国内では、本社営業職として、全国各地にある営業拠点の支援をしていました。
10月1日付で辞令を拝命し、10月4日に卒業式を迎え、翌日に赴任地(米国)に向け出発しました。
現在のこちらにおけるミッションは主にProduct Managementです。
大学院の学びを活かし問題解決をはじめ、新製品投入の計画立案、現地スタッフとの戦略立案、本社との交渉など、多岐にわたります。今後は子会社の経営にも参画し体系的に会社を運営できるように実践的なスキルを身に着けていく予定です。
もともと、日本国内において、キャリアを形成を考えていましたが、海外出張をきっかけに、海外での勤務を希望するようになりました。しかし、それを実現するためには、自身に何も武器がなく、ただ漠然と海外で仕事がしたいという強い思いだけが先走るだけで、自己の中で焦りと閉塞感が漂っていました。そのような状況で、当時上司から「OnlineでMBAが取得できる大学院があるから入学して、MBAを取得し自分の将来を描け!!」と言われました。後になって聞いた話ですが、上司自身もBBTに入学を真剣に考えていたそうです。そこで、自分の部下や部下として働いていた若手を何とか入学させMBAを取得させたいと思っていたようです。
当時、私自身も当時の状況に満足しておらず、悶々とした閉塞感、将来への不安がピークに達していました。このような状況からの脱出と自分の未来を創造するためにBBTへの入学を決断しました。
入学を検討していた当時、私は出張が多く、平日夜間や土日に時間を作って、学校に通うことは無理な状況でした。
インターネットを利用して、Online上で学べることは私にとって最大のメリットでした。
「教授陣は、第一線で活躍している経営者が多く、現場感覚の実践的な学びを得られる」ということを説明会でお聞きし、自分が求めているのは会社で活躍できるスキルだったので、とても魅力を感じました。
そしてその魅力に惹きつけられて、入学を決意したのは9月のことでした。その時は、翌春4月になったら入学しようと考えていました。
教学課の方に相談したところ、秋学期からの入学が可能であることをお知らせいただき、すぐに必要書類をそろえ受験しました。あの時あのタイミングで入学を決意できたことが最終的な決定打でした。
実は入学前、大前学長がどのような人物か、BBT教授陣の詳細プロフィールなど知らないまま入学しました(笑)。
大学、大学院と理系で過ごし、会社には総合職で入社し、営業、技術系の仕事に従事していました。
なので、まったく未知の分野で最初は何を言っているのかさっぱりわからず、苦手意識だけが先行しました。
しかしながら、AirCampus上での議論や同期には、それを専門とする人間がいたので、勉強会を開いてもらいながら、苦手意識を克服していきました。
本学の名物でもあるRTOCSにおいて、否が応でも会社の財務状況の確認や打ち手としてのM&Aなどを検討する必要があるため、財務、投資に関する数字への関心は強まっていきました。今でもあまり得意ではありませんが、いろいろな業界動向や会社の買収などの動きがわかるようになってきたことは大きな成果です。
自分になかった視点、思考を叩き込まれたインパクトの大きいものでした。そこから自身の世界観が変わり、物事を見る目が変化して行きました。
受講中はかなりの苦痛も伴いました(夢に講義映像が出てきたり、出された課題をこなしている夢を見たり(笑))。その反動は大きく自分の血となり肉となるような、充実した満足感、自信、知識量を得ることができました。以前は本を読むことが少なかった私ですが、蔵書量と読書量が共に増えてとても良い習慣が身に付きました。RTOCSにおいて現在の経営環境を考える。現在おかれた立場をどのように改善するかなどを問われ、BBTの他の科目が体系的に試されるもので常に実践を意識させられる取り組みでした。ほぼ毎週1回、1週間の世の中の動向を学長が解説する講義は、世界の動向を理解できる重要な講義でした。卒業した今でも欠かさず視聴を続けています。
入学してくる仲間は、自己研鑽を目的にしていますので、向かう方向性、意識などが明確でモチベーションの高い人間の集団でした。その中に身を投じることは刺激的で、より自己のモチベーションを高めるものでした。自分がいるステージや思考する視点を少しでも上げたい、彼らと共に成長したい!!と思わせる人種が集まっていました。
その学友と共に第一線で活躍している教授陣の講義を受講し、Air Campus上で議論、課題に取り組める環境は素晴らしいと思います。
他方、麹町のサロンを利用した、同期との勉強会や、他の学年、卒業生、Bond-BBTの学生、BBT大学の学生との交流、勉強会などの自主的な集団知の向上、インフォーマルな情報交換が行えることや、幅広い交友関係が構築できました。もちろん今でもつながりを持ちドンドン広がっています。
朝早く起床し、就業開始までの時間を有効に活用していました。また出張が多いので、移動時間での読書や講義視聴、AirCampusの閲覧をPC,Tabletを使い分けながら学習していました。
散策に出かけたり、甥っ子と遊ぶことが週末多かったのですが、散策の回数も減らし、甥っ子と遊ぶ時間も少々減りました。
学ぶことの愉しさがあったので、趣味の部分は変化していきました。甥っ子が遊びに来た時に「兄ちゃんは勉強中だから遊べないのよ」と家族に気遣ってもらいました。食後のひと時や自分の息抜きもかねて甥っ子との時間を作っていました。
散策が減ったことで、購入して1年半の自動車を手放しましたが、今となってはいいタイミングで決断したと思っています。
運動不足になりがちだったので、通勤時に一駅先まで歩くようにしていました。
在学中は、仕事も勉強もどっちつかずにならないようにすることを第一に考えていました。
それには、常に健康でいることが重要と考え体調管理を十分に行い、病気に罹らないように気を使っていました。
入学した当初は勉強時間を創出することと、仕事の効率を落とさないことを両立するために、ペース配分を確立することが最初の課題でした。仕事がら繁忙期は半期末9月と年度末3月に集中していたので、最初の3か月(10月、11月、12月)をうまく乗り切り、ペースを何とか作ることができました。問題の3月は、講義数も減ることからどうにかクリアできました。
学びをに得るつれ、学んだことをすぐに活かすことができるようになりました。結果的に、仕事の効率も上がり、2足の草鞋が成功できたと思います。
一方、苦い経験としては履修計画を十分練ったつもりが、短期間に履修科目を集中させてしまったことがあり、一時的に睡眠不足に陥りました。
BBTで学んだことを総合的に活かすことで、今自分が置かれている状況に対する分析が素早く行えるようになりました。
そしてその分析から、次の一手や方向性にを決定し実行を判断、決断するプロセスが向上させることができ、周囲の納得、理解を得やすくなりました。
以前は、人を巻き込むことが苦手でしたが、現在はうまく人を巻き込んでプロジェクトを進めることができるようになりました。
このような成果を実感することで新たな赴任先において自分が活躍できるという信念を持つことができています。
大前学長が常に、一生勉強である。それには、常に「目線」を上げることが大切ということを説いておられます。
そのことが私の生活環境に変化を与えました。年齢や業種も、役職も異なる人との交流が増えていろいろな価値観に触れることができました。その環境下で自分の見地も広がっていきました。正にそれは自分の目線が変わって行くこと、自分の目線が上がっていくことです。その影響は仕事においても多くの影響をもたらしています。今までに経験したことのない、シチュエーション、シーンに自分の身を投じてもいろいろな話題についていけるようになりました。
現代の状況を「答えのない時代」と表現されるときがありますが、その時代を生き抜く一つの方法は自分を磨き続けるしかないということを理解し、一生学び続けることの大切さ、楽しさを発見できました。
私の同期には、起業を考えている人もたくさんいます。実際に活動を開始している人間もいます。
そのような起業家を目指すことも一つの道ですが、私の場合、「経営のプロ」 として会社の成長、発展をさせる立場に就くことが目標です。
BBTでの学びを活かし経験を積み、自分を磨き続けて企業の経営層として企業を動かす仕事がしたいと思います。
私も入学までにいろいろな検討をしました。時間的な側面、金銭面的な側面、自分の頭でついていけるのかという側面。
すべては自分の将来への自己投資だと判断して入学しました。途中つらいくなることも必ずあります。辛抱の心棒を強く持ち、折れそうなときには、学ぶ仲間みんなで励ましあっていけば、素晴らしい仲間と自分の成長が必ずついてきます。そして卒業しても、BBTの諸先輩方、先生方そして後から門戸たたく後輩のみなさんとのネットワークはどんどん広がります。どうぞ今の自分とBBTの自分、二足草鞋を履いてエンジョイしてみてください。