現在、私は住宅の積算、および発注を行っています。入学を決意した時は入社7年目で、自らおこなっている業務がある程度ルーチンで処理できるようになった時でした。それは業務が効率的に行えるようになったとも言えますし、もはや成長がなくなったとも言えます。そんな状況に漠然とした不安を感じていました。
弊社の積算、発注システムはある程度自動化されており、誰がオペレートしたとしてもある程度は問題なく積算ができるというものでした。これは裏を返せば、何も私である必要はなく、もし何らかの状況で転職市場に投げ出された際には、自分の強みとなるものが何もないという事と同じに私は思いました。資格取得も考えましたが、それが即事業につながるわけでもなく、それよりはMBAを取得して自分の価値を確立しようと考えました。
私の場合は福井県にて勤務でしたので、ほとんど唯一の選択肢でした。住宅業界は世間と定休日がずれており(火曜水曜日が休み)また、地方都市ということで、ほかに何か方法があるわけではありません。そんな中BBTは場所時間は問わずネットにつながってさえいればよいと、私に必要な条件がすべてクリアされていました。
組織人事系の科目が苦手でした。今となってはメンタルブロックがあったのだなと思うのですが、大企業に勤めているが故の「現実」と講義で展開される「理想」の姿とのギャップが、いつまでも腹落ちせず、議論も表面をなぞる物だったなと思います。とはいえ、苦手な事を自覚した以上はそのままにはできませんので、選択講義は積極的に組織人事系の講義を取りました。様々な側面からとらえることで全体像を把握しようと試み、結果的にそれは成功だったのではないかと思っています。
問題発見思考です。BBTの基本がこの講義に詰まっていると考えています。たとえばアカウンティングやファイナンスなど、専門的な知識を問われる講義を仕事で活用しようとすると、ある程度その分野に携わる必要がありますが、問題発見はありとあらゆる場面で活用できます。「ようは何か」というフレーズが常に頭によぎるようになりました。
正直ハードだったです。しかし、入学する前とは明らかに思考法が変わったことを実感しています。また、すばらしいクラスメートにも恵まれ、お互いに励まし合いながら完走できました。まちがいなく一人では途中で挫折していたと思いますし、2年間がこれほど充実したものにもならなかったと思います。
私は独身でしたので仕事以外の時間はBBTへの学びへ全力投球しました。趣味のゴルフも年に2回へ数を減らし、講義や発言に臨みました。BBT入学を考えている方へのメッセージとしての修了生の声なので、BBT事務局としては「なんとかやりくりしました」的なコメントが欲しいかもしれませんが(笑) やはり生活リズムを一変させる程のボリュームがありますし、甘いものでは無かったと思っています。それだけに修了式にて大前学長より名前を呼ばれ、証書をいただいた時は、本当に誇らしい気持ちになりました。
最初の1~2か月で、生活のリズムを作るまでが一番大変だったように思います。毎週のRTOCSに気が付くと溜まっている講義、気を抜くと置いて行かれるディスカッション。最初は本当に必死でした。ただ一度リズムをつかんでしまうとそれも習慣となり、時間的な大変さは変わりませんでしたが、プレッシャーは軽減されたような気がします。
本質的な問題は何かという事を探る癖ができました。業務を行う中、大小さまざまな問題に直面しますが、その本質的な問題は何か正しい処方箋とはどういったものなのかという事を常に考えます。また問題に対して当事者意識を持つようになりました。正直言って関係のない部署の問題でも、もし自分がその立場だったら?ということが思い浮かんできます。
何事にも取り組んでみる姿勢、そして物事に対する当事者意識です。毎週のようにこなしたRTOCSへの取り組みが「もし私が~~だったら」という意識を刷り込んだのだと思います。あとは単純な事ではありますが、やはり2年でクリアできたということは自分に対する自信になりました。カリキュラムとしては軽いものではありませんので、それをこなすことが出来た自分がいれば何事にも打ち勝てるという自信です。
社内でのキャリアアップを重ね、事業所の参謀的な立場へとなれればと考えています。部署や役職を飛び越えて、必要とされる人材へと今後も成長を続けていきたいと思っています。特にこのまま地方事業所でいるほうが面白いかもしれません。その土地ごとにちがった問題を抱え、それに対してどのように問題解決をしていくかを実践していきたいです。
迷っているのならば、まずは飛び込んでみてはいかがでしょう。BBTのカリキュラムと、そこで出会う仲間たちは一生の財産になること間違いありません。安い投資ではありませんが、必ずそれ以上の物が帰ってくると実感しています。