入社以来工場のエンジニアとして業務を行ってきましたが、BBT大学院在学中に異動となり、現在は技術系の本社スタッフとしてコストダウンの推進役をしています。
コストダウンの視点を見出す分析的なスキルはBBT大学院の学びがとても役立っています。但し、基本的に歓迎されない(工場を良く知らない本社スタッフがコストダウンの話を持って工場に来る)中で仕事を行う必要があるので、気持ちよく仕事をしてもらうことを重視しています。この点は学びもしましたが、実行の難しさも実感しています。
工場のエンジニアとして従事していた時に、新設計画がある工場の設計を担っていました。しかし、リーマンショックで計画はとん挫。技術的には何の問題もなかったのに、計画がとん挫した悔しさから、エンジニアとしてのスキルだけでは経営はうまくいかないことを実感しました。この時の体験が、「経営的なスキルが欲しい」という思いとなり、MBA取得を考えるきっかけとなりました。
入学当時は岡山県倉敷市在住であり、MBAを探しても近くに良い学校を見つけることができませんでした。週末に関東や関西に通うのは体力的・金銭的・家族的な面で無理でした。その中で遠隔教育でMBAが取れるBBT大学院を見つけ、大前学長の本を3~4冊一気に読みました。大前学長は凄いと感じ、入学を決めました。
工場のエンジニアとしてしか実務経験が無かったため、マーケティングが苦手でした。他の学生が納得しているであろう事柄、議論の前提となっているであろう事柄が理解できませんでした。その点は自分にない知識でしたので、ACでのディスカッションで一つ一つとことん議論して自分の知識として身につけていきました。「お互いの得意分野は教えあう」というACの良い習慣である集団知と良い仲間に助けられました。
2年間継続したRTOCS(Real Time Online Case Study)が最もタメになりました。答えのない問題へ自分の考え方を2年間示し続けることにより、どんな問題が立ちふさがっても自分で解決しようとする気持ちが作り上げられました。この気持ちは経営者としての必須の要件であると思います。また、毎週のRTOCSでは、学長の『イノベーション』の講座を主として、学びの実践の場でした。毎週の学びをRTOCSで実践し、学長案と比較することで足りない部分を見つけ、その後の学びへ活かすという良い学びのサイクルを2年間回し続けることで加速的に成長することができたと思います。
オンライン中心ですが、本気でディスカッションしますので、お互いのことが良くわかり非常に仲良くなることができます。(もちろん、オフラインでの飲み会なども定期的にあります)
学びの鍵となるのは自分の発信に対する仲間の返信であり、それが新たな気づきや深堀を呼びます。つまり、集団知には1人ではできない学びが詰まっています。その集団知形成には、下手に遠慮をしない全員の本気の学びの姿勢が必要であり、その中で2年間ぶつかり続けることで、生涯付き合える仲間が多数みつかりました。
やらないことを決めることと元々あった1人の時間を活かすことの2点が重要だと思います。私の場合は、「やらないこと」としてゴルフを辞めることと飲み会を減らしました。また、「元々あった1人の時間」である仕事中のお昼休みと家族が寝ている深夜と早朝に学びをなるべく集中させました。
前述のやらないことを決めることと元々あった1人の時間を活かすことの2点にたどり着く初期の頃は、やりたいことも辞めれなかったので、土日の昼間もかなりBBT大学院の学びに使い、家族のリフレッシュができないことがありました。そんな時でも、「勉強を頑張っているから」と支えてくれました。自分が家族の生活に新たにBBT大学院の学びという時間を追加したことになるので、その分他のところで時間を作ろうと考え、解決策へとつながっていきました。
スキル的な面はもちろんですが、最大の実践はどんな状況でも自分の意思を表現できるようになったことです。会議などでは自分の意見を言えないことや他の人の意見に迎合してしまうことがありましたが、そのようなことが無くなりました。
「発言の違い=悪いこと」から「発言の違い=新たな気づきのヒント」と考えるようになったことが大きいと思います。
普段の業務においてもFACTベースを意識するようになったので、業務効率が向上しました。また、業務設計においても、どのFACTを集めてどんな結論を出すか?というスキルが向上したので、業務と必要時間の精度が向上し、結果としてタイムマネジメントが格段に上手くなりました。
GoogleやAmazonなどアメリカのIT企業が急速に拡大しています。これは、主としてサイバー空間の中に今までになかったものを作り出した企業です。このような事業は見える人には見えるが、見えない人には全く見えないということを学びました。(自分自身もBBT大学院入学前は見えなかった)
日本発信の世界を変える事業を作る為に、見えない世界を誰にでも見えるように説明し、事業を作り出したいです。
卒業まで2年間の学びがありましたが、今の考えを2年前に持っていれば、と思うことがあります。時間は戻らないのでやらないで後悔するくらいなら、まずはやってみればよいと思います。
きっとこのサイトを見てくれている方はBBT大学院やMBAに興味があってのことだと思います。悩んでいるくらいなら入学しちゃってください。怒涛の2年間と満足のいく成長の日々が待っています。