現在、私は産業機械メーカーの調達部門で働いており、調達部門における企画・管理業務に従事しています。今の会社に入社して約20年が経ちましたが、研究・開発、輸出営業、海外駐在員事務所への赴任、新規市場のマーケティングなど様々な業務を経験してきました。
当時は海外に赴任しており、現地取引先の経営者と業務提携などの話をする機会に恵まれるようになりました。しかし、その中で自分の実力不足を思い知らされる日々を送っていました。それまで私は研究・開発や製品営業に必要な実務的知識は身につけていましたが、MBAで学ぶような経営戦略などについては勉強したことがありませんでした。このままではいけないと思い、MBAを取得しようと思いました。
MBAを取得しようと思ったときはちょうど海外に赴任していました。そこで、通学せずに受講できる大学院を探していましたので、BBT大学院の遠隔教育システムは非常に魅力的でした。また、大前学長を始め実務経験豊富な教授が揃っており、カリキュラムも実践的であったことも決めた大きな理由です。
入学当初は大前学長が担当する科目で実施する「RTOCS(Real Time Online Case Study)」が苦手でした。入学してすぐの頃は、毎週のRTOCSで発言し、自分の意見をまとめるのに苦労していました。当時はとにかく知識が足りなかったので、調査にとても時間がかかっていたように思います。RTOCSを続けるうちに考え方に慣れてきたことや、他の講義で学んだことを活かすように心掛けることで苦手を徐々に克服していきました。
多くの科目がタメになったので一番というのは難しいですが、「問題発見思考」「問題解決思考」は非常に実践的な講義でした。本質的問題をいかに発見し、解決策を立案し実行していくかという問題解決の流れは会社での報告者作成時などさまざまな場面で参考にしてきました。
遠隔教育ということで孤独に勉強していくというイメージを入学前には持っていました。しかし、いざ入学してみるとAirCampusを利用した活発なやりとりが行われていて孤独感を感じることは一切ありませんでした。また、AirCampusへはいつでも書き込めていつでも見直すことができるので海外にいても不自由さを感じることはほとんどありませんでした。
勉強時間を確保するためにとにかく朝早く起きることを心がけていました。土日も子供が起きてくるまでが勝負だと思い、早朝に集中するようにしていました。また、通勤時間などの隙間時間も講義を視聴するなどして無駄にしないようにしました。しかし、家族には多少なりとも迷惑を掛けたので、バランスが取れていたかは正直自信がありません。
一番苦労したのは勉強時間をどうやって確保するかでした。特に最後の半年間は日本に帰国して遠距離通勤になったので、自宅で勉強に充てられる時間が短くなってしまいました。通勤時間に講義を視聴するようにするなど、何とか時間をやりくりして無事2年間で卒業することができました。
BBT大学院で学んだことは、仕事上のいろいろな場面で活かされています。例えば、問題解決力や発想法はさまざまな仕事を遂行する上での基礎になっています。他にも、アカウンティングやファイナンスの知識は取引先の分析や交渉において活用していますし、問題発見のためのチャートの作り方は報告書作成時にいつも参考にしています。
いろいろと変化した点はありますが、入学前よりも自分の「考える力」に自信が持てるようになったことが大きいです。上司から意見を求められたときなど、自信を持って回答できることが多くなりました。また、自信が思い込みにならないように常にファクト・ベースで考えるように気をつけています。
BBT大学院で学んだことを活用して、プロブレム・ソルバーとして会社あるいは社会に広く貢献していきたいと思います。卒業後は勉強に関しては多少疎かになってしまっていますが、BBT大学院仲間と行っている勉強会に参加するなどして自分に刺激を与え続けるようにしていきたいと思います。
BBT大学院は、働きながらMBAを取得しようとしている人にはぴったりだと思います。実践的なカリキュラム、実務経験豊富な教授陣、遠隔教育システムなど優れた点が多くあります。ただ、勉強時間を確保するためにはどうしてもプライベートの時間をある程度犠牲にする必要があるのでそれなりの覚悟は必要です。でも卒業できたら決して後悔はしないと思いますよ!