仕事の内容や業種などに関係なく通用するスキル、また自分自身が仕事で顧客の問題解決のお手伝いをすることから、これらの科目はタメになりました。
今まで職場でも問題発見、解決について体系的に学んだことがなかったため、基礎を学べたことは良かったです。
全科目の総合力としてRTOCSが位置づけられていると私は考えていますが、右も左も分からない入学時から毎週ある企業について研究することは視野を広げるとともに、学長の思考方法の追体験にもなり、学びが一番多かったです。
BBT大学院のカリキュラムは相互に連動しているために、タメになった科目を絞り込むことは困難ではありますが、敢えて挙げれば、「RTOCS」+『問題発見思考』+『問題解決思考』、そして『戦略的人材マネジメント』です。「RTOCS」は、今実際に実在している具体的な企業、団体を題材にして、現在、そして今後訪れる様々な局面において、あなたならどのような方策を取り、判断していくのか?を考える講座でありますが、これを考えていく過程において、『問題発見思考』『問題解決思考』が必要不可欠となってきます。また、『戦略的人材マネジメント』は、講義という枠を超えて、社会生活を営む上でも業界、企業問わず、「企業は人なり」というお考えの全ての方にぜひとも受講して頂きたい講座です。
振り返るとどの科目も大変タメになりました。どれが?と問われれば『現代の経営戦略』と『イノベーション』です。『現代の経営戦略』は80年代の日本を取り巻く環境に対する洞察を、現代の経営戦略に影響を及ぼす6要素を自ら考え提示することから始まりました。成長、景気、資源、国際、雇用、技術。チャートを見ると、改めて激変の時代であることに気付かされます。現状認識をした上で現代のテーマである地域、IOT、FINTECH、民泊などの講義や議論が続き、変化の連続が常態であることに気づきました。『イノベーション』は学長の秘伝である「0から1への発想術」を直で学ぶことができ、過去の数々のブレークスルーのパターンを伝授していただけます。大前学長フリークにはたまりませんね!
RTOCS(Real Time Online Case Study)という、ある企業や政府のトップとして自社の課題解決を構想する毎週の課題は、非常に役に立ちました。その企業や業界への知見が深まるだけでなく、そもそもの思考スキルといいますか、情報収集の仕方、情報の統合の仕方、一段上の発想への持って行き方など、多方面の力がつきました。
また、学長科目はそのほかにも、昔からの大事なビジネスノウハウや、昨今の注目すべき技術動向・地域に関する課題が豊富に出るので、必死についていくので精一杯でしたが、それだけでも圧倒的に一般的なビジネスマンの先を行く知見が身についたと思います。
問題発見の科目で課題整理、本質課題の導き出し方を学んだことが仕事で一番役に立ちました。様々な意見や課題が出てくる実務の中で、それを整理し、課題をあぶりだす、その方法について学ぶことができたことで、仕事のやり方が大きく変わり、成果も出せるようになりました。
経済・ファイナンス関係は卒業要件の必修科目でもあるので、全く苦手のこの分野に力を注げたことはありがたいことであったと思います。アカウンティングの桜庭先生、コーポレートファイナンスの阿竹先生、そして、大学院の講義ではないですが補助映像としてみることができる石野先生の “ざっくりわかるファイナンス”などは、理解に時間がかかり繰り返し受講しました。桜庭先生のジェントルで熱い講義でアカウンティングを紐解いていただき、阿竹先生の経済理論では難解さに煩悶し、石野先生の講義は“あ、それでいいんですね”という感覚で挑めました。経年による脳のメモリー不足も深刻化しているため、記憶の劣化の激しさと日々戦っていましたが、ここで講義に集中して取り組めたことは貴重な経験だったと思います。
貸借対照表や損益計算書はBBT大学院入学前にも読むことはできましたが、「なんのために読むのか」「読んで、どう活かすのか」という視点が全く抜け落ちていました。指標を分析し、改善戦略を立てて実践することを目的とすると、分析の段階で「過去の推移」や「競合の状況」など指標を集めることで正しい問題認識ができるようになります。さらに、売上を事業別に、また商品数と価格に分解するなど細かくしていくことで、よりピンポイントな改善点を発見し、その解決策を立案できるようになります。入学して一番最初に学んだ『アカウンティング』ですが、いま思えば、この思考習性こそ最も基本的で重要なことであると感じています。
科目でいえば、「企業再生論」(余語さん)、「企業変革」(宇田さん)の2科目です。問題を発見し、解決策を立案することに目が行ってしまいがちですが、その解決策を遂行していくことの重要性を再認識できました。講座を通じて、お二方の赤裸々な成功・失敗事例について、クラスメイトとディスカッションを行うことで、そのノウハウ・ドゥハウを体得できることが特長です。
また、科目ではありませんが、2年間を通じて行われる毎週のケーススタディは、他の科目で学んだばかりの知識や、分析・思考力を、その週のうちにフルに駆使し、実践を通じて血肉にしていくことのできる機会でした。問題を定義し、解決の方向性と具体的施策を取りまとめる力を徹底的に鍛錬できたと実感しています。
在学時にずっと学習するRTOCS(Real Time Online Case Study)。毎週「あなたが000の社長であればどうする?」というお題に対し一週間で回答を出さなければなりません。学生同士で情報を出し合い、ディスカッションをし、それぞれが回答を出します。毎週行うことは大変ですが決断することの意志、状況判断する力が付いたと思います。
BBT大学院を選んだ理由のところでも述べましたが、大前学長が担当している科目で取り組むオリジナルのケース・メソッドである「RTOCS」が大変タメになりました。このケース・メソッドは、結局、その他の授業の集大成でもあるので、新たな科目を勉強すれば週末のRTOCSのレポートが充実してくるのが実感できました。また、そのケースの会社の社長の視点で考えますから、経営ということが身近になり、また、2年間で約100ケースを実施しますので、事実に基づいた現状の解析結果から1週間で対策を導く自信ができました。