入学した当時は海外勤務で営業から管理までを経験していました。今は、日本の本社で大企業部門の企画・推進担当者として働いています。
海外でマネージャーとなったことが一番大きなきっかけです。20人近くの外国人の部下を持ち、方向性を示すことになるので、その為の知識や経験を少しでも早く得たいと考えました。特に、マーケティングや人事関係については知識がなかったことから、知識を得たいという気持ちが強かったです。
海外での仕事は、忙しく且つ不規則でしたし、時差もあります。一方で、学習ができるせっかくの機会でもあったので、じっくり学びたいという気持ちもあり、自分のペースで学べた点は良かったと思います。その点で、エアーキャンパスの利便性は魅力的でした。
特になかったですが、問題発見や問題解決を実際にやってみると難しく、自身で手を動かすことが大事だと感じました。ケーススタディについては、最初は自分のバリューがどこにあるのか分からずに迷ったところもありました。
問題発見、問題解決という2つの講義を中心に、毎週ケーススタディを考えることが非常に自身の身になりました。特に、どこかを特定して情報を探しても答えがないので、考え出すしか方法がありません。集団知を活かして、解決策に近づける作業は、頭を使うということと、他人の知恵も借りながらまとめあげるということの2つの点で非常に有意義な訓練になりました。
自分で考えること、自分で課題意識を持って強化する部分を決めていけるカリキュラムが良かったです。特に、海外にいたこともあり、時間が無い中で結論を出していかないといけなかったので、大学院のスタッフの方との相談やサポートが大変助かりました。
海外生活では、土日も含めて様々な活動をしていたので忙しかったです。そこで、時間を集中的にとること、そこでアウトプットを出すことを意識していました。平日は、おもいっきり仕事をする。水曜日は誰かと食事するなど、ある程度ペースを作っていました。集中的に勉強するのは金曜日の夜と、土曜の夜の2つ。これをメインにして、日曜日の夜を予備日としていました。それ以外は、思い切り好きなことに時間を使うようにしたことで、バランスがとれていたように思います。
苦労したのは、時間配分をうまく作るところまででした。友人との時間、仕事への時間配分など中途半端な状態は苦しいものでした。それを解決するために、思い切って時間の使い方を、時間割のようにして週の計画を作ったことで、割り切りができました。成績が当然ありますが、それ以上に大事なのはエッセンスを身につけられるかどうか。そこに集中し、完璧を目指さないようにしました。
現在の仕事は、経営目線で何をなすべきかを考える必要があります。本質を見ようとする意識と手法を学べたことは、ケーススタディではなくリアルな問題解決を行う上で活きています。また、同期にはいろいろな業種の人がいますので、こうした仲間とのオンオフでのやりとりは、自身の知見を広げる機会になったと思います。
大学院で学ぶと、レベルの高い同期がいます。刺激を受けること、自身がアウトプットとして刺激を与えること。その二つの両立が本質だと思います。特に何をバリューとして出せるのか、どんな人生を歩みたいかということも含めて自分と対話することになるので、漫然と生活することがなくなりました。
自分自身の生き方は、たくさんの人を巻き込み、何かを生み出すこと。それを、会社でも社会でも家庭でも出していきたいと思っています。まずは、大学院で学んだ経験を活かして、経営において何か新しいことを残したいです。
実際に一歩踏み出してみると、それが大したものではないと思うものです。海外経験も同じで、行ってみれば、その国の事を語るのは自然とできる。でも行く前は、不安で一杯なはずです。その差は、一歩踏み出すかどうか。踏み出した一歩の大切さを味わえる人が一人でも多くいることを願います。