コロナ渦で、おそらくどの医療機関も前例のない事態に遭遇し、様々な事業上の決断を強いられたものと思います。私自身もそうでした。答えのない困難な状況下を突破するために事業/経営観点での問題解決スキルを高めたいと思うようになり、MBA取得の検討を始めました。
前職のベンチャーでは上場後に執行役員にまでなりましたが、何らかの学びをしていたわけではなく、常に自分の勘で「こうするべきだ」と考えて眼の前の一つ一つの課題解決に取り組んでおりました。そしてヘッドハンティングによって今の会社の社長になるにあたっても「経営とは?経営者とは?」について学ぶ機会はありませんでした。一度体系的にマネジメントを学ぶことで、自分なりの経営観を養いたい、そう考えるようになったのです。
R&Dでも事業性を強く意識した研究テーマや差別化KPIを求められるようになり、開発した技術でどのように価値提供できるかを考える機会が増えていました。そうした中で、技術を世に出すためには「事業」が重要だと考えるようになり、次第にビジネスモデルや事業環境分析、企業経営など新しい分野に興味関心を持ち始めました。結果、事業創生や顧客開拓の部門へのキャリア転換を図ると同時に、独学やOJTではなく体系的にビジネスを学びたいという意識が強くなりました。学びを通じた自身の市場価値の向上にもつながると考え、MBA取得の検討を始めました。
なぜMBAを取得しようと考えたか?と聞かれると、シンプルに「興味関心があったから」という一言に尽きます。上述したとおり、現在は個人事業主として独立しており、今後の事業の拡大等も全て自分で考え実行しなければならない立場にあります。そのため、今後必要となるであろう経営者としての知識やスキル全般を体系的に学びたいと考え、思い切って2021年の春に入学しました。
社労士は労働法の専門家ではありますが、企業経営は労務だけを軸として運営されるものではありません。また、人材=コストと考えられがちな風潮の中、社労士として経営者の方に人材投資の必要性を訴えても受け入れていただくことは困難です。経営者の心を動かすためには、経営者が何を考えているのか、どういう視点でものを見ているのか、それを知ることが必要だと痛感しました。
自分で会社を立ち上げたこともあり、現在も法人の経営に携わっていますが、経営や経営管理につながることを改めて独学ではなく、体系的に学び直し、実践につなげられることが必要だと考えました。また、社会福祉分野についても、福祉経営に対する説得力ある発言や発信をしたいと考えており、そのためにはまずは自分がその力をつけなければと思いました。その想いを恩師に相談したところ、社会福祉の学び直しより、経営管理から考えてみることの方が良いのでは、と助言をいただいたことが決め手になりました。
端的にはキャリアアップの為です。最も医療者に近い立場で、自社の製品を通じて患者さんのお役に立てたという、現場の事例を共有頂ける。このようなやりがいを感じながら仕事をしています。一方、私はさらに業界の中で貢献したいと考えるようになりました。そこで、最も目指したい姿を経営者と置きました。経営者となるには当然経営の知識が必要で、学生の頃から知っていたMBAがピンときました。
いつかは自分で起業し、世の中に貢献したいと考えていました。海外駐在なども経験させてもらい、経営に近いポジションで仕事をしてきたものの、本当に経営スキルが身に付いているのかと自問自答。自分で起業するにはスキル不足であると考えBBTに飛び込みました。
システムエンジニアとしてさまざまなシステム開発・導入・運用保守を行う中で、会社全体のICT戦略を検討する機会が増えるようになってきました。これまでITスキルばかりを磨いてきた自分にとって、そもそも戦略を練るというアプローチの仕方が分からず限界を感じていました。ICT戦略といっても明らかにITだけでは解決できない課題を感じており、組織の問題や市場の問題、会計上の問題など当時の自分にとっては限界であったと思います。これは何か体系的に学び直す必要があることを感じ、経営という分野に気づきました。ただ当時勤めていた企業内において経営について学ぶには立場的にも難しさを感じ、自身で学べる道を探したところMBAに行き着きました。
もともと化学のバックグラウンドを持っていたため、大学院を修了後に化学品商社に入社、その後化学品メーカーに転職し、合わせて6年ほど法人営業に従事していました。しかし、営業という仕事を日々続けている中で、「この仕事は、本当に自らのライフワークに出来るだろうか」「このまま同じ職を続けていて、自分の力で生活していくスキルが身に付くのだろうか」という不安を覚えました。自分のやりたいことを自分で切り開いて生きていく力を身に着けたいと思い、経営スキルや起業という選択を考え始め、MBAの取得を決意しました。