私は時計メーカーで貿易管理業務に携わっております。これまでは外資系医薬品メーカー、生命保険会社、重機械関連会社に勤め、現在の会社に従事して12年になります。
アメリカミネソタ州へ高校留学の後、ミネソタ州立大学へ入学したものの中途退学をしており、その後子どもを育て、またシングルマザーとして社会復帰しました。その後、仕事をしていく中で学生時代にもっと学習しておけば良かったという気持ちは、後悔として常に持っていました。そして子どもが成長した暁には必ずもう一度大学で学習をしようと思っていました。そうした中、ある程度子ども達が手を離れ始め様々なセミナーに参加するようになり、日本の現状を次第に直視し、子ども達の未来のためにはこの社会がもっと発展するために役立つような仕事をしなければならないという思いが沸々と湧いてきていました。そのような時にあるセミナーでMBAを取得できるBBT大学院を知り、瞬間的にこれだ!と思いました。
自分は子どもを養育しなければならなかったので、仕事を辞めて勉強に専念するという選択肢は厳しいものでした。 オンラインで仕事や家事を継続しながら学習できること、また大学を卒業していなくても入学が認められる可能性があったということは、自分にとってまさに求めていた条件そのものでした。そのため、全く迷いはなく即決しました。まさに運命の出会いだったと思います。
数字に対して苦手意識のあった自分にとって「アカウンティング」は第一の大きな壁でした。しかし、マネジメントを考える上で会計は決して避けて通ることのできない道であると最初から覚悟をしていたので、最大限学ぶ覚悟で臨みました。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とは言いますが、とにかくAirCampus上以外でもわからないことはありとあらゆる人に質問をしてクリアにするようにしました。
まずは自社の有価証券報告書を常に持ち歩き、ボロボロになるまで何度も読み返し、書き込み、自社の経理担当者に日に何度もメールして質問をしました。選択科目の「M&Aと経営」を受講後には、自分が学んだことをより多面的な方向へと広げることができるように外部のM&Aセミナーに参加し専門的に業務を行っている人たちとのネットワークを作るようにしました。そのようにのめり込むことによって、結果的に一番苦手な科目は実は一番面白いのだと思うようになり、卒業後も学習を継続しています。
「問題発見思考」と「経営戦略論(RTOCS)」です。自分一人でビジネスをし、成功を築くことができるのならばどんな矛盾があっても説明の必要はありません。しかし、論理的思考は相手を納得させる上で、必要であると考えていましたが体系的に学ぶことによって自分にとって大きな武器を得たという実感があります。特にRTOCSは出題から一週間で時には聞いたこともない企業の問題を分析し戦略を自分なりに考えなければならないということを毎週繰り返し行っていくので、苦しい作業ではありますが非常に力がついたと思います。一番の教訓は企業戦略に妥協はないということです。それから可能な限り足を使って目で確かめることにより、文書で収集した情報からでは真実は見えないということも学びました。
もう一点として、グローバリゼーション専攻だった自分は各科目での英語での繰り返しのロールプレイによりビジネスシーンで使う英語について大きな自信を得ました。
通信教育やオンライン学習というのは誰かに見られていない分、自主性を持たなかったり自己管理ができなければ最後までやりきるのは難しいと思います。しかしBBT大学院の学習はAirCampusでのディスカッションにおいてサイバー上であるとはいえ、共に学習する仲間達とのリアルタイムでの「交流」があります。皆の声を聞き、AirCampusを通じて悶絶する姿、発奮する姿を見て自分自身も頑張ろうという勇気を与えられてきたと思います。
全く別の面としては、特にBBT大学院のAirCampusというプラットフォームでの学習によって、学校の教室内では体得することができない自分にとって最適な情報収集力や最新のITツールの活用方法における十分な情報交換など、今後も確実に進んでいくIT化、ボーダレス化社会に対応した能力を得ることができたことは非常に貴重であったと実感しています。また教授陣が非常に熱心で学生一人ひとりに愛情と熱意を持って接してくれていることをサイバー教育にも関わらずものすごく伝わってきました。
家事や子ども達のサポートについては実家の母に随分とお世話になりました。時間は取れなくても愛情だけは注ごうと朝は窓から手を振って学校に送り出したり、スキンシップを大切にするようにしました。
また、その当時留学していた娘とはSkypeを通じてコミュニケーションを取ったり、私が学習してきたことで娘の進学や将来に役立つ情報を伝達するなどして、自分が取り組んでいることがどういったものなのか、どんな意味があるのかを理解してもらえるように努めました。また、試験時に体調を崩しては実力が発揮できないので体力維持のため早朝にジョギングを継続し、睡眠も極端に少なくならないようにしました。
初年度の前期は自分にとって最適な勉強方法を見つけるまでに随分遠回りをしたと思います。恐らく皆そうだと思いますが、もっと時間をかければもっと良い成果が出せるはずだと思っていたのではないでしょうか。ただ、後から考えると限られた時間の中で結果を出すことも課題であったのだと思います。自分に至ってはPC操作でトラブルが生じることが一番の不安要素でした。しかし、問題がある度にIT系の同級生達が忙しい中とても親切に助けてくれました。
学習を進めていく中で、これまでは企業や社会に対し様々なことに問題意識は持っていてもそれをどう解決したらよいのかという方法を確実に知っていた訳ではなかったと次第に認知するようになりました。そして解決策が与えられた訳ではありませんが学習の過程で解決に導くためのたくさんのツールやヒントを与えてもらうことにより、自分が解決策をどうデザインすれば良いのかというビジョンを明確に描き、また文書にできるようになりました。自社の改革案についても今後会社にとって何が必要なのか、そのために自分は何ができるのか、したいのか、ということも明確にわかるようになりました。
元々趣味がたくさんあり、会社を一歩出るとスイッチが切り替わり、家では仕事のことはあまり考えないタイプでした。しかし、仕事への移動中や、家路についてからも学習を継続するという習慣が身につきました。おそらく、学習は仕事のためというよりも知ることが純粋に楽しいものなのだという喜びに変わったことと、これからは自分が社会を変える一員にならなければならないという使命感がより大きくなったからだと思います。また、自分が様々な情報を得、それを伝達し話し合うことにより子ども達の進路や将来にも大きな影響を与えたと思います。
将来的には、様々な国との関わりが持てる事業を自分で起こしたいと考えています。そして更に先には日本や世界の子供達の教育のサポートをしたいと考えています。
私はBBT大学院の存在を知った瞬間に入学を即決し、文字通り入学まで突き進みました。もちろん、慎重に検討することも時には重要なことだと思いますし、誰もが自信を持って挑む訳ではないと思います。ただ、間違いなく言えることは、これからの時代は今までとは全く違った広く新しい視点、価値観、考え方を持つことがとても大切なことで日本にはそうした人材はまだまだ必要だということです。自分の成功やキャリアアップだけを考える以上に、社会を変える人材となり貢献することはやがてそれが家族の幸せとなり、自分にとってはより大きな幸福となって帰ってくると思います。BBT大学院で出会うたくさんの仲間達や教授、講師の方々は様々な職業、人生経験、価値観を持ち一生の宝になることは間違いありません。不安があれば是非ご連絡下さい!