私は中堅のIT企業でセキュリティ関連の業務に携わっています。具体的には、インターネットセキュリティのコンサルティングから導入まで、また企業や官公庁のWebサイトの脆弱性の有無を第三者的な立場で検査するセキュリティ診断を行っています。プライベートでは休日にボルダリングや水泳をしたり、哲学や心理学の本を読んで過ごしています。
自己流での仕事方法に限界を感じ始めたためです。管理職になったばかりの頃は従来から常々会社に不足していると考えていたことに取り組み次々と成果をあげてきました。しかしそれらが一通りやり終わると、今度は新たな課題を見つけ出さなくてはならなくなりました。多くの問題の中で解決すべき本質的な問題に取り組まねばなりませんが、私は自信を持って本質的な問題を提示することができず、またその根拠をうまく説明することができていないと感じました。問題発見・解決論のスキルやロジカルシンキングを体系的な知識/スキルとして身につけることが、さらなるレベルアップにつながると考え、それが学べるのはMBAスクールしかないと考えたことがきっかけです。
私にとって大学院で学ぶポイントとしては「実学」であることが最重要でした。学校で教わる内容がアカデミックなものに偏りすぎると得た知識を実際に活用することが難しくなると思っていました。そのため生きた経営の知識を得るには、最前線で経営に携わっている方の指導を受けられること、またケーススタディが新しいことなどの条件を満たすことが必要と考えました。BBT大学院はこれらの条件に合致することに加え、素晴らしい実績を持った講師陣の方々と、AirCampusという遠隔教育のシステムでパソコンやスマートフォンで隙間時間を使って学習できるというメリットがありました。最終的に6校のMBAスクールと比較検討しましたが、社会人が学ぶ環境として最も適していると感じたBBT大学院に決めました。
「アカウンティング」には苦労しました。大学院で学ぶ内容はアカウンティングの基礎的な部分が主な内容ではありますが、私はそれでも授業や参考図書の内容を理解することに苦しみました。そのためもっと易しい内容の市販の本を数冊購入し、それを繰り返し読み込むことによって基礎中の基礎の徹底強化に努めました。その甲斐あって授業の後半には最初と比べて大きく理解度を向上させることが出来ました。
大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。RTOCSは学んだ内容の集大成のような科目と考えます。RTOCSで出される課題をクリアするためには、問題発見思考、マーケティング、会計などのBBT大学院で学んできた知識を総動員することが必要です。この課題を行うことは実際に学んできた内容が自分自身に身についているかの確認にも役立つと思います。
一言で言えば期待以上でした。AirCampusでの学習は最初はどうなるか正直不安でしたが1週間後にはその不安は完全に吹き飛びました。AirCampusでは文章でやり取りすることで自分の投稿が残るため、きちんと言いたいこと考えて投稿します。その結果アウトプットの質が高まり、それを見返すことで自分の良いところ悪いところがよくわかります、また学友の投稿もおおいに参考になります。AirCampusでは遠隔教育だけでなく、参加者全員の記録が残ることも大きな威力を発揮しました。
毎日が仕事と学びでは長期的にはもたないと考え、日曜だけは出来るだけ休息日にすることを意識しました。入学して半年間は日曜も勉強漬けでしたが、前期を乗り切ると色々なコツがつかめてきて日曜に休むことが出来るようになりました。どんな授業も最初はキツくても必ずコツがつかめてくると思いますので、諦めずに取り組み続けることが大事だと思います。
勉強時間の確保に苦労しました。毎日の勉強時間を3~4時間確保したいと考えましたが、今までの生活ではそれが無理なことは明らかでした。最初は並行して行われる授業も少なく問題ありませんでしたが、1ヶ月後には時間の確保が難しくなりました。そのため思い切ってたくさんあった趣味のほとんどを一旦やめることにしました。そうしたところ意外にストレスが溜まることもなく勉強に集中することができました。
入学前と後では思考の質が全く変わりました。何かを考えるときも自然に物事を俯瞰的に捉えるようになり、MECEを意識して整理することができるようになりました。これは仕事だけでなく、全ての生活に関わる部分において発揮されています。思いつきで進めていた事柄がファクトベース、フレームワーク思考に変化したことで、取り組む仕事の精度や成功確率を大幅に上げることができました。
BBT大学院に通うことでたくさんの知識やスキルを身につけましたが、私にとって一番の変化は大学院の仲間たちから受けた考え方への影響でした。思考がロジカルになり、物事への取り組みも前向きに捉えることが出来るようになりました。入学前には無かった「自分への自信」が生まれ、人生が余裕を持って楽しめるように変わったと感じています。
今後は自分で一から考えたサービスや製品が、社会に受け入れられ役に立つものとなったらと思っています。やはり自分で考えたものが一番愛着と自信を持って勧められると思うので、それをBBT大学院で得たスキルで作り出したいと考えています。また英語力の向上にも取り組み、グローバルな活躍が出来る人間になれるよう頑張ります。
入学を検討されている方々に私が言えることは「お金や時間は意外となんとかなるので、MBAスクールには絶対行くべき」というものです。今は難しいのでいつかタイミングの良い時に入学したいと思っても、またその時には何かしらの問題点があると思います。問題は入学した後で対処しても何とかなるものです。BBT大学院には素晴らしい知識と心から尊敬出来る仲間が沢山いるはずです。思い切ってこの世界に飛び込めば必ず「入学して良かった」と思うと確信しています。学びへの投資は最大のリターンを生み出すことを実感して頂ければと思います。