私は現在は、経営コンサルタントとしてクライアント企業の研究開発戦略立案、営業改革、マーケティングプラン作成等のテーマで課題解決に従事しています。
大学時は薬学部を卒業し、修士課程終了後、医学系研究科にて中枢神経系(脳)の基礎研究を行っていました。博士取得後は外資系製薬企業に研究員として3年半勤務し、糖尿病、リウマチ、希少疾患の治療薬の研究開発に従事しました。もともと経営に関心があったため、研究から本社の経営企画、マーケティング本部などに異動したいと考えていましたが、経営を突き詰めたいのであれば、一つの会社でキャリアを積んでいくよりも、幅広い会社を見れる経営コンサルタントの方が、より適していると考えました。そこで、コンサルティングファームに転職し、現在に至っています。
経営コンサルタントへの転職を志していたものの、私はもともとは研究者であり、経営や問題解決に関連する知識や経験は皆無でした。そのため、転職のインタビュー対策として、最初にBBTが提供している問題解決力トレーニングプログラムを受講しました。そこで、講座があまりに素晴らしかったため、経営について体系的に学ぶためにMBAを取得できる大学院にも入学することにしました。
著書を通じて大前学長の素晴らしい考え方に感銘を受けており、直接指導を受けられるBBT大学院に迷わず決めました。また、入学当時は静岡県に在住していたため、遠隔学習で学べることも大きな理由でした。
特定の科目に対する苦手意識はありませんでしたが、研究者であるがゆえに全くの無知識から勉強を開始したため、最初はクラスでディスカッションしても、ついていくどころか、用語すらわかりませんでした。用語を調べ、わからない点は質問するという地道な繰り返しで、克服できました。
正確には科目名ではありませんが、大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」が挙げられます。経営課題に対して1週間という短期間で答えを出すというトレーニングを毎週積み重ねることで、自分なりの未知の課題を考えるアプローチができていき、考えるスピードが飛躍的に上がりました。これが転職の成功にもつながりました。
自分に不足していた知識やスキルを補うことができたという点で、BBT大学院の講義・演習は素晴らしいものでした。今の自分を作ってくれた大きな一つの要因です。強いて言うならば、リーダーシップや実務マネジメント関連の講義がない点が課題だと思います。
基本的にはどれも疎かにしたくなかったので、通勤時間に教科書を読んだり、課題の構想を考えたり、仕事の隙間時間にAirCampusでディスカッションしたりして、少しでも時間を捻出するように努力しました。どうしても平日に時間が取れない場合には土日に取り戻すようにしていました。
AirCampusでのディスカッションにクラスメートがどんどん投稿していくので、全てを読み切ることはほとんど不可能でした。今思い返せば全部読もうとすること自体に無理があったと感じていますが、当時は全部読むよう努力しており、大きな労力を費やしていました。
経営コンサルタントとしてクライアント企業の課題解決を実践するにあたって、学んだことは全般的に自然に活きていると言えます。おかげさまで異業種からの転職でしたが、無事経営コンサルタントとして仕事をすることができています。
問題があっても、きちんと考えれば解決できるという自信がついたので、仕事でもプライベートでも何が起きても怖くなくなりました。お陰様で前向きに生きられるようになったと思います。
現在は経営コンサルタントとして勤務していますが、将来はプライベートセクター(ビジネス)を卒業して、パブリックセクターで働きたいと思います。発展途上国の医療インフラ構築の支援などに従事したいです。
入学前に想定しているよりはるかに勉強が大変です。それでもやってみたいと思うようであれば是非入学して、飛躍のきっかけにしてほしいと思います。お金もかかることなので本当に自分に覚悟があるのかどうかを見極めて入学されることをお勧めします。