私は産業用ロボットの設計技術者です。普段は社内で開発業務に従事していますが、社外や海外で活動することも多いです。また、37歳にして二児の父(二人目は在学中に産まれました)でもあります。新卒で今の会社に入社して10年目にBBT大学院に入学しました。
リーマンショックを機に会社に寄りかかれない時代が到来したと感じ、自分の手持ちスキルだけではこれから飯が食えなくなるだろうと考えたのがきっかけです。だからMBA、というわけではないのですが、大前学長のコラムを拝読しており昔からBBT大学院に興味があった、というのがMBA取得を考えたきっかけではあります。
仕事と学びの両立が可能であるということがBBT大学院に決めた大きな理由です。勉学のために収入が不安定になって、家族を養えなくなってしまうのは本末転倒ですので、この点は大きいですね。また、私は静岡県浜松市に居住しており、通わなくても遠隔で授業が受けられる点も魅力的でした。教授陣は大前学長をはじめ実務家として実績のある方々ばかりですので、経験に裏打ちされた講義が受講できるという点も大きな魅力として感じられました。
入学してすぐに論理思考が苦手なことに気づきました。なので、半分くらいの科目が苦手でしたね(笑)。「問題発見思考」などは当初どうしようもなく不得手でしたが、講義に従って真面目に演習を解いていくと、徐々にではありますが方法論が身についてきます。それでも分からなかったところは、理解できるまで何度も講義を再視聴してました。どうしてもわからなかったところは、スクーリングに出席して教授から直接教えを請いました。
科目ではないのかもしれませんが、毎週2年間続いた「RTOCS(Real Time Online Case Study)」でしょうか。大前学長の担当科目で取り組むのですが、あの大前研一と現在進行形の問題を巡って真剣勝負ができるんです。毎週の学長解説を聞いては、悔しい想いをするのですが、それをバネに分析力や構想力を磨きました。毎回エキサイティングでしたね。クラスメートとのディスカッションの中にも気づきが多く、学び合いの精神が醸成されたように思います。
正直、非常に満足しています。ここまで自分の頭の中身が変えられるとは思っていませんでした。2年前に比べて脳を巧く使えるようになったと思います。知識も蓄えましたが、それより脳の使い方ですね。体に例えるとストレッチを続けた結果、より柔軟になったという感覚に近いと思います。
また、同級生からも刺激を受け続けた二年間でした。優秀でモチベーションの高い方が多く、いい加減な事を書くと容赦のないツッコミが入ります。お蔭で緊張感を維持して、二年間が過ごせました。
在学中も仕事は忙しかったですが、徐々に処理能力が向上するためか残業時間は減少しました。その分、早めに帰宅し家族と過ごし、彼らが寝静まった後に勉強しました。犠牲になったのは睡眠時間ですが、それが多少減っても問題ないこともわかりました。一番きつかったのは一年次の前期ですが、入学直後でアドレナリン分泌量が多かったお蔭か?気合で乗り切れました。
家庭・仕事との両立です。睡眠時間を削っても時間が足りなくなってしまったので、モバイル受講環境を整備してスキマ時間に勉強するようにしました。それでもレポート提出期日前などはどうしようもなく、家族との時間が取れなくなってしまう場面もありました。仕事は有給休暇を上手く使って何とか乗り切りました。
論理的に考えて行動するクセが付きました。会議などでは説得力が増したと思います。また、発想や構想といった点でもより幅広く柔軟に考えられるようになり、打ち手の選択肢が増えました。結果、業務時間を押さえつつアウトプットを高められるようになり、ワークライフバランスが改善しました。職場で過ごす時間が減少したことで、かえってモチベーションは高まり、良い循環を生み出していると感じます。
学費を払ったので、家計には厳しい変化がありました(笑)。しかし、それ以上に得たものは大きいです。まず、頭の使い方が格段に巧くなりました。また、志を高く持つことができるようになりました。強力な人的ネットワークを得ることができました。特に最後の強力な人的ネットワークは普通に社会人をやっていたのでは得られなかったものでしょう。同窓生らと末永く切磋琢磨し合える関係を築けたことは、大きな財産です。
これからはグローバルに通用する人材に成長したいと思ってます。BBT大学院で培った問題解決能力は世界で通用しますので、あとは語学力を磨きたいですね。また、どのような形になるかわかりませんが、社会貢献活動をやっていきたいです。本学で一流のビジネスパーソンの在り様に触れる機会をたくさん得ました。今後の人生のヒントを得ましたので、そこを糸口に切り拓いていきたいと思います。
ほとんどの人はオンラインによる遠隔教育を受けたことが無いはずです。リアルな対面型の授業と比較すると長短あるのですが、学習に際し場所と時間の制約を受けない点が短所を補ってあまりあります。実務家を中心とした教授陣らの講義には説得力があり、一般の大学院とは異なる味わいがあります。MBAの醍醐味の一つである「卒業生ネットワーク」もアルムナイ組織を中心として強固なものがあり、不安はありません。これを読んでくださった方が我々の後に続いて学習の扉を開き、アルムナイの一員となってくれる日を楽しみにしています。