幼少から大学までスポーツに打ち込んできました。
大学卒業後、2009年に地方銀行に入社し、7年間法人営業として中小企業向けの貸出業務や新規顧客の開拓に従事してきました。その後コンサルティング部門に配属され、事業承継、資本戦略コンサルティング、M&A業務を6年間経験。そして人材開発部門に配属され、移行フェーズにあった新人事制度の策定に携わりました。
予てより経営者を目指したいとの気持ちがあり、30代でMBAを取得しようと思っていました。一方で、業務多忙の中でなかなか踏ん切りがつかず、しっかりと学ぶ機会を作れないまま30代を過ごしていました。またそのタイミングで人事部門に配属され、コーポレート機能の奥深さを前になかなか価値提供できていない自分にもどかしさを感じていました。
そのような折にBBT大学院で学んでいるチームリーダーや先輩と出会い、案件を進めるうえでの思考の深さや視座の高さを実感する機会が多くなりました。これに触発され、自分も一歩を踏み出しビジネスパーソンとしてのクオリティや付加価値を高めたい、MBAを取得したいという思いに立ち返ることができ、BBT大学院に挑戦することを決めました。
MBA取得を検討していた当時、長女は小学3年生、次女は小学1年生でした。2人とも小学生となって、成長したとはいえまだまだ子育てに時間と手がかかる年齢でした。またその当時は、業務も多忙であったことから、MBA取得はしたいものの、「学び」「仕事」「子育て」のすべてを両立させることは難しいだろうと考えていました。
そんな時に、当時のチームリーダーや先輩と出会ったことで、BBT大学院を深く知る機会となりました。100%オンラインでMBAを取得できること、またオンデマンドの講義によって、場所や時間に縛られることなく「学ぶ」ことができるといった魅力に惹かれ、BBT大学院への入学を決めました。結果として、「学び」「仕事」「プライベート(家族)」どれも犠牲にすることなく、MBA取得ができたと考えています。
銀行員であるためマネジメント会計やコーポレートファイナンスといった分野は得意であると勝手に思っていました。しかし、自分がこれまで培ってきた知識ではクラスメイトと議論するレベルまでに到達していないことが分かり愕然としました。そこからは何度も繰り返し講義映像を視聴したり教科書を読んだりしキャッチアップに努めましたね。BBTのオンデマンド学習環境だったからこそ周りに流されず、自分のペースでしっかりインプットを深めることができました。そうして何とかクリアすることができ、またファイナンスの知識を一歩前に進めることができ自信がつきました。経営者を目指すうえで財務的な意思決定スキルは必要不可欠です。その意味でも苦労して学んだ甲斐があったと思います。
大前学長が提唱している4つの経済空間、すなわち「実態経済」「グローバル経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」とう概念があります。これらの変化にともない、連動して様々なビジネスのあり方も大きく変わってきていると言われています。まさに答えのない中で自ら最適解を見出せるスキルセットがすべてのビジネスパーソンに求められており、その意味でRTOCS(Real Time Online Case Study)という学び方は有意義でした。
他の修了生の皆様が体験談に記している通り、BBTの戦略系科目では実存企業の戦略検討が週に1題課されます。これがRTOCSという名称で運営されており、修了までの約2年間ほとんど毎週つづいていきます。その数おおよそ1,000本であり、まさに1,000本ノックと言えるものでした。他の大学院にはないBBTならではの学び方ですね。
さて、このRTOCSは戦略検討のアプローチを血肉化するにあたって非常に効果的でした。古いケースを学ぶのではなく、現在のプロ経営者が何を考えどんな手を打とうとしているのかをリアルな情報を用いて検討することによって、経営者目線を養うことができると同時に、幅広い知見を手に入れることができたと実感しています。
講義を聞いて、考え、意見を発信する。その意見に対してクラスメイトから質問や共感が寄せられる。TA(ティーチング・アシスタント)や講師からもう一歩踏み込んだ質問が投げ込まれる。そしてさらに深く考える……。このようなサイクルがぐるぐる回ることによってBBTのオンライン学習は進んでいきます。様々な価値観や観点に触れ自分の新しい考えが形成されていく過程は、単に「オンラインで講義を聞いて学ぶ」ことの何倍も有意義なものでした。クロスファータリゼーション(様々な意見を互いの肥やしとする議論所作)によって学びを深めていってほしいという入学時の大前学長の言葉が思い出されますが、まさにディスカッションはBBT大学院の学びの本質だったと実感できます。
私の場合、余暇時間を徹底的に見直すことで「学ぶ」時間を捻出しました。特に帰宅後にダラダラとテレビを見ていた時間、食事後にスマホを触っている時間、大好きなお酒を飲む時間などが具体的な削減対象として挙げられます。また週全体としては、平日の学習時間のウェイトを重くすることで、週末は少ないながらも家族で出かけられる時間を捻出していました。仕事もプライベートも充実させられるよう工夫した結果、どれも疎かにすることなく駆け抜けることができました。
やはり複数の科目が重なるときにかかる負荷は大きかったです。時間がない中で学習負荷がかかりすぎると深く考えることができず、結果として課題を処理するだけになってしまうことがありました。MBAの学びにおいては「学習クオリティの維持」に向き合うことが重要です。とくに考える時間を増やすことが非常に大切だったと感じています。考える時間の長さと相関して学習効果は変わってくると言えるでしょう。実際にMBAにチャレンジすると分かっていただけると思います。
経営において組織/人事の領域は当然重要であり、MBAプログラムでは「ヒト系」としてそれらの学びに触れる機会がたくさんあります。なお人事領域においては毎年バズワードが生まれ、トレンドが出現しては消えていくような状況です。そのような中でMBAでは普遍的かつグローバルスタンダードな内容を体系的に学ぶことができるため、とても有意義だったと振り返ります。
また前述したようなクラスメイトとのオンラインディスカッションを通じて、ビジネスパーソンとしての考え方や価値観、ポリシーなどを徐々に構築することができました。変化が激しい環境においても本質を捉え意見を発信できるようになったと自負しています。
私の場合は3年間BBT大学院で学びました。それにより「学ぶ」ことが間違いなく習慣化されたと実感しています。絶えず「学び続ける」意識を持つことで、自分をアップデートしていくマインド醸成がされました。
また表面的に物事を捉えるのではなく、物事の本質を考え続ける癖が身についたとも実感しています。
今後はBBT大学院での学びを最大限に活かし、そして自分をアップデートし続けることで経営に関与していきたいと考えています。今よりも高い立場や視座で地域に対して最大限の付加価値を提供し、企業と地域の価値の両方を高めていくことが目標です。
圧倒的にスキマ時間を有効活用できるという点において、数あるMBAプログラムの中でBBTは間違いなく付加価値が高いと自信を持ってお伝えできます。私は卒業までに3年を要しましたが、BBTだったからこそ「家族」「仕事」「学び」のどれも疎かにすることなく、三方良しを叶えられたと思っています。MBAを取得するうえで優先すべきことはそれぞれあるかと思いますが、私の場合はBBTしか有り得なかったです。