入学して半年経過してもどっぷりサラリーマンだった自分の人生をひっくり返した『起業論』。どこか頭の片隅に引っかかっていた程度の起業への想いが講義を受けるごとに増幅し、クラスメイトと一緒に開催した自主勉強会から大きなうねりが起きました。
たった2ヶ月で起業家になることを決意。結局卒業を待たずに前職を退職し、起業へ活動を開始しました。
松本先生の講義は起業に必要な要素をアカデミックに解説して頂けるのですが、それよりも起業の素晴らしさ・楽しさ・苦しさ・達成感などが自分の心に突き刺さり、残りの人生を起業に捧げることしか考えられなくなりました。
またリーダーシップのあり方についての講義が秀逸で、メンバーの心に火をつけるリーダーとしての生き方「社員全員がやる気で燃えている会社が成果を出さないはずがない」を学べた最高の講義でした。
部下を通して成果を上げなければならない私にとって、講義内容が人材マネジメントや育成の潮流を踏まえている点はもちろんのこと、BBT大学院だけでなくBOND大学院の方ともディスカッションができた点は、通常の講義とは違った緊張感を味わいました。また、クラスメイトのディスカッション内容を踏まえ、川上先生から定期的に総括をいただけた点は理解度が更に深まると共に、川上先生の講義に対する真摯さを感じました。
毎週、課題としてあげられた企業に対し、自身が経営者であればという視点で、会社の方向性を決める。決められた時間での現状分析。その中からの課題抽出。そして解決策に結び付け、決められた情報の中での意思決定。経営者としての疑似体験を毎週、クラスメイトと磨き上げる事ができた、非常に内容が濃い授業でした。毎週の課題に対し、現状分析や、本質的な課題に近づくアプローチ、幅の広い解決策の提示など、色々な科目で学んだ事を活かし、すぐに使う事ができる環境が、学びの習得度を高めてくれました。
一番興味があり、単位は取れましたが成績は良くはありませんでした。ここで、学べた一番のポイントは、結論へ導く事に対する考え方です。
2つの科目は、1年次、2年次に学ぶ科目であり、どちらもPSA(Problem Solving Approach)を学びます。担当の先生が別であるにも関わらず、どちらの先生からも結論から仮定を導き出していると言われました。
順序を追って進める事で、本質的な問題に到達し、それについての改善策が導き出せる。
これは、今の業務に非常に役立つスキルだと思っていますし、今後も定期的に自分なりにメンテナンスをしていきたいと思います。
『新・資本論』の理論が実践的な事業構想力に直結し、私の理論形成の根幹となりました。「RTOCS(Real Time Online Case Study)」でも『新・資本論』の理論を実践しクラスメートと議論できたことは私にとって大きな学びでした。4つの経済空間を体系的かつ包括的に学ぶことができ、その相互作用を掴むことでビジネスを成立させる実践的な力が身に付いたと実感できました。この科目との出会いで私の考えは、おおげさな言い方をすれば「宇宙空間」を全部把握したような考え方の拡がりを体感することができました。
以前は、結論から先に述べず、要約して人に伝えなければという概念がなかったため、人の時間を奪っていたと痛感しました。『問題発見思考』でこの基本を学びました。また、限られた時間の中で経営者の立場になり物事を考える、「RTOCS(Real Time Online Case Study)」による訓練が最新の事例で取り組めたこともタメになりました。情報収集から分析を行い、本質的問題を考え、論理的に実現可能な方向性を示すことは、苦しくもあり、楽しくもありました。特に、順序立てて話すことが身についたため、子育てにおいても説明をわかりやすくすることができるようになり、日常生活でも役に立っています。
BBT大学院にて普段から行う「RTOCS」や『問題発見思考』を経て行うべき「解決方法を導くための思考法」を様々な例を取りながらも体系立てて行うことをじっくりと行わなければならないというところが頭を整理するのに非常にタメになりました。今までの経験と勘ではなく、しっかりとしたファクトを元に自分なりの打ち手を考え出さなければならない。これは業務における様々な検証などにおいてもその威力を発揮できます。
入学以前の私は、ビジネスで問題が発生した際、まさに自身の勘と経験で対策を策定していました。当然その打ち手が失敗する場合も多く、そして対策のためのアイデアが枯渇し、茫然としてしまっていました。まさにマネジメントするに値しないレベルの実力だったと思います。そんな私に課題の分析・把握、解決へのアプローチまで体系的な知識として学ぶ事が出来たのが、『問題発見思考』でした。今後の私自身のキャリアで最も有効且つ、役立つ知識であると考えています。
入学前は、職業柄、財務数値を見るケースが多く企業の外部環境を把握するという視点に欠けていました。学長科目のRTOCS(Real Time Online Case Study)では、業界の動向についても意識する必要があったため、このあたりを注視するようになりました。実際在学中に、海外で生まれた新しいビジネスモデルがすぐに日本にも普及していくのを見てきました。海外での経済動向を見ていないと、自分自身の業種で大きく変化する流れに乗り遅れるという意識を持つようになりました。
私は3年間で卒業するスケジュールを立てていたため、3年目は主に卒業研究(新規会社設立)に重きを置いていましたが、たまたま『現代版企業参謀』という科目が新設されました。大前学長が約40年前に「企業参謀」という書籍を執筆された内容を現代に置き換えた場合、どう考えるべきかを学べる科目となりますが、企業戦略の要諦が具体的な事例とともに纏められており、復習も兼ねて大変参考となりました。卒業後も定期的に振り返り学習しようと考えています。