卒業を前に前職の研究開発職を退職。
前職の経験を一切活用しない、卒業研究で取り扱ったサービス系事業で起業すべく各方面からサポートを得ながら起業準備している。徐々に事業内容が固まりつつあるも、日々直面する問題にひとつひとつ対処する経験はBBT大学院で学んだことが活かされていて楽しくて仕方ないです。
一方でNPO法人に所属しボランティア活動もやりたかったことのひとつであり、これによって繋がった人脈からビジネスの話も頂いたりすることもあります。
最初のきっかけは「とにかくガッツリ勉強したい」という勉強熱が上がったタイミングに「オンラインでMBA」という宣伝文句が引っかかっただけでした。
おこがましくもこの先昇進していったときにどんどん忙しくなることが予想され、今のうちに経営を学んでおかないと経営層に入ったときでは手遅れになると思いました。
そんな中どうせ勉強するならMBAがちょうどよいと判断。
・・・ともっともらしく理由を書いてみましたが、ほとんど”衝動入学”で最終期の入学試験に滑り込みで出願しました。
通わなくても済むことが一番の決め手。東京の片田舎にある職場からは、その他のビジネススクールはどんなに近くても職場から1時間半ほどかかってしまい移動時間のロスが痛手でした。通わなくても済むMBAという意味で私に取っては一択でした。
実は、入学前は大前研一という人物を知らずにこの大学院を選びました。この選択が自分の人生を大きく揺るがすことになるとはこのときは予想もしていませんでした。
経営に欠かせない財務管理(アカウンティング)でしたが、入学直後に経験のない分野でとても大事な科目で大変苦労しました。財務三表の読み方はもちろんなのですが、それを読み書きできるだけでは経営はうまくいかないことを叩き込まれ、その理解は簡単ではありませんでした。
そのようなときにTAや財務に詳しいクラスメイトに詳しく・易しく教えて頂いて、何とかクリアすることができました。あの時点で理解まで到達できたことでその他の科目のディスカッションに大きく役立った気がします。
入学して半年経過してもどっぷりサラリーマンだった自分の人生をひっくり返した『起業論』。どこか頭の片隅に引っかかっていた程度の起業への想いが講義を受けるごとに増幅し、クラスメイトと一緒に開催した自主勉強会から大きなうねりが起きました。
たった2ヶ月で起業家になることを決意。結局卒業を待たずに前職を退職し、起業へ活動を開始しました。
松本先生の講義は起業に必要な要素をアカデミックに解説して頂けるのですが、それよりも起業の素晴らしさ・楽しさ・苦しさ・達成感などが自分の心に突き刺さり、残りの人生を起業に捧げることしか考えられなくなりました。
またリーダーシップのあり方についての講義が秀逸で、メンバーの心に火をつけるリーダーとしての生き方「社員全員がやる気で燃えている会社が成果を出さないはずがない」を学べた最高の講義でした。
こう言ってはなんですが、教育云々の前にこのコンテンツに集まった仲間の意識の高さに驚きました。自分自身も成長することに対してかなり意識が高いつもりでいましたが、そんな人間はザラ。その上クラスメイトが何時にどのくらい勉強しているのかが丸見えで刺激を受けまくりながら心の底から楽しく学びました。
もちろん睡眠時間を削りながらの勉強は体力的には厳しいものがありましたが、これを仲間と一緒に乗り越えた経験はこの先のどんな困難にも乗り越えられる自信を得ることができたと思います。
MBAで得た知識や考え方は直接的に役に立つものですが、何よりも「一生学び続け、成長し続ける」ことの重要性と必要性を学べたことがBBTでの学びであったと思います。
在学中に企業に関する自主勉強会「起活会」を立ち上げ、同級生と一緒にシリコンバレーへの視察旅行まで実現したことも自分にとって大きな経験と自信を得ることに繋がりました。
残業後では疲労で勉強ができないため早朝へシフト。4時から勉強していたがラッシュアワーに出勤するのが苦痛だったため朝食を家族と食べることを諦め始発(5:12)で出勤することにした。
その結果18時には退社するサイクルとなり、22時くらいまでカフェで勉強して帰宅する毎日が定着。
土日のどちらかを家族と過ごす日に充て、週に1度だけで我慢してもらいました。
自身の場合は、たまたま子どもが二人とも小学生になり、習いごとで忙しくなってきたタイミングも重なったため比較的文句は出なかった(と思います)。
タイミングの悪いことに海外出張に行くときに限って科目の試験や課題が重なる傾向にあり、在学中の海外出張はいい思い出がありません(笑)。
インターネットさえ繋がれば世界中のどこでも学べる反面、どこまでも追いかけてくる課題と試験。
出張先では現地派遣者との会食も仕事のうちでもあり、自分の時間を作るのに日常よりも苦労しました。
普通に仕事のあるサラリーマンにとっては仕事の波と勉強の波を上手にコントロールする必要がありますね。
卒業前に退職してしまったので、ビジネスシーンではまだ実践していないのが実情。
ただし起業家の集まる懇親会等で出会う人たちと話すビジネスアイデアなどの話題では、一端の起業家として用語やビジネスモデル、思考方法など引けを取らずに済みます。
話しているとかなり具体的な取り引きのアイデアや人脈紹介が出てくることもあり、懇親会ひとつでも軽視してはならないと思いました。
このような他業種・しかもベンチャー界隈の話題では即興でRTOCS(Real Time Online Case Study)をやるような感覚であり、2年間毎週欠かさず取り組んだケーススタディーから知識的な引き出しとアイデア発想力を活かすことができ、話が楽しいだけでなく経営者の人たちの信頼も得られる体験をしたことがあります。
この不況下でも超安定している一流企業に就職、13年以上勤めそれなりのポジションだった現状を捨て起業家への転身を決意した背景に、BBT大学院なしには語ることはできません。
2年間の学びの質と量に加えBBTネットワークによる人脈・サポート、そして一生学び続けるためのコンテンツが後ろ盾にあれば、安定している生活を手放すことに迷いを感じることはありませんでしたし、同じ後ろ盾で家族の理解も得ることができました。
自分自身このような変化は入学前は想像だにしていませんでしたが、「やりたいこと」を実現するためのツールを手に入れることができたのだと思います。
自分が生涯をかけてやりたいことは「メンバーが全員やる気に燃えている会社を創ること」だと気づきました。
BBTで学んだ今、自分にはそれができる。それだけの知識・経験・ネットワークを持っていると確信しています。
ひとりでも多くの顧客の幸せと、それを実現する社員の幸せを追求する最高の会社を創り育てること。
食器業界のプラットフォームとなり、中古市場・レンタル市場も含めたエコシステムを創り上げたいと考えています。
前述したとおり自分は衝動的な入学したので、正直ここまでの効果を期待していませんでした。
一生のうちで間違いなく一番勉強した2年間でしたし、体力的にはきつかったのですが最高に楽しい夢のような時間でした。
その結果一生学び合える友人と師を得ることができ、生き方が180度変わりました。自分自身、2年前のあのときに衝動入学をしたことを自画自賛しております。
自分がここまで変わることができたのは、とにかく「向上心の濃度」の濃さ。これだけ向上心が高い人たちに囲まれれば自分ももっと成長したいという欲求を抑える方が難しいです。
MBAは資格取得も大事ですが、そこに集まるクラスメイトや教授・TAなどのネットワークの方が何倍も重要で有益です。是非この空間を体験してみてください。