製造業のBtoBビジネスの営業・マーケティングに従事しており、入社以来、一度も転職を経験していません。転勤により、入社以来「住む場所を変える」こと5回、社内や顧客含めて「付き合う人を変える」も転勤の度に実践した形になります。「時間配分を変える」はBBT大学院入学してから一層工夫できるようになりました。
勤務する会社が費用負担する外部研修の紹介にBBT大学院があり、同期など社内の数人がその修了生でした。そこで、人事部経由で入学を申し込みました。会社では管理職ですが、体系的に経営について学ぶべきと考え、その一つとしてMBA取得を考えました。自身は会社に学費を負担してもらう企業派遣でしたが、クラスメイトの多くが自腹で学びに来ておりその刺激は大きいものでした。
校舎が無く通学の制約が無く、基本的にブロードバンド環境で遠隔地からでも受講できる画期的なシステムでカリキュラムが組まれているからです。入学時は海外出張も多い関西勤務で、卒研直前に広島へ転勤となりましたが、iPhone、iPadやノートPCを駆使し無事に2年で卒業することができました。
会社での業務ではあまり触れることのない分野である「コーポレート・ファイナンス」「アカウンティング」がどちらかと言えば苦手でした。しかし、講義内容の応用で海外の競合会社との業績比較で自社の強み、弱みなどに関心を持って自分で調べたり、クラスメイトの投稿で議論される内容からヒントを得たり、必須書籍や参考書籍を購入して理解を深めるよう心掛けて克服しました。
2年間ほぼ毎週、課題提出が必要な学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。在学中もほぼ毎週土曜日に趣味で泳ぐことは欠かさなかったのですが、泳ぎながら与えられたお題の「提案の骨子」をあれこれ考えていたことを思い出します。その週の「お題」に対するファクトを短期間に収集する習慣は、卒業後、何事も自分で調べようとする姿勢のベースになりました。クラスメイトの投稿を参考にしながらも、自分がその会社の社長だったらどうすべきなのか自ら考えることで、入学前に比べ物事を考える力が高まったと思います。
当初は社外研修としての入学でしたが、社外、それも異業種、様々な年代のクラスメイトとともに毎週のAirCampusでの議論、試験、卒研を乗り越えて卒業できたことは、貴重な財産になると思います。辛いながらも家族の支えもあり、自分でもよく頑張れたと思いますし、輪読会の影響もあり、それまで少なかった読書量が卒業後も増えたことは良い効果だと思います。
仕事は従来以上に業務を効率的にテンポ良く進めるように心掛け、起床時間を1~2時間早めることでBBT大学院の学びの時間を作りました。RTOCSや各教科のレポートや投稿、試験や卒研など、週末に近所の図書館で勉強する時間も増やしました。その一方で家族に支えてもらっていたこともあり、学長の影響も受けて、急遽、在学中にパラオへの家族旅行を計画し、十分に満喫し卒研へのリフレッシュができました。
10月開講直後に、別の外部研修で2週間缶詰の英語環境でのビジネススクールを並行して受講しており、会社の仕事も多忙を極めていたため、AirCampusでクラスメイトの次から次へと活発な投稿を読んで追いつくのに精一杯でした。スタートダッシュに乗り切れず、自分が投稿に慣れるまでは辛いと感じました。
在学中に、青色申告で留守宅を改良した賃貸住宅業を開業しましたが、「空いているものを使う」という発想を学んだことが後押しとなりました。その地域の年齢構成や推移、賃貸住宅供給の傾向とニーズを調べ、最終的に、駅近くに供給が少ないというニーズに応え、ファミリー向けの戸建て住宅で開業し、無事満室でスタートできました。勤める会社の給与の伸びに期待せず、学んだことを今後とも少しでも活かせるように、第二創業や資産運用を目指し入学前よりも前向きに物事に取り組もうと考えています。
入学前に比べ、大抵の事にビビらなくなり、格段に視野が広くなったと感じます。また、今のままの自分で良いのか、入学前にも考えることはありましたが、卒業して、自分の置かれている環境をどのように変えるのか、10年後、20年後にどうなりたいのかをより具体的に考えるようになりました。そして、仕事やプライベートを充実したものにしようと、入学前よりも何事にも積極的に動くようになりました。在学中に家族に割く時間が減ったこともあり、家内や二人の息子から「父さん、変わったね。」と言われたのが一番嬉しい変化です。
五十路を迎えるまでの2年間に、仕事、趣味の幅と奥行きを広げるとともに第二創業を目標にします。そのために、自分にとっての「モチベーション3.0」はなんなのかを突き詰めていこうと思います。右肩上がりから右肩下がりへの変化点を迎えている日本で、日本人としてグッドライフを得るために、特に海外との関係で自分を活かせる方向を模索していきたいと思います。
20代、30代の方には、問答無用でBBT大学院で学ぶことをお勧めします。そして、自分も学ぶのが遅かったのではないかと思いましたが、40代、50代の方でも人生80年と捉えれば十分間に合うので、気後れすることなく学んで欲しいと思います。学ぶこと、学ぶ習慣を継続することで人生を豊かにすることができると思います。そして、学ぶ人が増えることは、その人自身を成長させるだけでなく、停滞する日本を力づけ盤石にするのに貢献できます。