自分の事務所経営や運営団体内ではリーダーとしてふるまうことも必要ですが、「CEOは責任を取る役割」という余語先生の言葉に背を押されて、それ以外のことは得意な方に任せるということができるようになりました。今まではすべて自分が、という意識が強すぎて仕事の幅を狭めていたのではないかと思います。おかれた場所で咲くのではなく、咲く場所を適切に与えることが自分のリーダーシップのあり方と思い、周囲にもそれを理解してもらえることが増えました。
現在の仕事においても説明資料の作り方が大きく変わり、業務の中の「分析」のあり方が随所に変化しました。これまでも「伝える」ことはいろいろな場面で大切にしてきたつもりでしたが、論理的に、分析的に、説得力を持って伝えることをより強く意識し直すようになったことは実感しているところです。
そして「もう一度、自分で会社を作ろう」「これまでの自分を総動員した事業に挑戦したい」という決意を固め、行動に移すことが出来たことは、入学時には想定していなかった変化でした。
在学中の2年間は、学習・家庭・仕事に全ての時間を割きました。ここまで勉強をし続けたのは大学生以来ですし、仕事と家庭の役割も担うという状況は、人生で最もチャレンジングな環境でした。自身にとって大きな壁を乗り越える事ができたのは、大きな自信に繋がっています。自身で意外に感じていますが、「2年続けたのだから、今後も勉強し続けたい。勉強しない方が置いていかれる。」というマインドセットになった事が最大の変化です。今も仕事に影響のない範囲で外部イベントに参加するなど、ビジネススキルを磨く機会を得ています。また学習に使っていた朝の時間で、リーダーシップや起業に関する書籍を読み漁っています。
大学卒業し、20年くらいして大学院に行って、世の中にはまだまだ自分の知らない事が沢山あるなと実感しました。学ばずに飲み歩く、ゴルフ三昧するなど楽しいですが、それだけではダメだと気づいたのは大きな学びです。学長がよく言うように学びは今後も継続していきたいと考えています。
相手と対面で説明をすることができれば簡単なことも、BBT大学院では対面はほとんどありません。AirCampus上でテキストベースで議論をすることになります。まずは、相手がどんなことを感じているか分からないので、発言をしないと何も考えていないことになります。よって発言して相手の考えを見つけることを更に学びました。行動をしないと何も始まらないということを、学び、失敗したとしても命を取られるのはないのだから、「まず行動をする」と考えるようになりました。
MBAというビジネスが中心の学びではありましたが、BBTの学びの切り口はもっと大きな視点でした。人の知恵そのものであったり、人生そのものの考え方を教わりました。私の場合は、変化が大きく社会を見る目や考え方、それに伴う自身の行動様式、対人関係などあらゆることが変わりました。イノベーションということを自分自身が身を持って体験できたのではないかと思います。当初の目的である自身の限界突破は間違いなく達成したと自負しています。
目に見える変化という点では、継続的に学習を続けるルーティンを身に着けることができました。BBT大学院で様々な知識やスキルを高めていくうちに、自分に足りないスキルや、さらに勉強したいものが次々と出てきます。BBT大学院での自分の学習ペースが分かっているため、どの程度の時間をかければそれが身に着けられそうかの見立てもできるようになっています。「次に自分がやるべき勉強は何か」「それはどの程度の時間をかければ取得可能か」「いつやるか」を見通せるため、効率的かつ継続して学習することが当たり前の日常を手にしています。入学前まで「何を勉強していいか分からない」と迷っていた自分にとって、大きな変化です。
思考の幅の広がりによって、いかに短時間で成果を出すかを考えることが自然にできる様になりました。
無駄な時間が減り、さらなる学びをする時間が取れ、その学びが新しい成果になるといったプラスのスパイラルで活動が行える様になりました。
日々学び続けることの重要性を教えてくれましたし、答えのない時代に立ち向かっていく勇気をいただけたと思っております。何より誰と一緒に学ぶかの重要性を教えていただきました。BBT大学院で学ぶ方々は本当に様々な方面で御活躍されている方が多く、そのような方々と学ぶことだけでも勉強になります。そのような濃密な時間はなかなかないと思いますので、今後も一緒に学んでいきたいと思っています。
教えない大学院といわれるBBT大学院では、プレッシャーをかけてくるのは締切日だけです。なんと締切日のリマインドもありませんので、自分で締切を意識してペース配分をしなければなりません。そして、レポート課題の多くはこれまでの社会人人生のなかで取り組んだことのない種類のものですので、初見では完成までどれくらい時間を要するのかが読めません。これが結構ストレスでした。
締切日前日に徹夜で完成させたレポートのクオリティは当然高くありませんので、2,3日前には初校を仕上げるようにする。となると2,3日前に徹夜をする。さらに前日に見直しをしていて気がつくと徹夜。。これを複数科目で5年間繰り返していると、どんな課題でも「締切日までにはなんとかできるだろう」という自信がつくようになります(笑)。
この心持ちは実社会で答えの無い課題に取り組むことが多いマネージャー職にとっては強みになると思います。