大学卒業後は一貫して営業職に従事しており、その中でも製薬企業のMR職としてのキャリアを12年以上持ちます。自社は疾患領域毎のビジネスユニットを持ち、私は中枢神経系(抗精神病薬や抗うつ薬など)・オンコロジー(抗がん剤)のビジネスユニットに所属しました。
端的にはキャリアアップの為です。最も医療者に近い立場で、自社の製品を通じて患者さんのお役に立てたという、現場の事例を共有頂ける。このようなやりがいを感じながら仕事をしています。一方、私はさらに業界の中で貢献したいと考えるようになりました。そこで、最も目指したい姿を経営者と置きました。経営者となるには当然経営の知識が必要で、学生の頃から知っていたMBAがピンときました。
入学当初、私は宮城県に在住しながら、福島県を拠点として業務をしておりました。移動距離が1日平均200kmであったため、日帰りの場合は21時頃の帰宅となり、校舎に通うのは不可能でした。また妻と小さい子供(当時5歳と1歳)がいるため、全ての土日を学習に費やす事は一人の親としてしてやってはいけないと考えておりました。そこで空き時間を最大限活用できる学習スタイルを提供してくださるBBTしかないと決断しました。さらに良かったのは、RTOCSです。変化の激しい時代に適応する力を身につけたいと考えていた為、毎週リアルタイムで企業の方向性を提案し振り返るという学習スタイルは非常に魅力を感じました。
1年前期に最低成績だったのが、「財務会計」でした。数学は得意科目だったことから苦手意識はなかったものの、実際のビジネスにおけるアウトプット手法を心得ていませんでした。MBA習得に向けて最大の課題はファイナンス系科目だと定義し、その後は企業再生論・新規事業採算性評価といった、財務計画を立てる実践的な選択科目を履修し、RTOCSにおいても財務計画を立てるように意識しました。エクセルに様々な式を当てはめ、教科書の理論と照らし合わせながら進めました。結果的に、新規事業における財務計画が実践可能なレベルにまでなったと実感しています。
2年間を通して毎週課題に取り組むのが学長科目です(実際には1年前期・後期、2年通期と3科目あります)。前述したRTOCSだけでなく、事例研究という自身で関心の高い時事トピックを選び考察をする課題や、戦略的思考編という教科書の学びをアウトプットする課題に取り組みます。成績評価期間とそうでない期間もありますが、私は毎週続けた事で思考力が非常に身についたと自信になりました。
いつでもどこでも学習できるという入学前のイメージから全く変わりませんでした。それ以上に、非常に優れたオンライン学習システムを構築されていると感銘を受けました。システム以外の面では、よろず相談室という、実際に科目を持たれている教授の方々との個別相談ができる機会があります。本当になんでも相談に乗ってくださいます。個人的には在学中全ての募集期間に応募させて頂き、その時に感じる悩みを相談させて頂きました。卒業までにイメージが湧かなかった点がクリアになり、大変助けられました。
まず入学前には妻へ入学の相談とともに学習時間について相談しました。BBTの説明会に参加した際に、学習時間の目安が週に20~30時間と伺っていたので、平日就業後2時間、土日時で10時間を最低ラインの学習時間に設定しました。初めはこのプランで学習を進めていましたが、学習時期によって必要な学習量が異なり時間が足りない事に気付きました。そこで、起床時間を2時間程度早めるよう生活習慣を改善し、仕事においても訪問計画を見直することで時間を捻出しました。そうすることで、科目が複数重なる期間は30時間以上、試験期間は有給休暇を取るなどして40時間程度の学習時間を確保していました。
BBTでは積極的な議論を推奨しております。なぜなら、集合知(互いに意見を出し合う事で新たなアイデアが出てくる事)によって、これまで出てこなかった課題解決の視点やイノベーションに繋がるからです。私はまず可能な限り早く自分の意見を出しました。その後クラスメートの意見を読み、より良いアイデアに繋がりそうな情報を踏まえ、質問や意見を出すようにしていました。限られた時間の中、相手の意見を理解しこちらの意見を出すという過程が最も苦労したと感じています。しかし、議論を重ねることで得られる気付きがあり、卒業した今でも記憶に残っております。大変でも可能な限り議論をする姿勢を貫き良かったと感じています。
私は営業職であり、ご覧頂いている方もご想像しやすいかと思いますが、即実践できる知識は比較的少ないかも知れません。しかしながら、他者の意見で「議論から少し軸がずれているな」と気付く感度が高くなりました。結果的に、「それはこういう事でしょうか?であればこうではないでしょうか?」といった意見をする機会が増え、自身の意見に賛同いただける方が増えました。つまり、MBAでの学習過程で説得力が増したのだと考えております。また、2階級上のポジションの方が入るような社内プロジェクトに積極的に手を挙げています。そのような場でも建設的な意見を出せるようになったと感じています。
在学中の2年間は、学習・家庭・仕事に全ての時間を割きました。ここまで勉強をし続けたのは大学生以来ですし、仕事と家庭の役割も担うという状況は、人生で最もチャレンジングな環境でした。自身にとって大きな壁を乗り越える事ができたのは、大きな自信に繋がっています。自身で意外に感じていますが、「2年続けたのだから、今後も勉強し続けたい。勉強しない方が置いていかれる。」というマインドセットになった事が最大の変化です。今も仕事に影響のない範囲で外部イベントに参加するなど、ビジネススキルを磨く機会を得ています。また学習に使っていた朝の時間で、リーダーシップや起業に関する書籍を読み漁っています。
製薬企業に勤めて10年以上経ちますが、革新的な医薬品が毎年登場し、多くの患者さんを救っている点で非常に高いやりがいを感じています。一方で、健康寿命と平均寿命の差は10年近くあるという現状があります。10年間も不自由な状態で生活を送り、その方を支えるご家族も存在します。非常に長い期間苦労をされている姿を想像するだけで辛くなります。原因の一つは生活習慣だと考えております。そこで、生活習慣の改善によって病気の予防を支援するサービス(新規事業)を卒業研究で立案しました。「健康寿命=平均寿命」は難しいかも知れませんが、人生を賭けて成し遂げたい事と決めました。考え抜いた卒業研究テーマを軸に、人生目標に向かって進み続けたいと考えています。
入学前はオンラインで受講可能な他のMBAスクールへの説明会・個別相談に参加して比較検討しました。結果的にBBTに入学・卒業して本当に良かったと感じています。理由は、自分自身に大きな変革が起こること、同じ志を持つ仲間との絆が深まったこと、この2点です。自己変革については、先述した通りです。仲間との絆については、完全オンラインなのに本当かという疑問を持たれるかも知れません。実際に私は、学位授与式に参加した時に絆の深まりを実感しました。対面では初めましての方ばかりだったにも関わらず、大切な友人かの如くお会いできたことを互いに喜んでいました。今後も何かあった時に助け合えるパートナーだと確信しました。是非ご検討の皆様との繋がりも持てたら嬉しいです!お待ちしております。