リテール・サービス業の企業を顧客に、人材育成・販売戦略のコンサルティングをしています。入学前までは外資系ラグジュアリーブランドの人事におりましたが、退職しビジネスコーチとして独立。BBT大学院在学中に起業しました。『卒業研究』では新たなビジネスプランを策定しましたので、2020年までにプランを実行すべく活動をしています。
会社員を辞め、起業を想定しての入学であり、起業にあたって取引先に信頼されるだけの知識と情報を得たいと考えました。また、それまでの自分の専門分野や業界とは異なる分野でも取引先を拡大できるように、あらゆる分野の経営について勉強したいと考えました。
「ハイコンセプト」を数年前に読んで以後、大前学長の考えに共感していました。またオンラインによる学習環境であれば、時間と場所の制約がないので、入学当時入院していた父の看護と仕事をしながらでも、両立出来ると考えました。また比較的学費が安かったのも理由のひとつです。
一年目は演習の多さにリタイアしてしまいました。もともとの苦手意識と時間がなかったことが大きな原因でした。再履修の2年目に時間をかけ、また自社の財務諸表を読み解くことで理解が深まりました。また、理解ができるまで講義を何度も何度も繰り返し視聴しました。
仕事で提案書を書くことが多いのですが、斎藤先生が「提案先の経営者が優秀な人ばかりではない。相手のレベルに合わせて分かりやすいように書き、実際にアクションが取れることを考えないと解決にはならない」とおっしゃったことが非常に腑に落ちました。また、数多くの演習と試験の際の斎藤先生からの丁寧なフィードバックがあり、考察した結果を表現するスキルを高めることが出来たと実感しています。
1年次と2年次のカリキュラム構成が、学びを深めて行くように並んでいるので、学年を重ねるにつれ、自分自身の成長の実感を得ることが出来ました。最初の半年が一番辛く感じましたが、だんだんと余裕が出来、また知識の積み重ねがさらに講義の理解度を深めて、最後の『卒業研究』で仕上げることが出来ました。
独立起業していたため、講義の内容が自分の仕事に直結しており、勉強しているというよりは仕事をしているような感覚でした。良い事業をするための勉強なので、余暇であり生活であり、バランスを取ろうとはしませんでした。今となってはクラスメイトとの交流をもう少し取れば良かったと思うのですが、旅行や飲み会は優先順位を決めて制限をかけて勉強の時間を確保しました。
起業しているので自分の自由な時間も多い反面スケジュールが安定せず、プランが立てにくいということが課題としてありました。特に急な仕事が試験の期間に重なった時などの、どちらも捨てられない状況下には苦労しました。また、家族の看護と介護が発生したため精神的な負担も多く、時になんのためのMBAかと思うこともありました。しかし、先に卒業したクラスメイトの姿を見て頑張ることが出来ました。
個人事業主のレベルで在学中に先に起業しましたが、それを学習しながらどう発展させていくかを考えました。『卒業研究』では具体的な新規事業を考えることが出来ました。この事業計画書を作成できたことが、BBT大学院での一番の収穫であり、卒研のプレゼン時に教授にご指摘頂いた点を修正し、卒研終了後すぐにそれを持って融資を受けることが出来ました。現在、卒業研究の結果をやや形を変えつつも実現に向けて動いています。
RTOCS(Real Time Online Case Study)で鍛えられた習慣で、経営者であったらどうするか、と言う視点で世の中の動きを見ることができ、物事をあらゆる方向から見る習慣が得られたと思います。また大前学長の仕事も趣味も全力で楽しまれる姿勢を見て人生を充実させたいと、良い意味での野心を持つことが出来たように思います。
日本の文化やサービスを正しく伝える人材育成の仕組みを作り、海外へ進出する日本企業をサポートすることで、日本のホスピタリティをコンセプトとして「オモテナシズム」を確立し、日本のホスピタリティを示す言葉としてグローバルに浸透させることが目標です。
毎週、毎週の締め切りに追われ辛いことも多く、徹夜の日もたくさんあります。『卒業研究』を提出するまでは眠れない日々も続きましたが、合格の知らせを聞いた時は思わずやったことのないガッツポーズが自然に出ました。人生で味わったことがないような達成感と喜びを得ることが出来ました。また大きな自信にも繋がりました。