私は、薬学部の修士課程を修了後、田辺製薬株式会社(現、田辺三菱製薬株式会社)に就職しました。開発部門、経理部門、研究部門を経て、現在は情報システム部門で製薬のR&D系システムの企画や構築を担当しています。BBT大学院には2005年秋に入学しました。
就職して10年位経った頃(35歳頃)に「このまま、会社の仕事をしているだけで良いのか?その先に何があるのか?」と疑問に思えてきました。そこで、専門分野のスキルを高めようと母校の研究員になったりしていましたが、学校での研究内容と会社の仕事内容にだいぶ開きがあり、また、私の努力不足もあり1年で挫折してしまいました。 その後も何かスキルを高める希望は捨てずに色々調べておりましたところ、MBAであれば、仕事そのものを材料にして、研究や勉強ができるのではないかということに気づきました。
BBT大学院に決める際には、他に3~4校ほど比較検討しました。私にとっての最大のポイントは、「続けられそうかどうか」でした。平日の出張も頻繁にあり、また土日は家族と過ごす時間も必要と思っていましたので、「通学型」を継続することは難しいと考えました。この点においてBBT大学院は理想に近いと思えましたので、説明会含めて更に詳しく情報収集を実施。授業のしくみや授業料体系が非常に合理的であり納得できましたので、BBT大学院を受験し入学させて頂きました。
薬学部出身ですので、ほとんどが知らない分野の授業でした。しかし、全くわからない・私の手に負えない授業というのはありませんでした。しかし、授業を受けてみて、私は人事マネジメント系の科目があまり得意ではないことが初めてわかりました。このスキルは会社管理職にとって重要ですので、授業を何回か復習したりして、少しでもレベルアップできるよう努力しました。
沢山ありますが、一つ挙げるとすれば「問題発見思考」です。マッキンゼーの手法も取り入れられており、仕事だけでなく色んなことの事象をより正確に把握できるようになったと感じています。授業で学んだ手法は、自分の仕事の現状把握と対策立案時に常に役立てています。仕事以外でもとても役立つ考え方です。
講義の受講や課題への取り組みが自分の都合の良い時間にできる点が素晴らしいです。自分の時間が最大限有効に使えます。各授業においては発言が必須となりますが、なんでも良い訳ではなく、クラスの皆の役に立つ情報であったり、自分独自の解決策の提示であったりする必要があります。これを捻り出すのに苦労しましたが、同時にとても良い訓練になりました。
BBT大学院に行っていた2年間は、平日は夜に1-2時間、土日は家族サービスも行いつつ5-6時間勉強していたと思います。趣味で月1回ほど日曜日に出かけていました。なんとかやりきった感じもありますが、やはりある程度決心を固める必要はあると思います。
一番苦労した点は、各授業において自分独自の解決策を捻り出さないといけない点でした。授業の発言において教科書に書いてあることをただ焼き直しただけの発言などをしていると、「それで君の考えは?」と教授からご指導があったりしました。自分の考え(できればクラスメートにも役立つ画期的なもの)を捻り出すのはなかなか大変です。と同時に非常に良い訓練となりました。
会社や組織の経営に関することを体系的に学んだことは、自分の自信にもつながっています。また、BBT大学院では「あなたならどうするか?」を徹底的に問われますが、いま思えば、この訓練は日々の仕事においても「自分だったらどうするか」と考える習慣ができて、それを会議等で自分の意見として発信していこうとする積極的な姿勢につながってきていると感じています。
自分自身としては、「無理じゃないか?」と思える難しい課題にも対応するスキルと”根性”がついたように思います。また、会社の重要な仕事(合併準備委員など)を担当させて頂いたり、管理職試験に合格し管理職に就くこともできました。学んできたことが十分活きているのではないかと感じています。
BBT大学院で培った知識や能力を活かして、まずは、現在担当している業務において少しでも付加価値の高いアウトプットを出していきたいと考えています。そして機会があれば、現在の会社で様々な業務にチャレンジしていきたいです。
入学前は、続けられるか不安もあったのですが、授業はまじめに受けていれば大丈夫でしたし、グループワークやスクーリングや飲み会があったりして、クラスで仲の良い友人もできました。きっと充実した素晴らしい時間が過ごすことができると思います。