現在、私は米系ヘルスケア会社で医療用医薬品マーケティングに携わっています。現在の会社は3社目となり、いずれも外資系会社でした。営業、医療用医薬品&大衆薬マーケティング、経営企画&コミュニケーションと多様な角度から会社経営を観ながら、日々、業務活動における自分の役割、期待される成果、影響力等について考えてきました。
大学卒業後、最初の5年間営業現場で経験を積んだ後、いずれの会社でも新規事業開発、新商品発売、スピンオフなど常に新しい業務に巻き込まれる機会に恵まれました。海外の本社や多国籍スタッフとやりとりする経験から、世界標準で競い合える実力とそれを証明する学位を獲得したいと考えました。
なんといっても大前学長の存在が大きかったです。多くの著書を通じて学長の考え方に深く共鳴していたこと、学長ならではのネットワークにより実現した豊富な教授陣、実践的なカリキュラムは他では実現しえません。ただ、大前学長がBBT大学院を立ち上げられたときには、すぐにも申し込みたかったのですが、業務との両立に最初は不安があり、まだ思い切ることができませんでした。しかしながら、その後、iPhone, iPadなどモバイル環境でも受講ができるようになり、ようやく思い切って申し込むに至りました。モバイル環境にも対応したAirCampusという優れた受講システムがなければ、おそらく私のMBAトライは実現しなかったと思います。
「コーポレート・ファイナンス」「アカウンティング」です。これらは苦手意識が強かったので、非常に不安だったのですが、実際には予想以上に楽にクリアできました。
これには、3つ理由があります。一つは、講師陣の講義が非常に丁寧でわかりやすいこと。二つ目に、秀逸なテキストが選定されていること。講義と同時にテキストを読み進めますが、良書の存在は理解を大きく深めてくれました。三つ目、これが最も大きいですが、AirCampusを通じたクラスメートからの学びが、大きな学習効果を生み出してくれました。自ら疑問を率直に発言することで得られる疑問解消だけでなく、クラスメートの発言に対する教授、TA(Teaching Assistant)からのコメントも自らの糧とすることができ、飛躍的に学習効果が上がるのをリアルタイムに感じることができました。
大前学長が担当する科目で取り組む、「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。これには1年次にカルチャーショックを受けました。毎週、日曜日20時までに最終投稿(結論)するのですが、もうこれがものすごいプレッシャーで、毎週末20時までは戦々恐々でした。ファクトを集め、それを基に分析を進め、自分なりの戦略提案を行うという一連のプロセスをクラスメートと力を結集させながら進めていく。この方法論は本当に素晴らしいと思います。このオリジナルのケース・メソッドは、BBT大学院の学習スタイルのベースとなるエッセンスが凝集されており、このプレッシャーを乗り越えたクラスメートにはビジネスのみならず人生に向き合うそれぞれの姿勢を共有し合った戦友としての親近感を感じます。
お世辞抜きで素晴らしいの一言に尽きます。私はグローバリゼーション専攻でしたので、2年次には多くのビデオ・カンファレンスやface-to-faceのインタビュー、ディスカッションを通じて、多くのクラスメートとの直接の交流機会を得ました。最終の2週間ボンド大学実習を含め、オンラインとオフラインの絶妙なハイブリッド・ストラクチャーが大いに学習効果を増幅したと思います。大前学長が「集合知」の重要性を常に唱えられていますが、この学習環境はまさにその意味を実感する場となりました。
BBT大学院で学んでいるからと言って、仕事が疎かになることは本末転倒であり、絶対にしないと誓って進学しました。家族に対しては、入学決定時に妻からの大きな支援が得られていたこともあり、正直一番犠牲になってもらうことになりました。というのも平日遅れがちな受講進捗をキャッチアップするために週末はほぼPCの前に釘づけとならざるを得なかったからです。公私ともに、オンとオフとをはっきりさせることを公言し、とにかく24時間のタイムマネジメントを充実させるよう心掛けました。
恥ずかしい話ですが、レポート提出です。計画的に学習を進めようとはしていたのですが、どうしてもレポート提出が期限ぎりぎりに追い込まれてしまうという状況が多かったのが事実です。複数科目の課題提出が近接したりする際はなおさらで、このあたりは正直、より計画的な課題への取り組みが必要だったと反省しています。
過去より、グローバルな環境に身を置いてきたことにより、考え方や日常ビジネスでの仕事の進め方についてはある程度自信があったつもりでしたが、大学院での体系だった教育を改めて受けることにより、自分の中であらゆることに、迷いがなくなったように感じています。日常のビジネス実践の場で、もちろん海外スタッフとのやりとりにおいても、ロジックと基本的な経営学的知識に裏付けられた思考回路をベースにすることができるため、いかなる状況においても冷静に対応できるようになりました。
ファクト・ベースで考え、ロジカルに課題解決にあたるストイックさを持ち合わせるスタイルを日々の業務の中に取り入れるよう意識しています。20年以上にわたる実務経験の中で、自分の学びの姿勢に対する貪欲さが低下していることに、BBT大学院での学習環境が気づかせてくれました。改めて貪欲に学ぶ自分が蘇っていることが自覚でき、喜んでいます。
まずは、BBT大学院で学んだことをすべて現在の実際のビジネス環境に応用し、成功経験を積み重ねたいと思っています。現在マーケティングマネジャーとして事業部の主力製品の管理責任をチームメンバーとともに担っていますが、将来はより大きな責任を担い、ビジネスの方向性に影響力を及ぼす(事業領域や組織的事項の意思決定に関わる)ようなポジションに身を置けるよう、更に自己研鑽を続けていきたいと考えています。
世界に二人といない優れた頭脳を持つ大前学長がリードするBBT大学院は、間違いなく素晴らしい学習機会を提供してくれます。この大学院の特徴は、現在のめまぐるしく変化するビジネス環境に身を置くビジネスマンにとって、常にリアルタイムにアップデートされるプログラムであるところにあり、加えてインターネットとモバイルデバイスをフルに活用した柔軟な受講スタイルは、他大学院と比較にならないのではないかと想像します。
ただ私にとって、これらインフラ整備は非常に満足の高いものだったのですが、それ以上に素晴らしかったのは、やはり素晴らしいクラスメートに恵まれたことでした。2年間の苦楽を共にしたクラスメートとの交流は今ももちろん継続しています。大前学長の建学の精神に共鳴したレベルの高い学友と一緒に学ぶ機会を得られるというのも、非常にBBT大学院の大きな魅力だと思います。ぜひ、世界標準で戦える自分への成長にチャレンジされてはいかがでしょうか?日本を強くするためにグローバル・マインドを備えた同志が増え続けることを切に願っています。