入学当初の期待通り、ビジネスの基礎力が体系的に学べたと思います。
ウェブでのディスカッションも最初は戸惑うことが多かったですが、慣れれば言葉ではなく文字で残る議論はディスカッションに向いていると思います。AirCampusにログインする時間に関係なく議論に参加できるのは、文字ベースでのディスカッションならではのメリットです。
各ビジネススクールや大学院の教育プログラムを事前に徹底的に比較検討することなく、RTOCS・オンライン学習というポイントを最終的な決め手としてBBT大学院を選択したために、実はそれほど大きな期待も不安も抱えないままに入学し、受講を開始したというのが実態でした。また、BBT大学院をブランドとして軽視していたというのも偽らざる事実です。
そのような状態の中ではありましたが、結論としてその思いを大きく、大きく裏切られる教育プログラム、そしてシステムであり、極めつけは講師陣(教授陣)は皆さん実践型であり、他ビジネススクールで見られがちな、実践経験のない方による評論的な講義がほぼ皆無であるということも忘れてはならない点だと思います。
また、各講義が見事なまでにリンクしており、どこかの日本企業のような縦割り講座ではない点は、秀逸を極めているように思います。
これまで、学校というと「良い成績をとる」「卒業する」ことを目標にしていたと思います。BBT大学院の教育はビジネスで通用されている教授陣が教えてくださいますので「もっと教えて欲しい。」と思うことが多かったです。大前学長は勿論のこと、『起業論』の松本教授や『企業再生論』の余語先生の超リアルなお話と課題は未だに思い出します。教科ごとの各課題に対して、講義を視聴しクラスメイト+TA(ティーチングアシスタント:OBが議論の補助、補足、軌道修正をしてくださいます。)が活発にAirCampusで議論します。BBT大学院では「集合知」「集団IQ」の優位性を認識しました。活発な議論はクロスファータリゼーションと言われ(養分の掛け合いでお互いが大きく成長する意味)、実際に活発な議論を進めると、一人の脳では到達できない結論に達したり、とても多くの気づきを体験します。
仕事をしているだけでは得られないであろう多種多様な知見を得られ、また、思考の仕方についても何度も何度も反芻させられるので、思考が深くなったと思います。
上記は、おそらくどこのMBAでも変わらないでしょうが、BBT大学院ならではは以下二つ。
・仕事に本気を出しつつも、学べる。学びをすぐ仕事に実践できる。
・同じように働きながら大学院に通う志高い仲間に出会えた。
自分の空いた時間で学ぶことが出来る環境を提供してくれるBBTの教育環境は非常にありがたかったです。仕事で不規則になりがちな時でも、自分の時間に合わせて学ぶことが出来たことは、学びを続けることに役に立ちました。
カリキュラム全てにおいて徹底されていたのが「論理的思考」で、どの科目でもFACT(事実)に基づいた発言が求められました。また、全てが実践的でいい意味でアカデミックさがなかったことは大きな驚きでした。過去の事例を基に議論・研究を進めるケーススタディよりも、例えば「シリコンバレーで今何が起きているのか?」をテーマに5年後を予測し、それを基に自分(自社)がどう行動すべきかを議論するなど、「リアルタイム思考型」「未来志向型」であることがBBT大学院の大きな特徴の一つだと思います。
遠隔受講で、自分の可能な時間配分で学習に取り組めたことが継続のカギでした。日を重ねる毎に得られる学友との親近感、同じゴールに向かって困難を克服していく連帯感と、それを支えるテクノロジー、組織的に学生をフォローアップするシステム。また、講師陣の多様さとそれぞれが持っている魅力。ここが大きなポイントだと思います。ものすごいボリュームの学習内容をなんとか完了させるべく、考え抜かれていると思います。講義以外に見ることができるビジネスコンテンツの番組視聴も可能なのですが、、時間のひっ迫する中でも捨てられないところでした。お蔭でTVは全く見なくなり、指定書籍以外の読書量も激減しましたが…。
著名な方々の講義を聴くことが出来るのでとても良いと思います。普段であれば大きな講堂などで聞くような講師の話を電車の中でスマホで見ることができ、時間の使い方としては無駄がなくとても良いです。同級生も世界各国にいるので遠く離れた仲間とのディスカッションは普段の生活では味わえない刺激もあります。
一言でいえば、授業料以上の価値があったという印象です。いくら言われても経験してみなければ実感がわかないと思いますが、迷っているのでしたら一歩を踏み出してみるべきだと自信を持って言えます。おそらく同期のメンバーと話しをしても大半の方が同じような想いをもっていると思われます。
教育システムは、授業を受け、その内容についてクラスメートと議論することにより、より理解が深まるようなシステムです。また、わからなければ、特に詳しい人が説明をしてくれたりしますので、大変助かりました。
詳細は他校と比較できませんが、私の場合はアカウンティングという経営の基礎に始まり、年次ごとに応用的な内容へ進んでいき、さらに同時期に学びがリンクする形で最後の卒業研究に至るという、ステップアップを実感できました。それにより個々の科目の質が高まっていたと振り返ります。