IT業界で20年に渡ってシステム開発を経験してきました。入学当時は、社内システムエンジニアとして、自社やグループ会社の情報システムの開発・運用、IT企画立案等の業務を担当していましたが卒業後に転職。現在はシステム開発部門の事業責任者を務めています。
経営者と共にビジネスを創出できる人材になりたいと思ったことがきっかけです。
新卒入社した会社で、分からない事を徹底的に努力して理解する楽しさを経験してから、自分の興味のある事を独学で自主的に学んできました。しかし、役職が上がり自社・グループ会社の経営者と仕事をする機会が増え、いくら自主的に学んでも仕事で望む成果を上げることができない、という経験を度々するようになりました。
「なぜだろう?」と考えていた時に、MBAの存在を知りました。MBAを通して体系的にビジネスを学び、自分でビジネスを創出できるぐらいの人材にならないと経営者と一緒に仕事をする事は難しいのではないかと考え、MBA取得を本格的に検討するようになりました。
ビジネスを学ぶなら、きちんとビジネスで成果を上げている人から学びたい、と考えていました。MBAの知識を身につけることが目的ではなく、実際に仕事で成果を出したかったからです。BBT大学院は大前学長をはじめ、ビジネスの世界で成果を出してきている人ばかり。こういった人達から学べる事が非常に魅力的でした。
また、BBT大学院ならではのAirCampusを中心とした授業形式が、学習効果が高く魅力的に感じました。具体的には、オンデマンドなので自分の都合で学習計画を立てられる事、日本のみならず世界中のクラスメイトと共に学べる事、文字ベースの議論ができる事に魅力を感じました。特に、文字ベースでの議論なら、自分の意見・反論をじっくりと考えられるため、議論の訓練になるのではないかと考えました。
具体的にどの科目が苦手というのではありませんが、あえて言うなら組織に関する科目に苦労しました。これまで私が所属していた会社は、規模が比較的小さい会社が多かったため、学ぶ内容によって組織イメージがつきにくい場面がありました。その場合は、AirCampusでクラスメイトの発言を読んで参考にしたり、時には質問して、自分自身のイメージを深めていきました。
どの科目も実践的でタメになりますが、その中でもあえて選ぶとすると『問題発見思考』と『問題解決思考』の両科目です。
問題発見・解決思考は論理思考力だけでなく、リーダーとしての生き方が問われる科目です。自分の思い込みの小さな世界で生き続けるのは楽ですが、リーダーとして、あえて、困難な仲間を導いて会社(社会)をより良くしていく道を選ぶ。そのために、どう考えて、どう行動すれば良いのかを徹底的に考え続ける科目です。この部分がしっかりしていないと、他科目の学びが無駄になってしまうぐらい重要な科目です。卒業後に授業を振り返っても、まだまだ新しい発見があります。それぐらい奥の深い科目でもあります。
実際に経験してみて想像以上でした。
特にAirCampusでの議論は想像以上に自分のアウトプット力を高めてくれた、と実感しています。
AirCampusでの議論はファクトベースが原則となるため、慣れないうちは非常に苦労しました。ただ、この原則を意識すると、自分やクラスメイトの考えをより深く理解できるようになります。
今、入学当時の自分の発言を振り返ってみると、自分の発言がいかにフワフワしたものだったが分かります。また、相手の意見に対してもあやふやな所を質問する事で、自然と相手の考えを理解出来るようになってきます。これを2年間繰り返した事で、自信を持って自分の意見を言えたり、相手の意見をしっかりと聞けるようになりました。
入学当時、子供も小さく、私も子育てをしていたため家族の理解を得ることは必須でした。そのため、集中して2年で卒業すること、自分の時間の使い方を見直して、BBT大学院だけでなく子育てにもコミットする事を家族と約束しました。
それから、全ての優先順位を見直して、不要な残業や付き合い、自分の趣味の時間をカットして時間を捻出するように努めました。ただ、2年という長丁場なので不測の事態が発生する時もあります。不測の事態が発生した時は、計画に固執するのではなく、その時にうまく気持ちを切り替えて、状況に対応しながらバランスを取ってきました。人それぞれ大事な事は違うと思います。バランスを取るために、本当に大事な事だけに集中して、他は捨てるという思い切りの良さも必要だと実感しています。
事前に計画を立てて勉強時間を確保するようにしていましたが、仕事や家族の状況によっては、思うように確保できない時もありました。そのため、計画通りにするよりは、自分が確保できる時間の中で最大限の成果を上げようと、気持ちを切り替えて勉強に取り組みました。
ただ、AirCampusだけは、なるべく毎日チェックして、最低限、どのような議論が進んでいるかだけでも把握するようにしていました。AirCampusでの議論は私の状況に関係なくリアルタイムで進んでしまうため、遅れるとキャッチアップが大変だからです。
後は、隙間時間を有効活用して、短い時間でも意識的に集中して勉強するようにしました。具体的には、通勤中に講義を視聴して気付いたことはメモに残ししておいて、帰宅後に自分の考えをまとめる等、時間・場所で勉強の方法を工夫しました。
ファクトや論理性を常に意識して仕事ができるようになりました。
日々のちょっとした事、例えば、メールや電話等で相手に何かを伝える時でも意識しています。意識するとしないのとでは伝わり方が格段に違います。また、提案書の作成においても、数字や客観的事実をベースに論理的にストーリーを作れるようになったので、聞いている人の反応も非常に良いです。
また、色々な情報から自分なりに意味を見出して、必要な行動をすぐに起こせるようになりました。こうした事が出来るのは、BBT大学院でファクトや論理性に基づく考え方をしっかりと身につけたからだと思います。
当初の予定通り2年で卒業できた事と、BBT大学院での学びを通して自分が納得して行動できるようになった事が大きな自信に繋がっています。
その自信も、根拠のない自信ではありません。仮に、問題があったとしても、それを解決するために、次に自分が何をするかが分かるようになったからです。物事を徹底的に考える事で、ある意味、楽観的に物事に対処できるようになりました。入学前の私はどちらかというと慎重な方だったので、自分の価値観が大きく変わったことに驚きました。
そのような変化は、私ひとりで為し得たことではなく、大学院で多くの仲間と出会い、励まし刺激し合えたからこそだと思っています。仲間がいたからこそ、自分の目線が上がり成長し続ける事ができました。仲間には非常に感謝していますし、私の一生の財産だと思っています。
入学前に考えていた「ビジネスを創出できる人材になりたい」というのは、卒業した今も変わっていません。卒業後に変わったことは、ビジネスをするなら、経済的価値だけを目標にするのではなく、世の中の幸福の総量を上げるようなビジネスをしたい、という思いが強くなったことです。そのために、卒業後も学びを継続し、日々の仕事での実践を通じて、より価値の大きい仕事を継続してできる人材になる事が今後の目標です。
迷っているなら勇気を出して決断してください。
MBA取得までの道のりは決して平坦なものではありません。しかし、苦労して取得するからこそ、その過程で得られるマインド・スキルは一生ものの財産となります。また、共に勉強する向上心の強い仲間がいるからこそ、苦労も乗り越えることができますし、楽しみながら勉強する事ができます。
自分としっかり向き合って勉強すれば、卒業時には自分の変化にビックリすると思います。BBT大学院で一生もののマインド・スキルと仲間を得て、自分の人生を力強く生きていってください。