今までいかに論理的に物事を考えてこなかったかを痛感させられました。論理思考力は『問題発見思考』だけでなく、「RTOCS(Real Time Online Case Study)」や『卒業研究』、クラスメートとのディスカッションなど在学中、いたる場面で求められる能力です。もはや習うより慣れろ。脳に汗をかきながら考え続けたことで、自ずと論理的に考えられるようになってきました。
苦手な科目は「アカウンティング」と英語でのコミュニケーションをとる科目全般でした。
アカウンティングは、技術職の私は業務でほとんど触れることがなかったために、基礎からの学習で非常に苦労しました。また、少し使わないとすぐ忘れてしまうので知識や勘の維持にも苦労しました。
グローバリゼーション専攻の2年次は授業が全て英語でした。読み書きはある程度大丈夫でしたが、英語でのプレゼン、ネゴシエーションなどに苦労しました。授業内容のポイントの音読と暗記、自分のプレゼンをビデオにとっての自己フィードバック、そしてネゴシエーションのシミュレーションを行い、なんとか身につけてクリアすることができました。この苦労のおかげで、今では会社での英語のプレゼンにも物怖じしなくなりました。
数学的の科目が苦手で苦労しましたが、その中でも特に最も大変だったのは『Corporate Finance in Practice』という英語科目でした。ただでさえ苦手なファイナンスの授業が全編英語で展開されるため、「ファイナンス用語x英語」の2軸の専門用語のオンパレードでダブルパンチ状態だったためです。
最終試験はチームごとに買収企業を選定しバリエーションするという課題だったのですが、ここはチーム課題という特性を活かして自身の強みで貢献することでなんとか課題をやり遂げました。
具体的には細かな計算作業などが苦手なのでそこは得意なメンバーに任せて、私は交渉・プロジェクトマネジメント・ストーリー構築・チャート作成などに専念させてもらいました。最後は気合で徹夜で仕上げましたが、必修科目でもあり絶対に落とせない科目だったため、単位取得時の喜びはひとしおでした。
『アカウンティング』と『コーポレート・ファイナンス』です。英文科出身で数字に弱くて苦労しました。わからない点はAir Campus上で質問し、テキストはすべて印刷し見返すとともに何度も授業を聞き直しました。実際、RTOCS(Real Time Online Case Study)で財務諸表などを確認する際は、仲間の視点がとても勉強になりました。
M&Aは実務で経験がなく不安でしたが、この大学院では普段の仕事ではできないことが体験できることが魅力です。つまり堂々と失敗して学べるチャンスだと思って取り組みました。AirCampusで他の学生やTAとやりとりすることで得られる知見は本を読んだだけでは得られない貴重な機会でした。
ファイナンスの概念を理解するまで時間を要しましたが、AC(AirCampus)上でクラスメートと相互理解を行ったり、エアーサーチと呼ばれる過去の映像が集積された関連するコンテンツを視聴するなどで、徹底的に理解する様努めました。”ACの恥は掻き捨て”という言葉に背中を押され、分からない事は、貪欲に質問し合い、互いに助け合い、知識を高めていけました。また、全ての科目にいえることですが、暗記したものを回答する暗記力を競う従来の多くの学校教育ではなく、頭を使って考え抜き、自身の思考をアウトプットする事が要求されます。時には考えに行き詰まり、精神的に追い込まれる思いをする時間との戦いがありましたが、後から振り返るとこれがビジネスを当事者意識で考える事であり、その訓練を積み重ねていた様に思います。その様な時もACを通じてクラスの仲間の投稿や自ら議論に加わる事から生まれる集団知に助けられてきました。
特になし
入社以来、部下や後輩を持ったことが無く、また単独で動く業務が多かったので、組織をマネジメントするという経験がありませんでした。従って組織系の科目は自身の経験と重ねて想像することが難しく、発言にも苦労した覚えがあります。しかし、とにかく自分が体験したケースを投稿し、議論の呼び水にすることで、クラスの経験豊かな仲間達から意見を頂くことで考えを深めるようにしました。また、自分がいずれ組織を設計する立場になったら、自分がリーダーになったら、と目線を上げて考えるようにしました。
苦手な科目は特にありませんでしたが、全ての科目でかなり濃い内容のディスカッションが求められるので、それが大変でした。仲間との議論でも、相手の発言した内容から外れることなく、自分の考えをまとめ、それをできるだけわかりやすく伝えなければなりません。子供の頃から作文が苦手でしたので、発言を文章でまとめてきちんと伝えるのは大変でした。しかし、それもだんだんとできるようになっていきました。講義で学ぶ問題解決の手法には、如何にして相手に分かりやすく伝えるか、というスキルも含まれています。それを早い段階で学ぶことができ、その実践を心がけるようにしているうちに、少しづつできるようになってきました。
文系社員にとって難しいのが、苦手意識のある数学的な知識が求められる、『コーポレート・ファイナンス』や『統計解析課』の科目でした。授業だけではどうしても理解ができず、指定の参考書をひもとき、出された課題、試験を必死に解いている過程で、なるほど、と腹落ちできました。エクセルの活用の仕方を教えてくれるので、仕事で利用したりしているうちに自然と理解が進みました。月並みですが、せっかくの機会なので「逃げずに立ち向かう」ということと、「仕事に活用する」というのが克服のためのポイントかと思います。