たとえば日々のディスカッションのお陰でドキュメンテーションスキルが向上しました。メールを書くだけでも、論理構成が整っているか、ファクトが添えられているか、簡潔であるか、など決まって考えるようになりました。また土地勘のない案件であったとしても、情報を的確に収集したり課題解決の切り口を見つけたりするのが格段に上手くなりました。
まさに「答えを自らつくれるようになりたい」という入学時の目的を達成する事ができたと振り返っています。
前述したRTOCSを通じて獲得した分析手法は、もちろん自社においても十二分に活かせています。何度も実践することでテクニックの質が上がったことを実感しています。
とりわけ分析の切り口や着眼点は事業上とても重要だと思っており、自らの実践以外にメンバー全体へのレクチャー/フィードバックも行っています。くわえて、例えばイノベーションの講義で学んだ発想フレームワークなども社内研修で取り扱っています。会社全体のスキルセットの底上げに寄与できていると感じていますね。
また、戦略的人材マネジメントの講義で学んだ「満足と幸福の違い」に関するトピックは私にとって非常に示唆的であり、企業経営をする上で常に意識するようになりました。
BBTでの学びを通じて経営のやり方(How)だけでなく、経営の在り方(Being)も磨かれている実感があります。むしろ後者の方が学びの価値として大きいです。
BBTで鍛えられた思考力や問題解決力は、在学中から日々の業務で活かせています。特に「自分だったらどうするか?」という観点に立ち、経営者視点を切り口に論理的に物事を考えるという癖が染み付きましたので、入学前と後では明確に世界が違って見えるようになりました。視点を変えたアイデアや推進方法などを提言しながら相手の気づきと発想を刺激し、自組織の新事業創生に向けて邁進できています。
例えば、必要となる情報を効率的に収集したり、その情報をベースに各種のプレゼン資料やレポートをより分かりやすく表現したりといったテクニカルスキルは確実に上がったと感じています。また、打ち合わせの際などは、他者の発言を良い意味で鵜呑みにせず、その発言の根拠はどこからきているのか?それ以外の可能性は本当に無いのか?など「敢えて反対側から考えてみる」といったBBTで学んだ思考技術も役立っていると感じています。
経営者・人事担当者向けにそれぞれ「その立場において」重視する情報をまず伝えることができるようになりました。顧問先や研修件数も増加しており、学びの実感を感じています。また、様々な立場のクラスメイトと卒業後も意見交換をすることができており、自分のアンコンシャスバイアスに気づいたり、リフレーミングにも役立っていると感じます。
職場の会議の資料作りなど見てわかる変化のほか、新たな社内制度づくりや数字的な分析を増やすことなど、日々の業務の中に取り入れています。何より、新たな会社設立に向けてすでに動き出し、その新規事業計画、方針説明資料の作成は学んだことがベースにあって取り組めていると確信しています。形になって表れるものに限らず、自身のマインドの部分でも以前とは意識するポイントが変化していることを実感しています。
私は営業職であり、ご覧頂いている方もご想像しやすいかと思いますが、即実践できる知識は比較的少ないかも知れません。しかしながら、他者の意見で「議論から少し軸がずれているな」と気付く感度が高くなりました。結果的に、「それはこういう事でしょうか?であればこうではないでしょうか?」といった意見をする機会が増え、自身の意見に賛同いただける方が増えました。つまり、MBAでの学習過程で説得力が増したのだと考えております。また、2階級上のポジションの方が入るような社内プロジェクトに積極的に手を挙げています。そのような場でも建設的な意見を出せるようになったと感じています。
厳しい環境の中で2年間過ごしてきてRTOCSのノックを受けた事で経営スキルは当然ですが、実務の中でも自部門だけではなく全社を考えた上で最適解に辿り着くよう、心掛ける事ができており視座が高くなったと思います。
実務を行う上で、今まで大学院で学んだ3C分析やPEST分析などを、現状の業界の動向を分析するときに活用しています。そして、RTOCSで学んだ結論を出すときの引用の使い方など。今までは頭で考えるのが当たり前だったことを、まずは問題点を書き出してそれに対してどのようなアプローチがあるかを考え、その根拠を導き出すことです。根拠がないのであれば、自分でアンケートをするなどして、根拠を自ら作るということも、大切な作業であると学び、今でも実践しています。
システム開発の仕事が中心でしたが、今ではコンサルティングの仕事も頂くようになりました。そして、独立起業することで自身の事業戦略へそのまま活かせることができていると思います。さらに、ニュースなどを見ていても本質は何なのかという点を常に考えるクセが付き、ビジネスの行動においても先手を打って動くことができているように思います。