入学当時は広告代理店で働いていましたが、しばらくして外資系のソーシャルメディアプラットフォームの会社に転職し、今ではその会社のクライアントに向けてのソリューション(マーケティング施策)開発に従事しています。
ソーシャルメディアには、一般の人々を始め、政治家や芸能人、企業の社長や小さなお子様を持つお母さんなど、ありとあらゆる人がその中にいて、日々の出来事や思った事を、自分の友達や仲間、広くは社会や世界に向けて、毎日のように発信しています。私は、そういったニュースが飛び交ったり、会話が活発に行われているプラットフォームの中で、企業がどのように振舞うべきか、あるいはそれをどのように自社の商品やサービスのマーケティングに活かしていくべきかを考え、提案するといった仕事をしています。
MBAを取得したかった理由は、私の人生で「やりたいこと」の一つだったということでした。MBAは、お金があり、選ばれた人にしか与えられない贅沢な学位だと思っていました。20代の頃、私は仕事で成功したいがために、自己啓発本や業界本などを読み漁っていたのですが、その中のいくつかにMBAうんぬんといったタイトルの本も含まれていて、それがMBAの存在を知るきっかけでした。こんな素晴らしい学位があるんだ、でも自分にはあまり関係のない学位なんだろうな…と思いながら、だらだらと過ごしていた矢先、BBTで、40歳以上の人を対象とした説明会があることを知り、興味を持って参加してみました。その説明会でいろいろ話を聞くことができ、自分にも取得できるかもしれないと、可能性を強く感じることができました。
3つの理由でBBT大学院を選択しました。1つ目は、行政からの補助をなるべく受けず、大学院自ら経営し利益を上げるというポリシーに感銘を受けたことです。そのスタンスであれば、顧客である学生から満足感を得るためにしっかりPDCAを回しているだろうし、カリキュラムも価格も納得感があるだろうと思いました。2つ目は、大前学長の考えや信念の基に設計されたMBAプログラムであるということです。一瞬で厳しい学習生活が待っているだろうと想像できました。また、生徒が皆真剣に課題に取り組み、建学の精神が一貫して行き届いているようなイメージがありました。ドライな環境で淡々と楽に勉強をこなすより、厳しくても熱意が感じられて、試行錯誤しながらやっていく方に面白味を感じました。そして、最後に、オンライン完結で学位が取れるという安心感です。他の大学院もオンラインを謳っていますが、100%ではありません。BBTの先見性と画期的なシステムに、かなり心惹かれました。
やる前から苦手意識をもっていて、やってみたらやっぱり苦手だと感じたのが『コーポレートファイナンス』でした。講義や課題は非常に面白く、是非取り組んで自分のものにしたい!とやる気に満ち溢れていたのですが、普段めったに接しないキーワードや単位、計算式に目が点となり、何度も講義映像をみたりテキストで確認したりの繰り返しで、内容が進めば進むほど難しくなり、最後まで理解できないところを残してしまいました。しかし、そんな状態でもなんとか乗り越えることができたのは、グループで一緒に課題に取り組んでくれた仲間の助けがあったからでした。それぞれが苦手なところをお互い補い合うことで、大きく実戦的かつ難しい課題を、きっちり仕上げることができました。
『イノベーション』のコースでは、0から1を生む方法、無から有を生む方法を学びます。私の実務は、ほとんどが答えのないものばかりで、クライアントの依頼に対して、自らが新しいアイデアを生み出さなければならない仕事です。そういった時に、イノベーションで学んだことが非常に役に立っています。
BBTの教育は、一貫して知識が提供されているという感覚がありませんでした。モノやコトを見る方法や、考える方法、そしてディスカッションを通じてまったく新しいアイデアを生み出す方法、つまり「ツール」を与えられました。記憶や記憶は消えてしまうことがあるかもしれませんが、その方法(道具)は失うことはないと思います。
BBT大学院2年目、私の息子は小学6年生でした。中学受験をすると言い出したので、家庭には中学受験生と、MBA修了に向けて必死に勉強する私という、ある意味2人の受験生がいる状態でした。妻は非常に大変だったと思います。しかし、妻は2人をとても良く理解してくれて、一生懸命応援してくれました。息子は勉強を頑張る父親の背中を見て、自分も頑張ろうと思ってくれたことと思います。妻のサポートのおかげで、私は修了条件をクリアすることができ、息子も中学受験に成功することができました。家族全員で乗り切った2年間でした。
仕事との両立は、とにかく緻密に計画を立てることで解決しました。もし計画を立てていなかったら、完全にスケジュール破綻していたと思います。両立の秘訣は、計画に沿ってきっちり実行する。それに尽きると思います。
BBTで一番やるべきことで、一番苦労したのが、ディスカッションに積極的に参加し、より多く発言することでした。会議で実際集まってディスカッションするのと違って、AirCampusではテキストベースでディスカッションが行われます。時間的自由度が高い一方、しっかり考えた発言が求められます。しかし、私にはそれを数多くこなす時間がなかなか取れなかったので苦労しました。
私の事業領域は、広告・マーケティング領域なので、クライアントのためにソーシャルメディアを使って、次にどのようなキャンペーンを打つべきかを考え、提案するというのを毎日のように実施しています。クライアントの中には方向性もなく、ただどうしたらいいでしょうか?という相談もかなり多いです。そういったときにBBTで学んだ問題解決思考を活かして、様々な角度から状況を分析し、自分なりの方向性を提案として提示しています。MBAは、経営企画や商品開発でも非常に役立つと思うのですが、私のソリューション(マーケティング施策)開発という仕事でも、クライアントの問題や課題解決という面では、フルに活かすことができています。
一番大きな変化は、起業してみたいと思い始めたことでした。入学したきっかけは単なる憧れだったので、今いる業界で稀有な存在になれればよいなという程度の願いだったのですが、自分の好きなことを仕事にして、リタイア後も豊かな生活をしていきたいと思うようになったのは、MBAの学びを受けたことによるものです。
もう一つの大きな変化は、世界が広がったことです。一緒に学んだ仲間は、さまざまな業界で働いているうえ、世界中に散らばっています。自分の身の周りにいる同業界の人とは全く違う能力のある人たちとのディスカッションを通じて、いろんな世界や考え方があることを知りました。知り合ってからまだ年月が浅い仲ですが、これからも繋がりを大切にし、勉強会などを通じて、引き続きお互いに学びを続けていけるような仲でありたいと思っています。
グローバリゼーションコースでは、グローバル企業で働く上でのハードスキルとソフトスキルの基礎をしっかり学ぶことができました。しかしそれを実戦で活かさなければ意味がありません。英語のスキルもまだまだ足りないので、真のグローバルリーダーへの道のりはまだまだ遠いです。大切なのは学んだことを風化させないこと。BBTの学びで得たものは、道具なので、さまざまな道具を実戦で使い、磨きをかけて、着実に夢に近づいていきたいと思います。これ以外に、あわよくば、今働いている本業の傍で、趣味を活かしたビジネスを起業し、その仕事でリタイア後も豊かに暮らしていけるようになればいいなと考えています。
BBT大学大学院を知り、ワクワクして心踊って、お金もなんとか工面できそう、仕事やプライベートとの両立もなんとかできそうだと思ったのなら、思い切って飛び込んでみることをおすすめします。時代の変化は早いです。企業も社会も毎日のように新たな意思決定をしています。そんな変化の激しい時代において、何かを待っているような余裕はありません。自分から動かなければ、自分を変えることはできません。思い立ったら吉日。すぐにその第一歩を踏み出しましょう。もし迷っているなら、誰か修了生をつかまえて、話を聞いてみてください。きっと良い話もうまくいかなかった話もあるでしょう。自分だったらどう思うかを想像することで、考えの整理に役立つと思いますから、是非いろんな人に話を聞いてみてください。