市況変動の激しい国際商品である「えび」を取り扱う仕事に従事しております。「えび」は世界中いたるところに生息しており、マーケットもGLOBALです。私の業務は「えび」を世界中から調達・買付して日本に搬入させるのが主でしたが、近年は第三国へ販売する事も増えてきており、日本は縮小。しかし世界のマーケットは拡大していることを日々の仕事で実感している昨今です。仕事でも遊びでも海外にでるのは、大好きです。
MBA取得は 特に考えていませんでしたが、英語のbrush up, 海外業務におけるスキルの向上はずっと必要性を感じていたのでそれがタイミング的にちょうどグローバリゼーション専攻だったというのが正しいのかもしれません。
留学の経験がなく、日々の業務と独学だけだったものから 何かに裏打ちされたものが必要と漠然と考えていたのでこれに2年間没頭してみようと決意しました。
仕事をしながら勉強も出来ること、出張の多い自分でも時間をやりくりすれば出来るというのが大きかったと思います。ネット環境が整備されれば世界中どこでも受講できますし、課題の提出も可能です。メキシコやインドネシアへの出張中にオンラインで課題を提出したこともありました。
それと大前学長の講義やスクーリング指導が受けられるというのもモチベーションになりました。
科目というより2年目の夏場がしんどかったです。レポートの量や課題が2~3つ重なって、仕事も忙しく折れそうになって1年延ばそうか とても悩みました。当時中国によく出張していて、ある講義の中で中国人は体を壊すくらい勉強すると言う言葉に刺激され、絶対彼らに負けたくないという意地と自分の中にある甘さを再認識して、ねじを巻きなおしました。
できないことなんてないんだと自分で鼓舞し続けましたが、それに加えクラスメートとの情報交換や励ましあいは大きかったと思います。
1年目の「問題発見思考」がとてもためになりました。チャート作成ソフトは今でも仕事やプライベートのデータベース作成で利用させてもらってます。ライブで出てくるチャートはきれいで見やすくインパクトがありとても参考になります。問題発見思考で教わる考え方そのものも、日々の業務に役立てることが出来、論理的に話す、書くといった基本的なことに転用することができます。
2年目ではpresentationの科目です。グローバルリーダーに必須のスキルであり、これからの時代に必ず必要になるものだとおもいます。
サイバー中心ですが スクーリングがあり、実際にクラスメートに会う機会もあります。AirCampusでは常に世界のどこかの誰かが発言しており、発言を読むだけで時間がかかりとても大変でしたがそこから学ぶことも
たくさんあります。集団知という言葉をBBT大学院で初めて聞きましたが、みんなで知見を高めあうというのは、すばらしいことだと思います。サイバーだからこそできるのかもしれません。
グローバリゼーション専攻ではボンド大学での卒業ワークショップがあります。2週間のintensive courseでしたがとても貴重な時間
でした。ほとんど課題に追われる2週間でしたが、それまでの2年近くの苦労のおかげで、絶対何とかなるという自信がありました。皆も同じだったと思います。
卒業までは バランスさせられなかったと思います。2年間で週末遠方へ遊びに行ったのは1回だけでした。
平日は、疲れてしまったり夜の付き合いがあったときなどは、あきらめて寝て 朝やると割り切りました。時間を細切れにして課題を進めたり講義を受講する工夫が必要だと思います。
家族・遊びのプライベートは ある程度犠牲にならざるを得なかったと思います。ですので、卒業したらとくに家族への感謝とアフターフォローは必須です。私もとても支えてもらったと思います。
Time Managementです。いかに時間を捻出するか、これに尽きると思います。幸い 通学はありませんのでネット環境と勉強机さえあれば講義は受けられます。スタバや出張先のホテルが一番はかどるといっていた人もいました。私の場合は自宅でなければ集中できない方でしたが。
2年目は課題の締め切りがタイトとなり、かなり追いまくられ課題図書の購読も半端な量ではありませんでした。しかし課題図書となっているが全部読めとは書いておらず、そこからポイントを抑える術を学ぼうと苦闘しました。仕事に通じる部分だと思います。
ロジックを意識して話すようになりました。日本語は接続語を間に入れると、おかしな話でもなんとなくしっかりとした話に聞こえてくることがありますが、これが仕事の質を大きく落としていることに気づかされます。
ポイントを順序だてて書き、話し 結論を明確に導き出すと説得力がまったく変わってきます。周りの目も変わってきます。
営業や交渉の席でも、ニュートラルに接することができるようになったと思います。
ただ実際のビジネスではロジックだけではダメで人間味を出すことの重要性もまた再認識しました。
常に目を世界に向けることを意識しています。これだけ通信技術が発達している時代ですので日本にいてもその気になれば世界の最新ニュースを個人がたやすく入手することができます。ネイティブの英語を毎日聞く事も可能です。日本にいながら留学と同じような環境に身をおく事も可能な時代だと思います。そして生涯学習の重要性を認識したということでしょうか。
自分でtime managementをしながらグローバルな仕事を生涯し続けられたら最高です。(自分でというのが味噌です。)
今の時代 仕事だけでは 個人の成長に限界があります。そう考えている人も多いのではないでしょうか。
30~40代という一番忙しい時期で仕事も大変ですが、大変だと言っているだけでは 何も変わらないと思います。ある講義の中で偶然を仕掛けるという言葉がとても印象的でした。
とてもモチベーションの上がる言葉でした。大学院での勉強は自分にとっては偶然でしたが、とても貴重な経験ができたと思います。忙しい人ほど、トライする価値はあると思います。