法律事務所から現在の職場に転職し、10年にわたって教務と運営の仕事に携わって参りました。20代では教務スキルを身につけ校舎責任者を経験、30代では校舎展開と人材育成業務を行って参りました。現在は教務部門のリーダーとして、大学入試に関する教務と校舎運営管理、人材育成の仕事を行っています。
民間教育機関の場合、教務スキルだけを磨いても、事業を成功させられるとは限りません。20代では教務スキル向上に重点を置きましたが、30代になったとき、社会全体を俯瞰する目、業界全体のトレンドを把握する力が必要だと感じるようになりました。複数の校舎を統括するようになると、人材育成にも責任が大きくなり、自分の力不足を痛感することが多くなりました。また、社長が大前学長の著書を数多く読んでおり、入学を相談したときに強く勧めてくれたこともきっかけになりました。
BBT大学院に入学する前から、大前学長の書籍は読んでいました。読めば読むほど、いつか学長の講義を受けてみたいと思うようになりました。また、地方在住で有職者であったため、大学院のために退社することは選択肢として考えていませんでした。双方の条件を満たしたのがBBT大学院だったことから、入学を決意しました。
BBT大学院の看板講座ですが、私にはとてもハードルが高かったです。資料を見ながら、手を動かして分析をしてみるのですが、実際は漏れ・ダブりがあったり、自分の視点が固定されていたりして問題発見になっていないことが多々ありました。講義はとてもわかりやすく、わかったつもりになってしまうことも私には課題でした。問題発見や解決にまつわる書籍を複数読んだり、webでやり方を検索したりと、自分なりに量をこなすことで克服しました。
全てがタメになった科目ではありますが、一番と聞かれるとRTOCS(Real Time Online Case Study)です。毎週、様々な企業の方向性を検討していくのですが、自分にとってまったく馴染みのない業界を知ることができましたし、大前学長による快刀乱麻の回答に毎週息を呑みました。また、学友による情報収集や多様な思考を前提に、自分の回答を出すことができるので、その業界に所属している人の意見は非常に参考になりました。苦しかったですが、自分の知見を高めてくれる時間だったと思います。
講義はどれも知的好奇心を満たしてくれるもので、多彩な教授陣に感謝しています。AirCampasで講義内容に関する議論をするたびに、理解が深まるのを感じました。また、スクーリング時に学友と話をする機会を持つことができて、大きな刺激になりました。遠隔地教育であっても、学友の存在は非常に大きいと感じています。
在学中に昇進させて頂いたこともあり、仕事量は多かったです。家族の全面的支援、上司の寛大な態度、同僚の理解のおかげで卒業できたと思っています。子育てに関しては、夫も相当に協力をしてくれたため、「修了生の声」にはぜひ自分の貢献を記してほしいと言われるほどでした。夫も含め、皆さんに感謝しています。
遠隔地教育なので、大概のことは自分の努力でなんとかなると思っていました。しかし、子どもができた時から時間と体力への負荷が非常に大きかくなりました。子どもが生まれる前は悪性悪阻と切迫流産で入院し、生まれたあとは頻繁な授乳と夜泣きに悩まされました。結果として在籍が伸びることにはなったのですが、無事に生まれた子どもと一緒に卒業式に参加できたことは感無量です。
BBT大学院に入学する以前は、どこかに正解があると思いこみ、正解を探している状態でした。卒業後は他者の力も借りつつ、自分なりの解答を導けるようになり、仕事における言動に自信が持てるようになりました。質・量ともに圧倒的な学習をこなしたことと、他者と議論を進めていくプロセスを習得できたからだと思います。
入学前は悪いニュースに遭遇すると、「これは自分の力では変えられないことだ」と思考停止をしていました。学びを通じて、問題は必ず解決できることを知りました。答えは自分のなか、他者のなかに必ず存在すると思えるようになりました。すると、思考停止することなくいつでも前向きに行動できるようになるので、良い意味で楽観的に変わったと思います。
地方企業に在籍しているためか、情報や流行は若干遅れて到達しがちです。一方で、地方独特の変わらない良い価値観もあります。物を大切にすることや、手に職をつけて自分で食べていけるような人材を育てるという価値観です。地方はどこも人材不足や、少子化で悩んでいますが、職務を通じて人を育てることで解決に近づいていきたいです。私自身も、学んだ知識をベースに新規事業にチャレンジするとともに、既存の事業を良くしていきたいです。
「戦略を考える人と実行する人は、一緒でなければならない」とは大前学長の言葉です。漠然と未来について考えるだけでも、やみくもに行動するだけでも臨む結果を出すのは難しいと思います。BBT大学院に入学する前の私がそうでした。考え続ける思考力と、仕事を通じて得られる行動の結果が、自分の学習意欲を支えてくれます。迷わずぜひチャレンジして下さい。