現在は日本企業(モータ製造業)の韓国駐在員として韓国大手顧客への営業を担当しています。韓国には2003年~2011年の約8年間働いておりましたが、2013年4月より再び韓国にて仕事をして現在に至ります。業種は一貫して部品(モバイルディスプレイ、モータ)メーカーですが、職種はFAE、開発、顧客技術支援、マーケティング、営業と色々経験してきました。
今のまま経営感覚、論理的思考力を備えることもなく、一介の担当者としてやっていくことで果たしてビジネスの世界で生き残っていけるのかという不安を大きく覚えたことです。具体的には、2003年に韓国駐在となり韓国顧客に対するFAEとして主に顧客の要求を聞きながら将来必要な製品仕様の提案を本社に行いました。しかし顧客の要求をしっかり聞き自信を持って本社に製品仕様の提案を行ったがうまく賛同が得られずうまく進まないことが多々ありました。賛同が得られなかったのは、なぜその仕様の製品が必要なのか、自社としてどのような戦略を持って顧客対応すべきかという論理的な分析・論理的な提案・説得が足りなかったからだと感じておりました。
理由は3つです。
①大前学長ほか、実際に経営、コンサルティングに関わっておられる方から机上の空論ではない実務に直結する講義を受けることができること。
②入学当時(2009年)、一番身につけたいと感じていた論理的思考力を鍛えることを明確に打ち出している大学院はBBT大学院のみであったこと。
③韓国に住んでいたため通学は不可能であり、通信教育で時間、場所を気にせずにMBAを学ぶことが出来たため。
入学時に身につけたいと思っていた論理的思考を学べた「問題発見思考」と「問題解決思考」です。答えややり方を覚えるのではなく、自分の頭で考えながら何度も繰り返し学びました。
総合的なMBA能力が問われた「卒業研究」です。論理的思考、経営戦略、アントレプレナー、マーケティング、財務、組織人事などすべてを駆使して取り組む必要があり、個別の科目で学んだことの集大成として取り組むことができました。
MBAというタイトルを取るためではなく、リアルタイムに仕事、プライベートで活用でき、将来なりたい自分をきちんと考えることができる能力を身につけることができた教育だったと思います。
正直BBT大学院で学んでいる間、家族(プライベート)は完全に犠牲になり、好きな旅行にもほとんど行けずじまいで、家族には迷惑をかけました。しかし私の目標に対して、家族が理解をし続けてくれてなんとか卒業できました。
しばらくAirCampusを開かない、講義を聞かないという状態が続くと、ずるずると時間だけが過ぎてしまい、学ぶことが億劫になってしまいました。そのために再履修科目もありました。
今までであれば社内の上司が言ったこと、顧客が言ったことや声の大きい人の意見がなんか違うと感じていても流されてしまいがちでしたが、物事を客観的に考えて判断できるようになり、自分だったらどう考えるという意見をしっかり持つようにできるようになり、具体的な行動に移すこともできるようになってきたと思います。
入学当時の「日本と韓国とのビジネスの懸け橋になりたい」という目標に対して、卒業研究では「九州企業の韓国進出支援」というテーマで取り組んだことでインタビュー、アンケートを通して多くの方とのつながりができ、目標に向かって一歩前進することができました。
私のキャリアゴールは、韓国にいながら日本と韓国を結びつけるビジネスに関わることです。具体的には、韓国に進出したいと考える日本企業(経営者)に対して、個別のニーズを踏まえて以下のサービスを提供しうる人材になりたいと思っております。 ①韓国進出に最も重要な決定要素である韓国でのビジネスチャンスに関連する産業情報の提供。 ②各企業の韓国進出マスタープランを作成し、最後まで密着したフォローサービスの提供。 ③日本、韓国のどちらにも偏らない、純粋にビジネスとして成功するかどうかに着目した客観的な視点でのアドバイス提供。
BBT大学院に入学してくる人たちは、周りに流されることなく、自分の目標や意思をしっかり持った人たちの集まりだと思います。その仲間と切磋琢磨しながら得ることができるもの(能力、人脈)は将来かけがえのないものとなると思います。