現在メーカーで、石油や天然ガスのプラントに使用される機器の取りまとめを行う技術部門の管理職を務めています。お客さんはほとんどが海外法人であり、外注先も海外の会社が多く、海外展開やグローバル人材の採用、育成等に苦労が多い毎日です。
自分のキャリアはエンジニアとしてスタートしていますが、職位が上がるにつれて、経営や組織運営についての知識やスキルが不足していることを身にしみて感じ始めたため、MBAに挑戦しようと考えました。「MBA」そのものよりは、「体系的な経営知識」の会得に目標を置きました。その他、同じ職場の外国人がMBA取得に挑戦していたことも背中を押してくれました。
以前から大前学長の考え方に共感する部分が多かったことに加え、仕事柄海外出張が多く、1年のうち、3ヶ月くらいは海外で過ごすので、インターネットがつながればいつでも、海外からでも勉強することができるBBT大学院に決めました。
メーカーのエンジニアであるため、会計学やファイナンス、M&A等の財務系の科目には非常に苦手意識がありました。救いは数字や数式には余り違和感はなかったので、講義を繰り返し聴いたり、指定のテキストを読み込むこと、更にはBBTチャンネルで放映されている関連の講義も併せて視聴することで、何とか克服することができました。
複数の科目に共通して組み込まれるRTOCSは一番タメになりました。毎週毎週限られた時間の中ではあるものの必死に自分なりの結論を出そうと努力することで、「経営」に関する勘所のようなものが身についたことに加え、「振り返り」で自分の思考の弱点も冷静に見つめる機会が与えられたからです。
体系だった、しかも最先端の”Wisdom”と”Tool”を会得することのできるプログラムが豊富に揃ったすばらしい教育が提供されていると思います。先述のように仕事柄海外出張が多いのですが、飛行機の中でも勉強に取組むことができる環境は非常にありがたいものでした。更に教授陣は一流の先生方ばかりで、講義内容は非常に充実しており、驚きの連続でした。
妻と息子との3人家族ですが、入学前に事情説明し理解を求めるところから始めました。一部講義を一緒に聞いてもらっ(聞こえ)たり、会社幹部との話でどのように仕事に役立っているかを事例を挙げてさりげなくPRすることで、概ね肯定的に受け止められていたと思います。ただ、2年で卒業して欲しい、とは始めから言われていて、休日はほとんどBBTの勉強に費やしたものの、何とか2年で切り抜けることで、家族内に大きなストレスは無かったと思います。
仕事も相当に忙しい上、海外出張も多く、とにかく時間の捻出に苦労しました。2年次は、延べ20か国近くに海外出張、1年の内、3か月は移動や海外で過ごしました。出張先には中近東もあったのですが、中近東では当時土曜、日曜が休日でなく(代わりに木曜、金曜が休日)、試験やレポート提出の締切日がここに重なったことも何回かあり、特にその時は苦労しました。
卒業後会社の幹部と話す機会が増えましたが、その中で例えばM&Aについて提案できるようになったこと。また、組織運営においても何がチームメンバーのモチベーションになるのか等、あらゆることを戦略的に考えることができるようになり、日々の実践で大いに活きています。
最も大きな変化は、「自信」でしょうか。ビジネスに関わる様々なWisdomとToolを手に入れることで、高い目線で物事を見ることができるようになり、誰と話しても余り動じることが無くなったと思います。更に、卒業時には「ベスト上司賞」を頂き、全くの想定外でしたが、自分のやり方の良いところは更に磨いて行けばよいのだ、と考えることができるようになり、副次的ではありますがこちらも非常に大きな自信につながっています。更に、志の高いクラスメートは自分の貴重な人脈となり、良い刺激を与えてもらっています。
当面は、自分の関わる事業の事業価値を上げ、会社全体の経営に貢献して行く覚悟です。
入学前、ただでさえ忙しいんだけどどうするべきか、と相当躊躇しました。しかし、家族やBBT事務局、クラスメートのサポートのお陰で何とか2年で修了することができました。この2年の勉強の期間が無ければ今の自分は無かった、と思えるほど、BBTでの学びは有効です。「BBTは確実に効く」といえます。迷うことがあればまず入学してみて下さい。