総合化学メーカーで技術屋として10年、その後新規事業の立ち上げの立ち上げを行う部署の企画管理部に配属となりました。技術屋時代も困難な課題も多々ありましたが、新規事業では社内・社外のステークホルダー達と連携しながら、収益性のある事業をスタートさせるプロセスは非常に刺激的な経験の連続でした。現在は同じ部署内で再び技術屋となり市場に受け入れられる製品を開発しています。
きっかけは斎藤先生の『問題発見思考』を単科生として受講した事からでした。技術屋時代では、比較的系統だったスタイルで愚直に検討を行えばそれなりの成果を得る事ができていました。しかし新規事業の立ち上げでは社内外の敵味方からの課題、時には理不尽な要求に対面する事も多く、インターネットで斎藤先生の動画をみて「自分に必要なスキルはこれだ!」と思いました。単科を受講中に本科生と一緒にディスカッションしながら、「仲間と一緒に勉強して成長したい」と思い、本科への入学を決意しました。正直入学時にはMBAの取得にはあまり興味はありませんでした。
単科生として受講した時にBBTスタイルの良さは実感できており、自分の様に会社に勤務しながら講義を受講、ディスカッションするのに最適な事が分かっていました。学校に通う時間はありませんでしたし、魅力的なコンテンツと向上心の高い魅力的な同級生、BBT大学院の魅力は十分に分かっておりましたので迷いはありませんでした。学費については収入に余裕がある訳ではありませんでしたが、東日本大震災の時に配信された大前学長のYou Tubeの映像で本科入学を決めました。
RTOCS(Real time online case study)では、全く事前知識がない業種についても1週間でアウトプットを必ず出さなければなりません。時間という制約と情報が少ない状況で、意思決定をしなければならないと言うのは厳しい状況でありますが、実際によくあるシチュエーションです。ただ、初めての業種であってもクラスメートの誰かが得意な分野である事がほとんどでした。知らないことは恥を恐れず素直に教えてもらう事も大切で、自分が助ける立場になる事もあります。仲間の大切さを特に実感できる科目でもありました。
講義で学んだフレームワークはあらゆる業種、立場で使う事ができます。臨機応変にFACTベースのロジカルシンキングを行うべきでフレームワークに依存してしまってはダメですが、意思決定に悩んだときはいつも見直すバイブルのような存在になっています。
いつでも自分の都合の良い時間に講義の受講・議論ができるのは本当にありがたいシステムでした。海外の受講生は時差がある方もいらっしゃいました。とは言え、24時間以内に受け答えは何かしらするべきですが、みなさん本業があって勉強しているのでどこかで挽回する事ができます。様々な業種の人たちと一緒に学ぶ事ができたのは一生の宝です。
時間はどんなお金持ちにも平等に1日24時間しかありません。勉強する時間を確保するためには今までの生活の中で何かを犠牲にしなければならないのですが、その中で私は家族との時間も犠牲となりました。趣味は止め、飲み会はできるだけ避けるようにし、仕事も効率化し早く帰宅できる様に努力しましたが、RTOCSの提出が毎週ありますので、土日はどちらかを勉強に充てていました。協力してくれた家族に感謝し、身につけたスキルでフィードバックしています。
隙間時間を有効に使えるだけに、自分との戦いになります。好きな事を削り、家族との時間を削るためには、BBT大学院以外の時間の使い方も密度の濃いものにしなければなりません。隙間時間の有効利用、オンとオフのメリハリのある生活が身についたと思います。
どんな困難な状況においても思考停止(フリーズ)する事がなくなりました。FACTベースのロジカル思考は今置かれている状況を俯瞰し、冷静に決断する事ができます。人間なので時には感情的になる事もありますが、失敗しても意思決定した時点に立ち戻り素直に軌道修正をする事ができます。おかげで思い切ってアクションする事が可能となりました。
人生において仕事もプライベートも意思決定の連続ですが、悩んで思考がフリーズする事が少なくなりました。勘と経験と度胸では人はついて来てくれません。FACTに基づいたロジック、これはBBT大学院で学ばなかったら習得できなかったスキルだと思います。
社会に貢献できる仕事を目に見える形で成し遂げたいです。在学中に家族に迷惑をかけただけに、アウトプットを早く目に見える形で示したいです。特に子供たちに夢を持たせるような成果を出したいと思っています。そのためには仲間をつくり、一緒にゴールに向かう必要です。BBT大学院で学んだスキルはその過程で活かされるものだと思います。
趣味、家族との時間、寝る時間など勉強するために今の生活の中で必ず犠牲にしなければならないものはあります。ただ、得るものは大きく、在学中に犠牲になったものはありますが、その数倍のアウトプットは出せる自信があります。