MBAを取得したいというより、現状を変えたかったことが理由でした。ご存知の通り、写真関連の競合が倒れていく中で富士フイルムは業態を大きく変えていきました。その再編の過程で私はメディカル関連機器分野へ異動しましたが、大きな変化にさらされることで、これまで通りの決められたやり方だけでは業績を出し続けられないと危機感を覚えるようになりました。
その問題意識にもとづき、「構想力」を身につけ自らビジョンを掲げられるようになること、組織を引っ張っていく強力な「リーダーシップ」を身につけることを目的にBBT大学院MBAプログラムを志しました。すでにYouTubeなど幾つかのメディアにおいて大前学長の知見に触れており、自然とBBTを志していたと思います。また、MBAでの学びを通じて多くの刺激を得ることでサラリーマン以外の道も模索できたら、という期待もありました。
20代の時にMBAの取得について興味を持った時期がありました。それは前職で新規事業の立ち上げを行っているタイミングでした。理由は、成功の条件を知りたかったからです。時がたち、今の会社での北米赴任中に多くの日本人MBA留学生と友人になりました。皆そろってとても良い学びであり長く使える知識であると語られており、話を聞く中で憧れを持つようになりました。
自社の新規事業に関わるようになってから、あらためて自ら今後の行方を考え出す必要がでてきました。今の自分ではスキル不足だと強く感じていた折、ちょうどタイミング良くBBT大学院のMBAの存在を知り、短期間の検討ののち入学を決めました。
自社(メーカー)の中でITを活用した社内業務の改革を進めるだけでなく、IT/デジタルを活用して「売り」を作る事業を自ら起こし展開したいと考えていました。またサービスを企画・開発して販売すればよいという発想ではなく、それを使って顧客が仕事を増やす、儲けにつながる確度を高めることが重要だと考えていました。そのために、ビジネスの仕組みや業界構造などを頭と体で理解し、企画構想力を高め、利害関係者を説得する力をつけ、そして企業経営に関する広範な実践スキルを身につけることが必要でした。IT畑出身の私にとってそれら全てを体得するとしても膨大な時間と場数を踏まないといけないですし、単発の研修や独学には限界があります。そこで効率的かつ網羅的に進めていくために、MBA取得のプロセスを選択しました。
コロナ渦で、おそらくどの医療機関も前例のない事態に遭遇し、様々な事業上の決断を強いられたものと思います。私自身もそうでした。答えのない困難な状況下を突破するために事業/経営観点での問題解決スキルを高めたいと思うようになり、MBA取得の検討を始めました。
なぜMBAを取得しようと考えたか?と聞かれると、シンプルに「興味関心があったから」という一言に尽きます。上述したとおり、現在は個人事業主として独立しており、今後の事業の拡大等も全て自分で考え実行しなければならない立場にあります。そのため、今後必要となるであろう経営者としての知識やスキル全般を体系的に学びたいと考え、思い切って2021年の春に入学しました。
生物研究や臨床検査といった医薬の研究に携わった後に、ITエンジニアとしての転職をしました。研究現場でのニーズとITエンジニアの考え方や要求の両面が理解できる様になり、様々な場面で活躍できる様になりました。しかし両方の言い分を汲んでいるだけでは板挟みとなり、自身が世話しなく動き続けるだけになってしまう現実があり、打破するために自身の価値や行動をビジネス目線で話せる力が欲しいと考えMBAを取得することにしました。
前職の昇級・昇格試験の場で自社の成長戦略を提案したのですが、結果は散々で、なんと経営陣から「期待していたのに失望した」とまで言われてしまいました。そのときに、実力をつけたいと思ったことがきっかけです。「俺は間違っていないぞ」ということを証明したかった気持ちもありました(笑)。
その時の課題は「100年後を見据えた成長戦略の提案」でした。BBT大学院で学んだ今、当時の内容を振り返ってみると方向性としては間違ってはいなかったと思います。自信をもって提案できなかったことが一番良くなかったのだと思います。経営陣からしたら、言い出しっぺのくせに任せられるような気合が感じられなかったのでしょう(笑)
今なら、PEST、5F、STP、4Pなどのフレームワークでファクトを整理し、自信をもって提案できるように考え尽くすと思います。
抜け漏れが無いように考え尽くす訓練はBBT大学院で存分に積めました。
「より良い社会にしていきたい」を核に、ビジネスパーソンとして成長していきたい自分にとって、MBAでの学びはその成長を促進するために必要なエッセンスです。MBAはビジネスにおける問題発見力と解決力を高めるために必要な知識・考え方を広く学んでいくもので、マーケティング、経済、会計、組織管理、リーダーシップ、コンプライアンス、IT、論理的思考力、批判的思考力、といったことを学んでいきますが、いずれも必要な知識・考え方だと思っていました。だからこそ、MBA取得を社会人=ビジネスパーソンとなって、すぐに考えるようになりました。
編集や広告営業などを経験した後に、営業・マーケティング部門へ異動となった。体力には自信があったため、配属当初は営業に没頭した。自身だけの営業成績では前年比120%程度の実績を上げることができたものの、単に労働時間を増やして営業成績を上げたに過ぎなかった。ちょうどこの時期から、自社で長時間労働の抜本的な見直しが図られたため営業の他メンバーに長時間労働を強いることはできないし、組織間の壁も感じられた組織としてのマーケティング力にも課題があると感じていた。しかしこれからの問題点に対する解決策の検討もつかなかったため、この課題解決のビジョンを得るためBBTへの入学を決めた。
転職を機に役職が上がり、意気揚々としていましたが、求められる仕事の難易度も高くなる中で、自己流の限界を知り、危機感を感じるようになりました。そして、今までの経験の延長線上ではなく、一からマネジメントを体系的に学び、限界突破をするための知識とスキルを手に入れたいと思うようになりました。