何もないカラカラの状態まで絞られたディスカッション
私はこれまで業務で培ったスキルや知識に自信を持っていました。最初のうちは、私の貯金でどうにか議論を引っ張っていけたと思いますが、すぐにその貯金を使い果たし、カラカラの状態に。自分が培ってきたものがこの程度だったのだと痛感させられました。ただ、ここからが私の本当の成長機会でした。変なプライドを捨てゼロベースであらゆことを吸収していきました。
私はこれまで業務で培ったスキルや知識に自信を持っていました。最初のうちは、私の貯金でどうにか議論を引っ張っていけたと思いますが、すぐにその貯金を使い果たし、カラカラの状態に。自分が培ってきたものがこの程度だったのだと痛感させられました。ただ、ここからが私の本当の成長機会でした。変なプライドを捨てゼロベースであらゆことを吸収していきました。
近年アメリカのプロスポーツ界ではMBAホルダーがジョインして組織を劇的に変革していく実例を何度か目にしました。私はスポーツが大好きでプロを目指していましたが、今はプロスポーツチームの運営を担っています。スポーツ界ではスタープレーヤーになれませんでしが、ここで学んだお陰で今は、背広を着たスタープレーヤーに近づけている気がします。
毎晩深夜まで残業していた私は、入学と同時に勉強時間確保のために、思い切って毎日定時で帰ることにしました。単純に労働時間が半分くらいになりましたが、業績は深夜まで残業していた頃よりもどんどん伸びていきました。これには驚きました。そのおかげか、いろんな企業から当たり前のようにヘッドハントされるようになりました。現在はヘッドハントされた企業の取締役に就任しています。自分がこんなに早く経営者として仕事をするとは思ってもみませんでした。
「本当にやりたいこと」を仕事にしている人は1%。皆、仕事に多少の不満を持ちながら、天職に巡り合う日をそっと願っている。私もその一人でした。ここに入学しても、見つかりませんでした。自ら探して見つかるものではなく、感度のよいアンテナをはり、巡り合ったときにすぐに行動できる準備をしておくことです。私にとって、それがBBTでの学びでした。今、46歳にして私はようやく巡り合うことができました。
私は会社を廃業させた経験があります。当時は最良の決断をしてきたつもりでした。ただ、私のせいではなく世の中が悪い、社員が悪い、なぜ誰もわかってくれない?振り返るとこんな風に考えることが多かったと思います。ここでの学びは、「自分の思い込み」という思考の檻を完全に取り除いてくれました。今思えば、本当に「痛い」社長でした。当時の社員の皆さん、本当に申し訳なく思います。
例えば、ハーバードでMBAを取り、CFOを務めた会社ではジャック・ウエルチと対等に議論を交わし、その後、現場を知りたいと一社員として製薬会社でやり直す。経営者も歴任し、現在は起業。こんなダイナミックな先生が、1:1で自分に直接教えてくれる。
これまでは会社にしがみついていないと生活ができなくなると思っていました。ところが、BBT大学院を卒業してからというもの、ヘッドハンターからも頻繁に声がかかるようになり、会社にしがみつかなくても生きていけるという確信を得ました。いいやり方かどうかは別ですが、「いつでも会社を辞められる」という武器で、よりチャレンジングな業務をやらせてもらえるよう、会社と交渉ができるようになりました。
ここでのトレーニングの一番の成果は、あらゆることを即座に整理し、ごく短期間で結論を出す力なんです。クライアント様から2週間くらい必要ですよね?という提案書も3日後に提出すると、なんでこんな短時間でできるんですか、と驚かれます。どんな業界のクライアント様だとしても、短時間でも自信を持って、「もし私があなたの会社にいたとしたらこうします」と言えるようになりました。
禁煙すると突然周りの人が「我慢すると健康に悪いぞ!」といって、タバコをくれる。外部で学ぼうとすると、経営のことなんか学んだって意味ないと、勉強しない人から言われる。日本にはこのレベルの人がたくさんいるけど、ここに来る人は次元が違います。今、努力しなければ、この先を楽しめないと思っている人たちばかり。まるでうまいビールのためにサウナで必死に耐えているみたいに。笑
もしかしたら通学形式の学校では「一度も話したことがない人」がいるかもしれません。BBTはオンライン上で100人単位のクラスメイトとディスカッションを進めます。住んでいる地域もバラバラ、職業や年齢もバラバラ。個人の見た目や性格などを飛び越えて、全員と一気につながれるのは、オンラインだからだと思います。
私が当校への入学を躊躇していた理由は、お金に余裕がない、時間がないでした。入学して数ヶ月後に初めて同期らと話をした時、口をついて出た言葉が、皆「なぜ、早く入学しなかったのか!」でした。私は当時言い訳をして、限られた時間を無駄にしていました。後々、気が付きましたが、正当な理由はどうにもならないことで、言い訳はどうにでもなること。私の理由はいずれも言い訳でした。
自分自身も成長する意欲はかなり高いと思っていましたが、そんな人間はザラ。クラスメイトの発言でその一つの発言がどのぐらいの時間をかけたのかも丸見えになるので、刺激を受けまくりながら、心の底から楽しんで学習ができました。MBAで学んだことはいずれも実践で役立ちますが、向上心の高い集団から一生学び続けることの重要性と必要性、さらにはこの集団とのつながりもかけがえのない財産となっています。
ビジネス上の課題を突破することは以前に比べて格段に精度は上がりました。ですが、有志で監督を務めている万年最下位の少年野球チームにも組織論や人材マネジメントが通じるとは思ってもいませんでした。戦えるチームになっただけでなく、チームを巣立った子供たちが、その後も自ら考え行動し成長を遂げています。まさに「もしドラ」ならぬ「もし大前」を実践できるなんて思ってもいませんでした。笑
無理難題を言われる業務は嫌がる方が多いと思いますが、今ではむしろそれを楽しんでやっています。途中からプロジェクトに参加させられて嬉しい人はいないと思いますが、私はむしろ難題な業務ほど燃えます。途中参加の場合、始めは誰も相手にしてくれません。ただプロジェクトは進むにつれ事実や本質を見落としてしまう部分が多々あります。私が現状をわかりやすく整理し伝えてあげると、一気に私の存在感が高まります。
皆さん仕事を持ちながら勉強をしています。出張で世界を飛び回ったり、大きな仕事を抱え、一体この人のどこに時間の捻出の余地があるんだろうと思う同級生に限って「忙しい」とは言わないんです。自分に対して言い訳をしない、ビジネスパーソンとしても魅力あふれる人たちに囲まれたことで、自分もこれまでの限界を超えてやろうと思えました。
大学院で学ぶ前は、組織で人を動かすには持って生まれたカリスマ性が必要だと思っていました。でもそうじゃなかった。天性の才能がなくても、そこには理論があり、知恵があり、想いがある。思い通りに動いてくれなかった人やチームとの距離が縮まり、「成果」という形に変わったときは感無量でした。経営陣となった今でも、チームの力を最大にできることが大きな武器となっています。
入学当初を振り返ると、議論での発言やレポートなどの「アウトプット」に無駄が多く、突っ込みどころが満載です。しかし24時間365日続くオンラインでの学びを通じ、徐々に余計なぜい肉がとれ、筋肉質なアプトプットに変わっていきました。まさに筋トレと同じで、正しくトレーニングを続けないと、ダイエット失敗、一時的な効果があってもリバウンド、なんてことになってしまいますからね。
毎週、「もし自分がこの会社のトップだったら、どう経営の舵を取るか」を問われ続けます。2年間で100回社長をやるので、自分が実に経験豊かな社長になった気持ちになってしまうんですよね。自社の経営陣に楯突いて経営戦略に口出ししたこともあります。結局、自分で経営したいという思いが強くなって起業してしまいました。
ここでの学びを一言で表すなら、「楽し過ぎる」です!もちろん勉強は大変でしたよ、でも楽しい方が圧倒しています。議論を重ねるごとに得られる学友との親近感、困難な課題を一緒に克服していく連帯感、ビジネス書では読み解けない目から鱗の本音の講義、それを支える学習システム!40年間でもっとも勉強し、初めて「学び」を楽しいと感じた2年間でした。
在学中は、自宅はもちろん、通勤時間や歩いている時間まで、ひたすら頭をフル回転させ、常に何かを考えている状態でした。よく「勉強時間はどのくらいでしたか」という質問をいただきますが、「考えている時間」も勉強と言うならば、2年間、起きている時間はずっと集中して勉強し続けていた感覚です。おかげで、修了後に「BBTロス!笑」になるほどでした。
大前学長から直に「イノベーション」の手法を一つひとつ学びました。世の中にインパクトを与えている様々なビジネスモデルの根源(イノベーション)を発見でき、かつ自らの企画にも活かせたときは、本当に嬉しかったです。自分には全く無かったこの発想と思考は、私の人生の中で得た最高の宝の一つです。
正直、将来やりたいことなんてなく入学したのですが、志の高い仲間に刺激を受けて自分も何かにチャレンジしたくなりました。それは起業という選択肢でした。もちろん起業など考えたこともないですし、ましてや自分ができるなんて一切思ってもいませんでした。BBTで学んだことで、誰から言われたわけではないですが、「やりたいことをやってもいいよ」という許可証をもらえたように思っています!
ランチや飲み会の席での他愛もない会話が苦手で、特に女子会は早く終われーって感じです。なんとか合わせますが、本当は世界経済やこれからの日本、ビジネスについて深く話をしたいと思っていました。私が普通ではないことはわかっていましたが、ここの学友たちはもっと普通じゃない、私のこういった問いかけにすべて全力で答えをくれます!しかも私の考えなど遥かに超えるレベル感で。ここでの充実感は半端なかったです。
役職が上の人、声が大きい人が語る内容が採用され、全員の総意となる会議や議論にうんざりしていました。ここでの議論は、意見があってもファクト(論拠)がなければ発言を許されない。これが本当にすごかった!みんなが必死で理論武装し、議論を重ねていくうちに自ずと良い方向へと進んでいった。今では会社の会議のファシリテーターを買って出て、不毛な会議を一掃しています。
以前の私は、自分の会社のみでしか通用しない不安・不満・愚痴を多く抱えていました。いわゆる「サラリーマンのOS」を積んでいたのだと思います。しかし、BBT大学院で学んだことで、サラリーマン的な不安・不満・愚痴は無くなりました。社内で不満があるなら、自分でそれを解決しようと行動している自分に驚きました。グローバルリーダーのOSに書き換えられたのだと感じています。
戦略的思考や英語を身につけたことで、これまで思い込みで決めていたことも冷静にそして客観的に判断できるようになりました。既存組織で重要視されるよりも外部のチャネルを広く持つことができたおかげで、今までは門外漢だった業界にもつながりを持つことができました。全くダメだった英語力も相当向上したので、英語の講師も社内外で行っています。
「変化」や「チャレンジ」という言葉の心地よさとは異なり、実際に自分がその渦中にいると、それなりに痛みや苦痛を伴います。ここでの勉強も、会社での新規プロジェクトも、すべて変化するためのチャレンジです。変化を「前」、「中」、「後」に分けると、最もワクワクするのが「前」、最も辛いのが「中」、そして、最も意味を持つのが「後」です。「変化後」を楽しんでます。
週に20~25時間の勉強時間を確保するためのカギは「効率性」にあると考え、仕事とプライベートの時間を徹底的に見直しました。非効率な業務はやめ、人付き合いも回数と優先順位の整理をし、1日24時間をいかに有効に使うかを追求していきました。一日を有効に過ごすには体力も必要、と考えて入学をきっかけにランニングを始めましたが、体重は10kg減、さらにフルマラソンを4時間で完走できるまでになりました。入学をきっかけに生活すべてを効率化して生まれた嬉しい副産物です。
テキストベースでの議論は思考の過程を「ビジュアル化」せざるを得ません。頭の中が丸見えになってしまいます。そのため、大企業だろうが、すごい役職や経歴だろうが、論理が通っていないことも分かってしまいます。今振り返ると当時の自分がいかにバカだったのかがよくわかります。笑 そのぐらい成長したんだと実感できるのも嬉しいことですが。
つくづく形だけの業務をやっていたと思う。統計解析を学んだ翌日に、自社で取ったアンケートを見直したところ、解析しきれていないデータ、加工しないと意味がないデータが山ほどありました。分析をしてみたら出てくる出てくる、今まで勝手に思い込んでいたことと異なる事実が。一事が万事で、こういったことが山ほどあることをBBTの学びで気づくことができました。
勉強70%、仕事25%、家族5%といった具合。当初は呆れていた夫も、次第に応援してくれるようになりました。結婚後、こんなに一生懸命になっている私を見たのは初めてだったようです。また、いままで私が仕切っていた業務を若手職員が担当してくれたため、2年間で若手の急成長が見られました。わき目もくれず、PCに向かっていた姿を応援してくれていたのか、仕事の仲間も家族も修了式には一緒に涙を流して拍手してくれました。
試験問題で自分の仕事の課題を例に取って回答をまとめていると、これ自体が仕事に使えるのでは?と気づきました。課題を解きながら、業務をしているような感じでした。実践的な大学院であるとは十分承知していましたが、学びと実践の重なりの部分が多く、とても驚いたものです。
とにかく学ぶ時間を捻出することが最大の課題でした。移動時間やトイレに行く時間までも、課題や議論、アイデアを常に考えている日々でした。その習慣のお陰で、今ではどうしてそんなに早く仕事ができるの?と言われる毎日です。
いやみな言い方ですが、会社の愚痴や不安ばかり言っているような志の無い人との付き合いにはうんざりしていました。しかし現状に満足しない志の高い同窓生らは、いつもWILLを語り、その実現に向けて動ける人たちです。このまま会社員生活をしているだけでは、絶対に得ることができないネットワークは私の希望です。
エンジニアとして33年会社に尽くしてきました。その間、事業部の撤退、分社化、出向、会社自体が買収もされました。モノ作りが好きでエンジニアになりましたが、研究開発の中止、専門外の業務、モノ作りを理解していない経営陣。「経営がそんなに偉いのか!私達エンジニアは何なんだ」。 反骨精神からですが、経営を学ぶことで、周りの変化に翻弄されない生き方ができればと思い、この歳(55才)で入学を決めました。
通勤時間を講義の視聴や同級生の発言チェックに充て、スキマ時間を徹底活用していました。どんな満員電車の中ですら、学べる。どんな場所でも、そこを自分の書斎にすることができる。それがBBT大学院のオンライン学習のすごいところだと思います。
入学前の私は問題が起こるとそれに翻弄されてしまい、不安ばかりが募っていました。しかし問題解決のトレーニングを日々積んでいく中で、どんな困難な問題でもしっかりファクトを集め、本質的問題を発見することができれば、解決できない問題はないと体現できました。おかげさまで翻弄されていた自分は一体どこにいったのか、と思うほど、今では問題を解決することが楽しくて仕方がありません。
社会人になって以来、同じ会社の人としか交流を持っていませんでしたが、BBTに入って異業種の方たちの様々な視点をみることで圧倒的に視野が広がりました。自社内に閉じこもったままでは、世の中に対する自分の価値を高めることは、到底できるものではなかったと思っています。今の時代、一社に留まる選択肢の方が少ない中、自分の価値をいかに高めていくかがリスクヘッジになると思います。
今後の事業展開を考えていくうえで、他の人とは違った視点で物事を判断できるようになったと思います。周りがやっていることに流されて判断することが多かったのですが、今では事実に基づいた情報から他の人が思いもつかないような斬新な打ち手を出して実行できています。思い付きの行動で的はずれになるのではなく、あくまでも事実に基づき、論理的な判断をしているので大きく外すということもありません。
海外出張の多い私には、オンラインMBAは最適でした。出張で行った、だだっ広いデカン高原でも、そこが自分のキャンパスです。最高の景色の中で勉強できました。方やバンコクでは、外出禁止が続き仕事もストップ、逆にホテルにこもり、たくさん勉強できました。これもすべてオンラインMBAならではだと思います。
公務員だった私が「起業する」というと周りは笑った。「ビジネスを知らない公務員が起業なんてできるわけがない」。皆そう思っていたのです。しかしBBT大学院で学んだおかげで、この無謀ともいえる挑戦を簡単にできるようになりました。起業して数年経ちますが、以前笑っていた周囲の人たちも、今では尊敬の眼差しです。
いわゆるMBAの知識として学ぶことは3%。英語で言うならアルファベットが書けるのと同じくらい、必要最低限のことだと思います。ただ、一緒に議論し苦楽をともにした仲間から受けた多くの刺激が、知ることのなかった世界へ連れて行ってくれたと感じています。「起業」なんて全く考えてこともなかった私が、同期の起業をきっかけに実現させてしまったくらいです。
私がBBT大学院に入学したのは50歳を過ぎてからです。大学受験のときも含めて、人生でこれほど学習に時間を費やしたことはありません。しかも仕事を抱えながら。振り返れば、良くこんなことやったな、できたな、と思います。成せばなる、でしょうか。年齢に関係なく、限界を勝手に作ってはいけないと思いました。この事は、私にとって何ものにも変えられない自信となっています。
仕事で失敗しないためにMBAを学びましたが、それは間違でした。当時は失敗しても干されない上司や経営陣が不思議でしたが、失敗なくして、チャレンジングな仕事は絶対にできません。今、私は失敗から得たもので新たな戦略を生み出しています。部下に「またダメでしたね…」などと冗談で言われますが、その次に出てくる言葉は、「これで、いよいよゴールが見えてきましたね!」です。
これまでの自分は何をやるにも自信がなく、切羽詰まっているような状態でした。この学校で様々な視点や視座を得るうちに、今までの自分は半径50mぐらいの視野しか持っていなかったように感じました。袋小路の思考で自分を追い詰めていましたが、広く高い視点は、抜け道を教えてくれます。それがいつしか自信となり、今では精神的な余裕も生まれました。
会田教授の言葉「リーダーシップにポジションは関係ない。その場、その時で発揮するもの」。実践してくださいと言われましたが、役職を持たない私がどうリーダーシップを発揮すればいいのか、その答えは身近なところにいくらでもありました。社内会議の場、業務改善提案、お客様とのやり取り、ようは常に当事者意識を強く持ち、ありたい方向に周りを率先して引っ張るということだったのです。
自分の全エネルギーを傾けられるものにめぐり逢いたいと常々考えていました。ただ、それは何がやりたいのかが明確ではない裏返しでもあります。学びは手段ではありますが、私の場合は目的でした。まずはこの大学院をクリアすることに全力を傾けることにしました。あくまでも120%のエネルギーを注ぎ込んだ結果ですが、今ではやりたいことがはっきり見え、それに向けて120%で取り組んでいます。
自分の思考のカタマリをほぐし、視点を高めさせてくれたのは講師や同期生でした。自分の業界のことしか知らなかった私は、50歳を過ぎてこんなことを知らないのか?と思われたくない一心で、議論に参加できずにただただ傍観するばかりでした。見かねた年下の同期が、「ここでは恥かいた方が得ですよ!」と励まされ、お陰で一念発起できました。新たに見るビジネスの世界はとても新鮮で驚きの連続だったことを思い出します。
ここでの議論はすべてが文字ベース。思考のプロセスまでもが見える化されます。ある企業の戦略を立案する議論で、今までの自分の意見を全否定して結論を180度変えました。議論のアーカイブを見返すと、事実の見落とし、単一方向でのアプローチに固執していたことがひと目でわかりました。結論だけにフォーカスすると、同じ誤りの思考を繰り返してしまいます。自分の思考の癖も矯正できる画期的な仕組みだったと思います。
講義に関するディスカッション以外にも、自分の業務の相談をクラスメイトにすることがあります。その時、オンラインだからこそ、一つの相談に対して50人を超えるクラスメイトからヒントやアイデアをもらうことができます。しかも、相談を投稿してからたったの一晩で。