自身のこれまでの業務経験において、全くの門外であった。製品の原価計算はするものの、財務諸表で経営状況を判断することは大変苦労した。レポートも大変ではあったが、同期のメンバーとAirCampusで議論して、質問にも丁寧に教えて頂き理解を進めることが出来た。同期の所属、専門も多岐に渡り大変参考になった。
正直、克服できたとは思っていませんが、少なくとも入学前よりは理解が進んだとは実感しています。『アカウンティング』は、会計の知識がゼロからのスタートでした。でも、テキストにあった「会計を学ぶことは新しい言語を学ぶことと同じ」という助言がとても腑に落ちて、気持ちは救われました。決算(BSやPL)の作り方も、やはり用語が入ってこなかったのですが、RTOCSへの取り組みや様々な分析法を学ぶ際に、「何のために使われた費用か」「割合は適切か」「今後の新規事業や成長戦略にはどういった資産配分が適切か」といった観点からの考察を求められたので、用語というより数字の意味、つまり本質を探っていけるようになったと思っています。「数字が物語るストーリー」に元々興味があったのも、よかったのかもしれません。
「問題発見思考」です。
経営スキルを学んでいく中での基本となる思考法ですが、入学前にロジカルシンキングに関する書籍などで概要は理解したつもりでしたが、自分自身がいかに過去の経験に頼ったアプローチをしていたことを痛感しました。ようは、自分が経験したことがある範囲でしか問題に対してアプローチしていなかったということです。
講座の中では、演習を通じ、「情報収集」、「分析」、「論理的帰結」の一連の流れを繰り返し練習することで、実践的なスキルを得ることができました。
講義から、本質的な問題を発見し、解決策を考えだす素地を作ることを学ぶのは、もちろん、グループワークでは、自分が経験したことのない業種や役職の視点を学友から共有いただくことで、自分の視野を広げ目線が上がりました。この学びによって、卒業後も環境の変化に対して「事実ベース」で物事を確認していくことが基本動作になったと感じています。
経営理念系の科目は苦手でした。既に26年間の社会人生活を送ってきたなかで理念が空回りする人や理念が宗教化した人などをかなり見てきましたので、無垢の心で勉強することはできませんでした。若い学友の邪魔をしない程度に議論に参加し、ノルマをこなすことに徹しました。
聞いたこともない単語がひたすら出てくる『アカウンティング』や『コーポレート・ファイナンス』は当初、かなり苦手でした。講義を聞いただけでは理解できず、時には視聴中に眠くなってしまう始末。
「このままじゃいけない」と思い、分からない単語を調べつつ、教科書や参考書を読みまくり、理解度を深めていきました。また、クラスの中にはファイナンスのプロの方もいるので、そういった方とディスカッションを重ねることで、グっと理解度を高めることができました。
徐々に苦手意識は無くなっていき、『コーポレート・ファイナンス』の最終試験では、なんと優秀回答を頂くことができました。
基本的な質問にも丁寧に対応してくれたクラスメートに感謝しつつ、ひたすら鍛えればなんとかなるもんだな、と感じました。
ちなみに、今の仕事では基本的なファイナンスの知識は必須であるため、BBT大学院で必死に勉強しておいて良かった、と感じています。
学び直しを決意し、どの科目に対しても、ゼロベースで積上げて行こうというスタンスのもと、受講しました。受講した講義は、どの科目もそれぞれ講師の方々の個性が溢れ出ており、自身の理解が及ばない事も多々ありましたが、クラスメイトとのディスカッション等を通じ、理解を深めることで、履修が完了出来ました。私と同級生のメンバーは、誰もが温かく、知識不足の私を温かく導いてくれた為、本当に感謝しています。
お金系の科目については、監査法人に勤務しながら苦手だったのですが、周囲に会計士がたくさんいるので、部下の会計士をつかまえて別途レクチャーをしてもらったり、疑問を解消して学ぶようにしました。ちなみに、その部下は違う学校で大学院に通っていたので、見返りとして人的資源管理のレクチャーをしました。
『イノベーション』については、これまで発想したことがなかったものばかりで、全然思いつかずに難しいと感じました。克服できたとは思いませんが、ACで発言するネタはないかとひたすら何かしらの情報を探していた記憶があります。
授業を複数回視聴したり、Air Search (ビジネス・ブレークスルーが保有する6000時間に及ぶビジネス動画コンテンツを検索・視聴できるツール)を活用して同様な講義を視聴したり、あとは学校推薦以外の著書なども同級生と情報をシェアして調べたりなど行いました。個人的には Air Seachで他の講義内容を聞くのはとても理解が深りました。
時間があれば良いというものでもないですが、やはり最低限の時間の投入は必要で、それが出来ず苦労しました。
仕事も忙しく、それでいて趣味の習い事なども手放す気はなかったので、結局BBTの勉強時間が割けず、
睡眠時間は足りていないけど勉強も出来ていないという状態で、気持ちばかりが焦りました。
大学院2年目に、勉強面だけでなく色々思う所があって仕事を辞め、それによってある程度の時間は取れるようになりました。
ただ、時間が出来ても、期待していた程は勉強しない、というのも分かりました。
元々苦手意識のあったファイナンス系の科目は、なるべく纏まった時間を使って着実に理解するよう努力しました。講義で解らない箇所は繰り返し確認し、それでも解らなければクラスメートに確認をしました。海外からの受講でしたが、教授陣やクラスメートとの密なやり取りのおかげで孤独を感じることなく学習を進めることができました。