経営者・人事担当者向けにそれぞれ「その立場において」重視する情報をまず伝えることができるようになりました。顧問先や研修件数も増加しており、学びの実感を感じています。また、様々な立場のクラスメイトと卒業後も意見交換をすることができており、自分のアンコンシャスバイアスに気づいたり、リフレーミングにも役立っていると感じます。
職場の会議の資料作りなど見てわかる変化のほか、新たな社内制度づくりや数字的な分析を増やすことなど、日々の業務の中に取り入れています。何より、新たな会社設立に向けてすでに動き出し、その新規事業計画、方針説明資料の作成は学んだことがベースにあって取り組めていると確信しています。形になって表れるものに限らず、自身のマインドの部分でも以前とは意識するポイントが変化していることを実感しています。
私は営業職であり、ご覧頂いている方もご想像しやすいかと思いますが、即実践できる知識は比較的少ないかも知れません。しかしながら、他者の意見で「議論から少し軸がずれているな」と気付く感度が高くなりました。結果的に、「それはこういう事でしょうか?であればこうではないでしょうか?」といった意見をする機会が増え、自身の意見に賛同いただける方が増えました。つまり、MBAでの学習過程で説得力が増したのだと考えております。また、2階級上のポジションの方が入るような社内プロジェクトに積極的に手を挙げています。そのような場でも建設的な意見を出せるようになったと感じています。
厳しい環境の中で2年間過ごしてきてRTOCSのノックを受けた事で経営スキルは当然ですが、実務の中でも自部門だけではなく全社を考えた上で最適解に辿り着くよう、心掛ける事ができており視座が高くなったと思います。
実務を行う上で、今まで大学院で学んだ3C分析やPEST分析などを、現状の業界の動向を分析するときに活用しています。そして、RTOCSで学んだ結論を出すときの引用の使い方など。今までは頭で考えるのが当たり前だったことを、まずは問題点を書き出してそれに対してどのようなアプローチがあるかを考え、その根拠を導き出すことです。根拠がないのであれば、自分でアンケートをするなどして、根拠を自ら作るということも、大切な作業であると学び、今でも実践しています。
システム開発の仕事が中心でしたが、今ではコンサルティングの仕事も頂くようになりました。そして、独立起業することで自身の事業戦略へそのまま活かせることができていると思います。さらに、ニュースなどを見ていても本質は何なのかという点を常に考えるクセが付き、ビジネスの行動においても先手を打って動くことができているように思います。
大きく3つあります。一つは、現業で直接的に知識を用います。M&Aは”経営の総合格闘技”とも呼ばれ、事業戦略、マーケティング、ファイナンス、人事、ガバナンスなど、あらゆる経営の知識と実践力を用いて行われるダイナミックな意思決定です。M&Aのアドバイザーやエグゼキューションを手掛ける現業において、BBT大学院で学んだ体系的な経営スキルは大いに役立っています。二つ目は、思考力。的確なフレームワークを活用したロジカルな考え方と、既存の在り方にとらわれない大胆な発想力とを合わせて使うことで、仕事や日常で生じる問題点などもすぐに解決できるようになっています。そして三つ目は、自信。「あの多忙なBBT大学院と仕事とを両立することができた」という成功体験ができたことは大きい上に、「MBAホルダー」として意識することで、日ごろの仕事の成果や思考発信などに緊張感が生まれています。アウトプットの価値が向上したと思っています。
研究者の方とITエンジニアの方といった、異分野の専門家の間に入ってそれぞれの課題をそれぞれにわかる言葉で伝えたり、文字に起こすことで通訳ができる様になりました。それだけでなく、研究者とそのマネジメントをしている方と言った縦の関係で決裁権を持つ方に対して現場の意見をマネジメント視点でお話しすることも可能となりました。その結果、縦と横コミュニケーションを支える人として活動できています。
仕事ではMBA取得によって様々なキャリアが開かれました。これまで営業一本でしたが、営業でいながらも改めて様々な部署で様々な方が働いているからこそ成り立っていることや企業が存続していくために何をしているのかがイメージできるようになりました。また大きく変わったこととして視野の拡大が挙げられます。目にする企業、耳に入る企業がどこでどう儲けているのか、これらの企業の経営者であればどうしていこうかなど生活している中で勝手に頭が回るようになりました。このような思考をもちながら、外を歩くと、普段の風景も大きく変わり自分自身のインプットも変わるので継続していきたいと思っております。
自分の推したいプランに客観的な根拠を添えられるようになり、採用率が上がりました。
社内の会議では色々な提案が出ると思うのですが、出席者はみな真面目に取り組んでいますから大きく間違った提案がでることは少ない。声の大きさやその場の勢いで提案が採用される時もありますが、その場合はアクション段階で足並みがそろいにくいことを経験しています。一方で、プロブレムソルビングアプローチに基づいた客観的な提案が採用された場合、チームの意思統一がやりやすく、アクション段階でも足並みがそろいやすいと感じます。
注意点としては、プロブレムソルビングアプローチに基づく提案は強力な分、客観的でない提案を容赦なく封殺してしまい相手に遺恨を残すことがあります。まだまだ相手から受け入れられる提案ができていないと力不足を感じていて今後の課題です。