入学当時は、グローバルに展開するエレクトロニクス機器やエンターテイメントを提供する企業の情報システム機能会社に所属しており、事業継続性強化を目的に日本からシンガポールへデータセンターを移設するプロジェクトのため、シンガポールに4年間赴任をしていました。現在は縁あって生命保険会社の情報システム部門に転職し、システムの運用とプロジェクトマネジメントに従事しています。
シンガポール人の同僚が、会社を休職してまでMBAを取得し、スキルを修得していました。自己研鑽とともに貪欲に昇進を狙っている姿を見て、社会人になってから学びを止めている自分はグローバルな市場では勝てない、と言う危機感を感じました。私の場合はMBAを取得するためというよりも、実務に即使えるスキルを学びたいと思っていました。
学びのために現地の通いの大学院に入学する選択肢もあったのですが、時差や通学時間に縛られない学びを実現でき、大前研一学長や実務家の教授陣の知己に触れられ実務に役立つスキルを得られることから、遠隔教育をしているBBT大学大学院しか考えていませんでした。
実際のビジネスを遂行する上できれい事だけではだけでは物事が進まない事に直面することはよくある事だと思います。ビジネス・エシックスで学ぶ様々なケースにおいて自分の置かれている状況を重ね合わせてみると、どうしてもきれい事を議論している様に思えていました。しかしながら学友との議論を重ねる内に自分のバイアスも取れていき、様々な立場での様々な意見を基に自分なりの結論を出していくことが出来る様になって行きました。
実際に目の前にある課題をどう定義し解決していくか、というプロセスを教えてくれた『問題発見思考』『問題解決思考』という科目が今でも役に立っています。常日頃、この課題の本質は何か、と言うことを考えていると問題解決の糸口が見えてくようになりました。しかしながら、プロブレムソルバーとして会社や社会に役立つ人材になれるようにまだまだ研鑽していく必要を感じています。
40代になり会社の中でも管理職相当になると、正直言ってアカデミックな学びはあまり必要ありません。自分が学びを通じて会社や社会にどう貢献できるか、を考えると、実践的な知識を得られるBBT大学大学院の講義や議論は期待を上回る物でした。講義をダウンロードすればどこでも学べる、と言うのも優れたポイントだと思います。
海外赴任中は必然的に家族全員で行動することが多くなります。その様な状況でも入学前に学びの時間を確保することに理解を求めると共に、家族のケアにも手を抜かないことでバランスを取りました。実際は家族が寝てから勉強の時間を作り出した、と言う状況でした。
いつでもどこでも学べる自由度は、裏返せばいつにでも後伸ばし出来る事になります。自分で期限を設定し学びのペースを保つことが一番苦労しました。明日講義を受ければよい、議論は明日すればよい、と考えているとあっと言う間に置いて行かれてしまうので、自分を律して学びを続ける事に苦労しました。2年目の前期に様々なことが重なり、あまりに学びのプライオリティを落としすぎた為に、何科目か単位を落としていまいました。今考えればもっとうまく時間を使えたのではないかと思っています。
自分が課題に直面した際、その課題の本質は何か、をまず考える様になり議論のポイントを外さなくなってきていると感じています。もちろん様々な外的要因により本質の問題を解決するのではなく見えるところだけにフォーカスすることもありますが、大前提に本質の明確化をすることで大きく外れた議論や解決方法の選択をしなくなっている、と感じています。
本質とは何か、を考える事を学んだ事で画一的な物の見方ではなく、様々な方向から物事を見る癖を付けることが出来る様になりました。それにより、自分のバリューを出すポイントが分かる様になり、どのように行動すればよいか考えられるスキルが身について来ていると感じます。今後も継続的に実践できるかは自分次第なので自分を律して行動しようと思うようになっています。
学んだ事を活かし、難しい課題やプロジェクトをこなすことで、何かあった際は彼に頼めばどうにかしてくれる、彼に頼めばプロジェクトが成功する、という唯一無二の人材になりたいと思います。まだまだ道半ばまで達していませんが、目指す物が見えているのでどう行動すればよいかを日々考えています。
決して安くはない授業料を自ら払ってBBT大学大学院の門を叩くのであれば、確実に払った物以上のことは得られると思います。それは実践的な知識であったり様々な業界から集まる学友との繋がりだったりします。しかしながらそれらを使ってどう効果を出すかは自分次第です。払った授業料の何倍もの効果を出せつのかは全て自分に掛かっているので、どのように自分と周りをコントロールし効果を出すか、を考え続けられる人に向いていると思います。また、そうなりたい人にもお勧めできると思います。