現在調剤薬局チェーンの新卒採用を担当しております。今までは一薬剤師として現場とマネージメントがメインのフィールドでしたが、採用を担当するようになってからは採用戦略を考えることになり、大学院で学んだことが大きく役立っています。
薬剤師として現場の仕事をしつつマネージメントも行ってましたが、専門的な知識以外は本からの情報のみでした。実際に自分が本から学んだことがどれくらいのレベルであるのかも分からないし、何の形にもなっていない事に疑問と不安を抱き、しっかりと学んだ証が欲しいと思いました。また現在の自分が井の中の蛙になっているとも思い、もっと多くの職種の方、意識の高い方とのディスカッションで自身を高めることが出来ると思いMBA取得をしようと考えました。
普段仕事が終わるのが19時から20時くらいで土日も仕事が入ることがあるので、通いでの大学院は無理だと思っていました。その時に友人に紹介されたBBTであれば時間的な都合や空き時間に少しずつでも学習が進めることができるので、ライフスタイルに合った学習ができる事が魅力です。またはじめはどのような実態の大学院かも把握していなかったので単科生としてマーケテイング概論を受講しました。そこでの講義とディスカッションの内容に衝撃と感動をし、本科生として受講することを決めました。
アカウンティングやファイナンスは自分にとっては未知の世界でした。授業を繰り返し聞くことで理解を深め、それでも分からないことは同級生に税理士の方がいたので質問させていただきました。オンラインでのやり取りだけではなくオフラインでの繋がりがあることで、授業の内容以外にも、それに付随した実例や参考となる自身の業界の構造なども学ぶことができました。
在学時にずっと学習するRTOCS(Real Time Online Case Study)。毎週「あなたが000の社長であればどうする?」というお題に対し一週間で回答を出さなければなりません。学生同士で情報を出し合い、ディスカッションをし、それぞれが回答を出します。毎週行うことは大変ですが決断することの意志、状況判断する力が付いたと思います。
著名な方々の講義を聴くことが出来るのでとても良いと思います。普段であれば大きな講堂などで聞くような講師の話を電車の中でスマホで見ることができ、時間の使い方としては無駄がなくとても良いです。同級生も世界各国にいるので遠く離れた仲間とのディスカッションは普段の生活では味わえない刺激もあります。
時間的に大きく家族に負担をかけてしまった部分はあります。休日は出来るだけ家庭に時間を費やし平日は帰ってから勉強の時間に当てていました。忙しくなった分、時間にメリハリを付けて過ごすことが出来るようになったのでその点については良かったのかもしれません。
やはり時間を作る事が最初はとても大変に感じました。普段電車内で寝ていたりスマホでニュースなどを見ている時間や家でも無駄にテレビを見ている時間の全て学習時間に変わりました。特にどうしてもしたい事がある時間ではなかったのですが習慣になるまでは、多少時間が掛かりましたが、慣れるとむしろ楽しく学習できる時間となりました。
今までは自分が考えた事が正しいと考えている部分が多かったですが、新たな視点を手に入れる事も出来ますし、自分とは違う意見もすんなりと受け入れる事が出来るようになったと思います。現在の採用という仕事上でも人材マネジメントを考える上で必要な事を学ぶ事が出来ました。
今までは目の前にある仕事をこなす事に追われていた部分が大きかったですが、BBTで学んだことで会社全体を考える事ができ、またそれも面白いと感じるようになりました。また、様々な職種の仲間が出来た事で今までにはない刺激を受ける事ができ、新たな発想のヒントになることも多いです。
現在の職務である新卒採用だけでなく、もっと幅広いフィールドで今まで学んだ事をアウトプットしてみたいと思います。MBAを取る事がゴールではなくスタートラインに立つことが出来ると思うので、今の業界だけでなく、業界問わず活躍出来る様に、学んできたことを昇華させていきたいです。
学習を始めてから1か月とたたないうちに、いい意味で仕事への見方が変わります。今まで惰性でしていた仕事が一つ一つを見直すキッカケとなり、その中で自身はどのようなパフォーマンスをする事で改善していくのだろう?など自分でも気づかないうちに、考えることが身につきます。オンラインだけでなくオフラインでの仲間との繋がりもあるので、決して一人で学習するのではなく仲間と励ましあって学習する環境なので、継続することも苦にならない環境です。