたが、私自身も含め、体調を崩す者が多く、自らの経営力の無さを痛感しておりました。
退任してからは、ゲームソフト、回路設計分野にて、創業まもない経営者の方々の相談を受けていました。
BBT在学中に勉学に専念する事にし、在学中に履修出来る科目を全て履修する事を目標にしましたが、履修単位の制限があり1科目だけ履修出来なかった事が残念です。卒業後に単科で履修して、コンプリートにしようと考えています。
当初、MOTで勉強をしようと母校のMOT担当の先生に相談に伺ったところ、MBAの方が良いのでは、ないかとアドバイスを受けました。その時までBBTを全く知らなかったのですが、入学願書の締め切りまで1週間という時期で、悩む間も無く、手続きをすすめました。
きっかけは、突然降って来たような感じですが、人生には、何気ないきっかけで、方向が変わる事があるのを身をもって体験し、楽しむ事が出来ました。
Q20でBBT大学院を紹介していただいた、ABS元講師の志村先生の推薦で決めました。他大学のMBAコースについては、ほとんど情報を持っておらず、以前受講した神奈川サイエンスパークのマネジメントスクールでお世話になった先生方が多摩大学、産能大にいらっしゃったので、漠然とは、意識していましたが、入学に積極的では、ありませんでした。BBTしか知らなかったというのが正直なところです。
ほぼ全科目を履修した理由の一つが自分の苦手な分野を明らかにする事でした。全ての科目で合格点を頂きましたが、金融、組織人事に関する科目の理解度が追い付いていない事がわかり、実務においての苦手意識と一致していた事がわかりました。
合格点では、ありましたが、苦手分野が分かった事によって、改めて学習の必要性を感じ取る事が出来ましたので、意識して学習を継続していく覚悟が出来ました。
学長科目の課題となっているRTOCSを毎週こなす事で、資料を読み取る力が確実に強まったと感じています。特に有価証券報告書を繰り返し読み込む事で膨大な資料であっても要点を抑えて読み込む事が出来るようになったと思います。
FACTとして1次情報を使う事を繰り返し意識する事で、情報を選別する力が身に着いたと感じます。憶測に基づく報道を選別して行く事で、判断に必要な情報、利用出来ない情報を見分ける力が養われたと思います。
Air Campusでの議論は、集合知を高める事に非常に効果があったと思います。科目によっては、履修生が少ない場合もあり、議論が進まない事もありました。この事は、集合知を高めるためには、様々な視点を持ちよる事が大切である事を示していると思います。クラス分けをしなくては、いけない程に受講生が多い場合、他クラスの議論と自クラスの議論の進み方がまったく異なる事があり、参加者の違い、しいては、持ち寄った視点によって、集合知の熟成結果が変わっていくという事を身を持って体験出来たことは、貴重な体験となりました。
BBTの一人で学ばないという方針が受講生にとって、良い影響を与えてくれていると思います。
私のケースでは、子供達が二人とも自宅を離れ学生生活を送っており、ちょうど下の子供が自宅を離れるタイミングで、BBTに入学しました。そのため、入学当初は、四人家族のうち学生が三名と言う組み合わせになり学習を優先する事が出来ました。二年次には、家内も社会人学生になったため、家族全員が学生生活を送る事となり、それぞれが学びの中にいました。このため、家族全員が学びを中心とした生活になり、スムースに学びを優先する事が出来ました。
大学を卒業してから時間が経っていたため、学習のスピードが遅く、クラスメイトのスピードについていく事が難しく感じられました。年齢的にも離れていたため、当初は、パワー不足を痛感しました。
しかし、学びを進めていくうちに、自分なりのペースをつかめるようになり、二年間脱落せずにすみました。
卒業研究で調査した地域の活動について、現在も調査を継続しています。提言としての精度を高める事で、ペーパープランから、リアルな行動に進めるよう、活動を続けています。卒業研究のレベルを完成形と考えずに、継続する事で完成度をさらに高めていきたいと考えています。また、学びの継続としてより専門的な学びの場に飛び込みたいと考えています。
考える習慣をつけて頂いたと感じています。経験則と少ない基礎知識から行っていた過去のスタイルから脱し、FACTに基づいて思考をめぐらす事で、判断の基準を常に持ち続ける事が出来るようになったと感じています。
過去に何かが不足していると感じて経営から退いた経験があり。振り返る事が苦痛でしたが、BBTでの学びを経た今、あらためて振り返るとほんの少しの知識不足であったと感じる事があり、振り返りの苦痛を和らげる事が出来ました。
卒業研究で調査した地域活性化を実行に移す事が現在の目標です。実現のため資金や組織の基礎については、BBTでの学びが活用可能と考えますが、地域に根付いた活動の方法論や、活動形態など、学びが不足していると考えられる部分は、今後も学びを継続して行き、計画の実現性を高めていきたいと考えています。
悩んでいるなら、始めてみましょう。BBTに限らず、学習の場は、沢山あると思います。学習の場を知っているだけでは、学習は、始まりません。学びは、飛び込んでみて、時間と頭を使って初めて人生の栄養になります。学習の目的がBBTで達成出来ないと思うなら、他を探せば良いでしょう、良くわからない時は、学び始めてから振り返る事でご自身の血肉になると思います。