国内の化粧品会社でIRの仕事をしています。 入社後に営業を経験した後、広報、社長室を経て、2012年に今の部門に異動となりました。 現在は、国内外のアナリストや機関投資家との取材対応、アニュアルレポートや株主通信(事業報告書)等のIRツール作成、個人投資家向けイベントの企画立案などに携わっています。
もともと企業経営に関心がありました。これまでも経営に近い部門で仕事をしてこられた点についてはやりがいを持てていたのですが、その一方で、実務経験の少なさや経営全般に関する知識を体系的に身につける必要性を強く感じていました。また、入社して10年が経っていたことや子供が生まれ父親になるなど、公私ともども節目の時期を迎えていたこともきっかけになりました。
社内にもビジネスリーダーの育成を目的とした研修はあったのですが、転職経験が無かったので、できるだけ様々なバックグラウンドを持った異業種の人たちの中で学びたいと考えていました。
その中でBBT大学院を選んだのはカリキュラムが充実していたからです。大前学長をはじめとしたビジネスの第一線で活躍する教授陣から体系的に経営知識を学べることはもちろんですが、それ以上に「問題発見思考」や「問題解決思考」、「イノベーション」といった左脳的な論理思考と右脳的な発想力がバランス良く身につけられる内容に魅力を感じました。
強いて挙げるとしたら「コーポレート・ファイナンス」です。今でこそ業務上必要な知識となっていますが、在学当時はまったく未知の分野でしたので苦労しました。 私の場合は、講義で習った内容を身近な自社のケースに置き換えて考えるようにして理解を深めていきました。
「卒業研究」です。BBT大学院では、卒論として事業計画を作成しますが、これまで学んだ全てのことを活かす集大成と言えます。私の場合、指導教授が「問題発見思考」の斎藤顕一先生だったこともあり、本質的な問題の発見から解決策の立案に至るまで、思考プロセスにおいて細かく指導していただくことができました。
卒業研究では自分自身のプランを形にするために思い入れが強くなり、自分に都合の良いファクトを収集してしまいがちになってしまうのですが、「ファクトの積み重ねから言えることは何なのか」、「まずは大きなところから流れで考える」といった問題発見やPSAの基本を再確認しながら進めることができました。 また、卒研の途中には全体のストーリーをピラミッドストラクチャで文章化するという過程があるのですが、その文章をチェックしていただいた照屋華子先生によるロジカルライティングの指導も卒研を完成させる上で大変参考になりました 。
AirCampusでの発言には、議論を発展させていく上で発言の根拠となるファクトをしっかりと提示することが求められます。最初はファクトの収集に時間がかかったり、場合によってはファクトを見つけられずに試行錯誤することもありましたが、徐々に慣れてくるに従い、発言を通じて自分の考えが深く多面的になっていくのが実感できるようになりました。また、サイバー大学院とはいいながらも、スクーリングや学生同士でのグループワークなどを通じて直接学び合う機会も少なくなかったので、大変満足のいくものでした。
この点についてはあまり参考にならないかもしれませんが、私の場合は在籍期限をフルに5年間活用していたので、仕事やプライベートとのバランスをとることは比較的容易にできました。年間の学習スケジュールも事前に提示されますので、それに基づいて家族行事や仕事の段取りを調整すればバランスをとることは十分に可能だと思います。
逆に、この点については在籍期限をフル活用したことが裏目となってしまった面もあるのですが、卒業までのモチベーションを持続させるのに苦労しました。 1年次終了時点で、講義内容とそのボリュームの多さから消化不良を起こしていると感じたため、2年次からは自分のペースで講義を選択しながら学んでいく方針に切り替えたのですが、時間をかけてじっくりと学ぶことができた反面、結果的に多少間延びしてしまった感は否めませんでした。
思い込みではなく、客観的な事実に基づいて自分の考えをまとめ、主張ができるようになりました。まだまだ発展途上ですが、入学前と比べると、相手に対する説得力が増し、意見を受け入れてもらえることが増えてきました。 また、仕事で必要な情報収集にAirSearchをよく活用していました。AirSearchではこれまでにBBTで放映されたコンテンツを自由に視聴することができるので、予備知識を得るのには最適でしたし、自分の業務に直結して役立てることができました。 BBT大学院生(本科生)であれば誰でも使うことができます。
どのような問題に対しても思考停止に陥らずに、ファクトとロジックを基に仮説を立て、自分なりの結論を導きだすことができるようになりました。 また、在籍期間が長かったこともありますが、BBT大学院にはかなりの時間をかけることができたので、日常生活の中で学習する習慣が自然と身につきました。
将来的には経営の意思決定に関わる仕事をしてきたいと考えていますが、当面の目標としては、業務の面でも必要性が高くなっている英語の習得に取り組んでいます。 BBT大学院入学以来、学べば学ぶほど自分に足りない知識やスキルの多さに気づかされているのが現状ですが、将来の目標に向けてひとつずつ自分の課題をクリアしていきたいと思っています。
自らの成長に喜びを感じられる人にとっては最高の環境がBBT大学院には揃っています。入学の理由は人それぞれだと思いますが、きっと期待している以上のものが得られると思いますので、入学を検討されている方は是非チャレンジしてみてください。