20代は外資系ホテルでサービスと営業に従事、後半以降は外資系生命保険会社で営業に従事しました。経営に携わりたいとの思いと良いご縁に恵まれ、現在はリゾートホテルの運営会社に勤めております。在学中は、ホテルの総支配人として施設の管理監督しておりましたが、現在は東京オフィスの支社長として従事し、新規事業をはじめとした経営戦略に参加することができる喜びを感じております。
「社長になりたい」という思いを常に持っていました。父親が小さいながらも会社を経営しており、その背中をいつも見ていたことが影響しているのかもしれません。しかし、いざ社会へ出てみるとそんな甘くはない。20代は淡い思いを抱きつつ、日々の業務に邁進していました。30代となり、「やはり経営に携わりたい」という思いが忘れられない自分がいました。その様な時、リゾートホテル運営会社で総支配人として施設を任せていただけるというご縁に恵まれました。しかしながら、サービスや営業に従事してきた私は、日々の運営者としての力はあっても、経営者としての力は全くなかった事を思い知らされました。財務諸表の見方も解らないまま、総支配人として従事していたのです。MBAを取得することで一歩近づけると考えた為です。
大学院に入学すると決意し、さまざまな大学院の特徴を調べる中で、自身の生活環境を振り返りました。まず、立地的な問題として、転勤がある事、また、リゾートホテルであるため勤務地はどこも交通アクセスが決して便利ではない事、土曜日曜といった一般的にお休みとされる日程こそ自身は一番忙しいこと等、「学ぶ」という環境は決して良くありませんでした。その様な環境下で最大の効果を得ることができると確信したのがBBTでした。当初のBBTへの知識は、大前学長を存じている程度でありましたが、Air Campusや経営のプロである講師陣からの学びといった、今、社会人として働いている方々を対象とした大学院であることがよく理解でき、「自分の人生の社長となれ」という大前学長の一言が背中を押してくれました。
斎藤先生の楽しい講義は毎回、非常に楽しみに受講していたのですが、いざ、自身が実際に手に取ってみると当たり前ですが甘くはなかったです。問題を解決するには、まず、その原因や背景を突き詰めなければならない。しかし、いつまでたっても原因を見つけることができない、出口のない長いトンネルを進んでいるような感覚でした。しかしながら、自社での実際の問題に対して何度も何度もトライ&エラーを重ねる事で、長いトンネルに光が見え始めました。また、実際のホテルの現場でトライした事が、結果としてすぐ目の前で体感できたことも大きかったと思います。
入学してすぐ受講したのが大前学長が担当している新資本論でした。輪読会で著書を初めて拝見した時、「見えない大陸」、「4つの空間(実体経済空間、ボーダレス空間、サイバー空間、マルチプル空間)」といったこれまで自身が全く知らなかった世界がそこにあり衝撃を受けたと共に、引き込まれる自分がいました。これまで自分が生きてきた世界がいかに小さかったのかと感じるとともに、誰もがチャンスを持っている広大な世界(空間)が大きく広がっており、その大陸をいち早く見つけ杭を打ち付けた者が制する事が出来るという事にワクワクしました。自分にもチャンスがあるんだと感じたとともに、BBTに入学して間違いなかったと確信しました。
BBT大学院での学びは、何といっても自分自身にとって最適な学ぶ環境作りができる点にあると思います。また、生活環境の変化や業務のボリューム等の変化に対しても柔軟に対応できることは、働きながら、家族と暮らしながらの自身にとって非常に助かりました。加えて、自身対BBT大学院だけではなく、同じ目的を持つ仲間とともに切磋琢磨できる環境であることは、自身一人で学ぶ事に比べて数段、自身への血と骨になったと考えています。論理的に相手に自身の考えを伝え理解を得るという訓練として、口頭だけではなく、Air Campusにおいて文字にすることは非常に良いと考えます。
入学を決めた時は、「睡眠時間を削るしかない」と心に決めてスタートしましたが、慣れてくると、意外に時間はあるものだと実感することができました。睡眠時間を削ったことは確かですが、自身は当初から3年間で卒業するスケジュールを組みましたので、無茶な事をする必要はありませんでした。また、時間管理については、「誰しも1日は24時間」と言い聞かせながら、計画的なペースで進めることで、家族との時間もしっかり取ることができました。家族には入学前に3年で卒業するので協力してほしいと宣言してスタートしました。後半には、子供から「今日は勉強しないのか?」といわれるまでになり、家族の協力が無ければ計画的な学びは難しかったと思います。
特に、苦労ということはなかったと記憶しています。しかし、業務の多忙な時期のテストや家族が病気になった際など、自身が予定していたスケジュール通り行動できない時は、大変であった記憶がありますが、これもBBTでの学びの一つと思い、楽しむことを心がけて学び続けました。今となっては良い思い出であり、乗り越えたことは、自身の力になっていると感じています。
これまでの表面的な現象を理解するにとどまらず、「なぜ」そうなったのか?ということを自身が納得するまで突き詰めるという習慣や意識が備わったと思います。また、その習慣の継続により、原因へたどり着くまでの時間が格段に短くなっている事を実感しています。結果として、成果を早く出せるようになり、さらなる意欲の向上となっています。
これまで自身が感じていなかった(当たり前であると感じていた)過程(今では廻り道であると理解)を回避し、目的地へ最短距離で近づけるようになったと感じています。そのことで、生活全般においても時間的および精神的に余裕が生まれ、良い循環が構築できていると感じます。
自身の卒業研究課題は、カンボジアにおける結婚披露宴プランニング会社の設立でした。光栄にも学長選抜に選んでいただいたこともあり、ぜひとも実現したいと考えています。と同時に、現在の業務についても非常に魅力があり、自身の研究課題ともシナジーを持ってチャレンジできる環境ですので、しっかり成果を出し、自身の目標へ進みたいと考えています。
自身もでしたが、これからの時代をどう生き抜けばよいのか?といった不安を誰しも持っていると思います。しかし、頭の中で悶々とした日々を過ごすよりも、一歩を踏み出すことが何よりも解決策であると体感しました。あの時、こうしておけばよかったと後から後悔することよりも、前に踏み出すことで新たな世界を体感ることの喜びを知っていただきたいと思います。BBTは最高の学びの場であると自信を持ってお勧めします。