現在はビィクトリア郊外に位置するインターナショナル・バカロレアを提供する私立、ボーディングスクールで海外からの生徒募集や学校間の提携業務に従事しています。仕事柄、海外出張が多く、日々、多種多様な人種の方と接していますので文化、言語を越えた相互理解が求められる仕事です。21世紀に向けて人を創る仕事ですので、やり甲斐を感じながらも高いコミュニケーションの能力が求められますので、色々な意味でチャンレンジングな日々を送っています。
出身は香川県高松市でカナダに引っ越す以前は岡山県に在住。日本では教育機関の短期海外研修プログラムのコンサルティングやプロモーションに従事していました。仕事柄、日本を含めたアジア諸国に出かけますので、それぞれの国の教育制度には高い関心を持っています。プライベートでは少年野球のボランティアコーチをしており、野球、ゴルフが趣味です。
30代の頃、当時勤務していた企業でアメリカのMBAホルダーが数名いましたが、MBAホルダーは机上の空論が多いと感じており、実用的な修士だとは感じておらず、どちらかというとMBA反対派でした。その後、30代後半でカナダに在住することになり、日々の業務の中で、異文化を理解することが当面の課題になり、またたく間に時が過ぎ去りました。2013年の後半にたまたま、知人との会話の中で「これからはマスターぐらい持っていないと」と言われ、今後の事を真剣に考えていない自分に気がつきました。これからの約20年を真剣に考えないといけないと思い、一発奮起してMBAを取得しようと覚悟を決め、カナダ又は日本の大学院で、仕事をしながらでも取得できるという条件の元でリサーチを始めたところ大前学長が経営されるBBT大学院に出会い、説明会参加後に出願を決めました。
自身の中でMBAは単なる学問ではなく、実社会で活用できることが重要という考えがあったことと、大学で経営学を学びましたが、実社会ではあまり役に立たなかったことから、専門教科学習ではない修士を期待していました。説明会で、卒業生からの話しやBBT職員の方からの説明で、何度も「実用的である」ということが確認できたので、出願を決めました。また、自身の仕事柄、今後益々、異文化の中でのコミュニケーション能力や交渉するスキルが必要と感じましたので、経営管理ではなくGMBAを専攻と決めました。
1年目は財務会計に詳しいクラスメートから日々のオンラインキャンパスで色々と質問をして教えて貰いました。また、自身でも週末には時間をかけ、テキストを読み漁り、有価証券報告書の分析方法や基本的な考え方を学習しました。2年目は英語で『Corporate Finance』を取得しました。ここでもクラスメートや教授に質問を投げかけ、不明な点は教えて頂きました。2年目の『Corporate Finance』では1年目に財務会計を学習していたことで、抵抗感は少なく学びも多かったと感じています。
Ethics,Mission,Vision,Valueは何となく頭の中では理解できていても組織の中では、適格には活用されていない現状が多く、それが企業の不正を生む原因になっていることを実例を通して学びました。経営に携わる人材やリーダーには非常に重要な要素であり、常にEthics,Mission,Vision,Valueが適切に運用されているかどうかを確認しつつ経営や人材の舵取りを進めていくことが重要です。利益至上主義に走る経営者やリーダーになってはいけないという事を痛感した教科でした。また、経営者やリーダーは社員の仕事における成果だけに重きを置くのではなく、Mission,Vision,Valueを組織に浸透させ、社員がMission,Vision, Valueを正しく理解しているかを常に確認することの重要性も学びました。
オンラインが中心ということで、日々のコミュニケーションがどの程度まで深くできるのかということが心配な点でしたが、クラスメートとのやり取りで解決できることが多くあったことから、分からないことは恥ずかしがらずに聞くという姿勢があれば深い学習ができると感じました。また、日々オンラインでしか会話しない仲間と実際に会うともっと理解が深まり、その後の学習にもプラス面が多かったと感じています。BBT大学院のオンライン学習システムは期限を含め、タイムリーな機能であり、かつ、精密に構築されていますので自身の積極的な姿勢があれば、有益と感じています。自身の時間管理機能も向上したと感じています。
出張時以外の週末は家にこもり、土日、祝日は平均7時間以上の学習をしていましたので、家族、特に子供達との時間は犠牲になりました。ここの部分では理想的な時間配分は出来ませんでしたが、2年間という限られた時間でしたので、致し方なかったと感じています。その点で家族の理解を得られた事には非常に感謝しています。
2年目はクラスメートとのスカイプでのディスカッションも多く、日本が17時間進んでいることから時間調整に苦労しました。また、9月から3月までは毎月海外出張があり、時差ボケ、仕事、そして学習の時間調整が必要であり、ここでも自己の時間管理能力を鍛えることができました。出張に出る前にはiPadに講義をダウンロードしておき、ネット環境がない機内ではひたすらダウンロードした講義を聞く時間にあてました。24時間アクセスが可能なオンラインキャンパスを有効活用することで時差などの時間的な制約を調整しました。
仕事柄、異文化を意識したコミュニケーションが重要であり、又、異なる文化を持つ人々との交渉毎も多いことからGMBAで学習したNegotiationスキルの向上に日々挑戦しています。また、組織の理念と自身のMission,Vision,Valueを常に確認しながらのゴール設定を意識しています。思考の点では事実に基づいた分析をすることの重要性を忘れず、結論を導くこと。そして、これからの20年を見据えて、本当に社会貢献ができる仕事をしていきたいと強く感じていますので、BBT大学院で学んだことを生かしながら新しい目標に向かっています。
学習においては事実に基づいた分析から結論を導く思考回路を徹底させること。そして時間管理の重要性を学びました。仮説を立てる際に、事実に基づいた分析が必要であり、憶測や推測だけの仮説では意味がないこと、そして思い込みを捨てるという思考回路は非常に役に立ちました。これは毎週のRTOCS(Real Time Online Case Study)で鍛錬する場があり、時間も限られていることから時間管理能力も試されました。RTOCSは古いケースではなく、新しいケーススタディーですので、今、実際に起こっている事象に対応する能力を磨くことには最適であり、変化が早い今の世の中では有効的な学習ができたと感じています。
これからの20年も教育に従事していくことになりますが、自身がBBT大学院で学んだ実用的なスキルはグローバルな人材を育成することにもそのまま当てはまると考えます。真の意味で社会貢献できる人材になる為には「貢献」するという姿勢が大事であり、何かを人に与えたり、よい影響を残す事ができる人になりたいと考えています。その為には常に自身がMisssion,Vision,Valueに照らし合わせた行動ができているかどうかを確認しながら仕事を進めていくこと。最終ゴールは「日本の封建的な教育を180度変えること」が目標です。
自身が実際に経験して感じているのですが、人間は自分も含めて、「今は忙しいから」という思考回路に陥り易いです。物事を先送りすることにより、やりたいことや、やらなければいけない事が中々完結できないというサイクルに成りがちです。自身の場合は、知人の言葉に触発されてMBAを取得したというのがきっかけでしたが、始めたのが50歳でしたので、絶対に2年で卒業するという信念のもとでの入学でした。クラスメートのほとんどが私より若い人達であり、学習中は年齢の事は気にせず、教えてもらうという姿勢で望めたことはよかったと感じています。これからMBAに挑戦する方には以下の言葉を贈ります。
1)今年から始めて下さい。
2)BBTでは学習だけでなく、人脈も構築できます。
3)事実に基づいた思考回路で考えることができるようになります。